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こんぱるいろ、彼方 の商品レビュー

3.9

38件のお客様レビュー

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2024/08/19

ベトナムのボートピープル。 話は聞いていても、どんな様子だったのか、その後はどう生きているのかあまり考えたことがなかった。歴史を知りたくなった。

Posted byブクログ

2023/03/01

感想 土地に、心に深く刻まれる傷。戦争はどこか他人事。それは間違いで、自分のルーツに絡まる。これは過去の物語でなくいつかこの世界でも起きる。

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2023/02/25

何も知らぬままジャケ借りした本だったため、 予想外の内容…! 小説としてストーリーを楽しむというよりは、 ベトナム戦争や歴史について学ばされました。 小説として捉えると、大人になって事実を知らされ、奈月のようにまっすぐと受け止められるかな?とやや物語として出来過ぎな部分も感じ...

何も知らぬままジャケ借りした本だったため、 予想外の内容…! 小説としてストーリーを楽しむというよりは、 ベトナム戦争や歴史について学ばされました。 小説として捉えると、大人になって事実を知らされ、奈月のようにまっすぐと受け止められるかな?とやや物語として出来過ぎな部分も感じました。

Posted byブクログ

2023/02/15

冒頭のコロッケの話から、まさか読後、こんなに心地良い満足感で本を閉じる事になるとは想像もしていなかった。 全九章、真依子・奈月・春恵、三世代の女性の視点で物語は交互に語られる。 ベトナム戦争後、命を懸けて来日したボートピープルと呼ばれた人々の存在を本著で初めて知る。 思春期...

冒頭のコロッケの話から、まさか読後、こんなに心地良い満足感で本を閉じる事になるとは想像もしていなかった。 全九章、真依子・奈月・春恵、三世代の女性の視点で物語は交互に語られる。 ベトナム戦争後、命を懸けて来日したボートピープルと呼ばれた人々の存在を本著で初めて知る。 思春期の子供達との向き合い方から、戦争の惨さ、爪痕、小説でありながら限りなくノンフィクションに近く、理不尽に命を落として行く人達の無念を思い胸が締め付けられる。 金春色と書いて、こんぱるいろ。 この美しい色に光る海と平和がニャチャンに永遠に続きますように。 感動の1冊。

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2022/03/18

恥ずかしながら ベトナム戦争のことや、ボートピープルのことを全く知らなかったので 翻弄されながらも生きてきた人たちのことを思った。 ただ、この作品は「戦争モノ」ではない。 「アイデンティティ」についての話だと思う。 すごく読みやすかった。 そして読みながら、 何度も表紙を眺めて...

恥ずかしながら ベトナム戦争のことや、ボートピープルのことを全く知らなかったので 翻弄されながらも生きてきた人たちのことを思った。 ただ、この作品は「戦争モノ」ではない。 「アイデンティティ」についての話だと思う。 すごく読みやすかった。 そして読みながら、 何度も表紙を眺めてしまった。 これが、こんぱるいろ。故郷の青い色。

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2022/01/26

図書館で見つけて表紙デザインが可愛いというでけの理由で何気なく借りた本でした。 まさかベトナム戦争の話が出てくるとも思わず、私にも理解できるか心配でしたが、歴史に疎い私でもとても読みやすくて助かりました。 同じ家系の3人の女性目線のストーリー。住む時代、住む場所が違う3人の心情や...

図書館で見つけて表紙デザインが可愛いというでけの理由で何気なく借りた本でした。 まさかベトナム戦争の話が出てくるとも思わず、私にも理解できるか心配でしたが、歴史に疎い私でもとても読みやすくて助かりました。 同じ家系の3人の女性目線のストーリー。住む時代、住む場所が違う3人の心情や行き方はとても面白かったし、感情移入して何度か涙が出ました。 読み終わった今、世界がもっと平和になるといいなと思います。

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2021/09/09

ボートピープル知らなかった。 一緒に暮らしていて毎日見ている母親が、日本人ではないと聞いたら、それは驚く。 ベトナム人の女性は、顔立ちが日本人に似ているので、確かに自分の母親がベトナム人だということを、気づかない場合もあるかもしれないと思った。 しかし。大学生になるまで知らなかっ...

ボートピープル知らなかった。 一緒に暮らしていて毎日見ている母親が、日本人ではないと聞いたら、それは驚く。 ベトナム人の女性は、顔立ちが日本人に似ているので、確かに自分の母親がベトナム人だということを、気づかない場合もあるかもしれないと思った。 しかし。大学生になるまで知らなかった自分のアイデンティティ。 おばあちゃんから、ベトナム戦争の話や逃げてきた時の話を聞いて、 大変だった事を知る。 ベトナムに行って、自分の目で見て感じて、大学生の女の子の素直な気持ちや、世界が広がって行くようなワクワク感に共感した。

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2021/08/07

ほっこりするような、考えさせられるような、どこにでもあるようだけれどどこにもない、家族のお話でした。戦争について考えるのは、戦争未経験のわたしでも苦しいし難しいです。辿り着こうとしているところは同じなのに、そこへ行くまでの道順は全く違う、そんなすれ違いが大きな溝になっていくのかも...

ほっこりするような、考えさせられるような、どこにでもあるようだけれどどこにもない、家族のお話でした。戦争について考えるのは、戦争未経験のわたしでも苦しいし難しいです。辿り着こうとしているところは同じなのに、そこへ行くまでの道順は全く違う、そんなすれ違いが大きな溝になっていくのかもしれないんですね。

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2021/07/05

ベトナムという国について、ボートピープルについて勉強になった。そして戦争の根絶を強く感じました。 物語は大学生 奈月、母 真依子、真依子の母 春恵(スアン)の視点で時代を越えて展開します。 友だちとの海外旅行をきっかけに、母親がベトナム出身だと知らされた奈月。事実に全力で向き合...

ベトナムという国について、ボートピープルについて勉強になった。そして戦争の根絶を強く感じました。 物語は大学生 奈月、母 真依子、真依子の母 春恵(スアン)の視点で時代を越えて展開します。 友だちとの海外旅行をきっかけに、母親がベトナム出身だと知らされた奈月。事実に全力で向き合って、話を聞いたり当時の過酷な状況を想像し気持ちに寄り添う姿勢がすごい。 すべての人には“今”に続く歴史がある。 真依子と一緒に戦争の残酷さや悲しみを感じたし、自分へとつながる家族のきずなを感じた。 色々と感じることの多い1冊でした。

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2021/08/08

「もし自分だったら…」と考えさせられる。 もし国籍やルーツが違ったら? もし自分自身が知らない事実があったら? 特に気にしないかもしれないし、すごく気にするかもしれない。 国の違いって?人種って? 世界に想いを馳せると、海の青の様に心がいろんな色になる。 ボートピープル。 初...

「もし自分だったら…」と考えさせられる。 もし国籍やルーツが違ったら? もし自分自身が知らない事実があったら? 特に気にしないかもしれないし、すごく気にするかもしれない。 国の違いって?人種って? 世界に想いを馳せると、海の青の様に心がいろんな色になる。 ボートピープル。 初めて聞いた言葉だった。 ベトナム戦争はわかるけど、詳しくは知らない。 こういった歴史関連の本を読む度に、テストの回答欄を埋めるためだけに一時覚えた知識や、点数を取るためだけが目的の学習に、後悔ばかりする。 学ぶ機会だらけの教室で、どれほどの授業を無駄にしたのかな。 だけどそういう想いがあるからこそ余計に、こういった小説という形で物語に引き込まれながら、知識を得て、想いを寄せて、心に留める。 こんな読書体験をできたことを感謝しながら、新たなフィールドで自分なりに物事を考える。 それは精神的な財産の一つだと思うし、そういう導きをくれる作品は有り難い。

Posted byブクログ