1,800円以上の注文で送料無料

フジモトマサルの仕事 の商品レビュー

4.5

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/10/15

 『村上さんのところ』で知って、その時にはもう亡くなられていて、そのあと『長めのいい部屋』復刻版を本屋さんで見つけて買って読んだのが私のフジモトマサルさんデビュー。可愛さと皮肉とSFっぽさというような言葉で言い表せそうな内容とか雰囲気も好きだが、表面的なことでいうと線と字が好きで...

 『村上さんのところ』で知って、その時にはもう亡くなられていて、そのあと『長めのいい部屋』復刻版を本屋さんで見つけて買って読んだのが私のフジモトマサルさんデビュー。可愛さと皮肉とSFっぽさというような言葉で言い表せそうな内容とか雰囲気も好きだが、表面的なことでいうと線と字が好きです。  『長めのいい部屋・かわうそ天然気分』の感想に、「こういう作風の人ってどうやって認められて地位を築いていくのだろう。」と書いたが、本書を読んだらその疑問の答えも得られたような気がする。それ以上に、寄稿者各人から見たフジモトマサルさん像も興味深かった。穂村弘さんの、三足千円靴下そして食事会エピソードはじんとした。  フジモトマサルさんの本は買って持っていたい、と思っているであろう世界中のフジモトマサルファンの気持ちがよくわかった。端からネットで検索して買おうというのも味気ないからしないが、これからは私も街でばったり出会って持ち合わせがあったらきっと買ってしまうだろう。

Posted byブクログ

2023/07/31

どこかトボけた表情の動物たち 温かみのある線(PCで太さ粗さを調整しているとは) 主線のくっきりした黒やベタ 記号的 カラーは中間色でベタッとした塗り(PCだもんね) 版画とかスタンプっぽい 塗り残しの白が余計にそう感じさせる 要素がすべて整っていて静か 動きを感じさせない 皮肉...

どこかトボけた表情の動物たち 温かみのある線(PCで太さ粗さを調整しているとは) 主線のくっきりした黒やベタ 記号的 カラーは中間色でベタッとした塗り(PCだもんね) 版画とかスタンプっぽい 塗り残しの白が余計にそう感じさせる 要素がすべて整っていて静か 動きを感じさせない 皮肉とウィット どことなくSFチックなのは作者の少年期の読書傾向から そのあたりについても語られている巻末のロングインタビューがとても興味深かった 「さむがりやのサンタ」すっかり忘れてた 読み返したい 大林「廃市」からの福永武彦期 一緒じゃん(笑) ”いいと思った絵の「何をいいと思ったか」をできるかぎり言語化していく それを蓄積させていき自分の絵に反映させていく” この言語化はとても大切だ 絵だけでなく音楽でも 単純な言葉で表せなければ比喩を使って とにかくなるべく感じたことを言語化する ひとつの訓練だな

Posted byブクログ

2023/01/28

フジモトマサルさん。絵もなんだか温かみを感じて、ファンも多いと思います。挿絵や表紙などで目にすることも多いけど、彼自身の作品も面白いのです。この本は、そんなフジモトマサルのダイジェスト。エッセンスがぎゅっと詰まっていますので、ここから深堀していくにはとても良い。これまでファンであ...

フジモトマサルさん。絵もなんだか温かみを感じて、ファンも多いと思います。挿絵や表紙などで目にすることも多いけど、彼自身の作品も面白いのです。この本は、そんなフジモトマサルのダイジェスト。エッセンスがぎゅっと詰まっていますので、ここから深堀していくにはとても良い。これまでファンであっても、小品やインタビューをなど、目にしたことがないものも採録されていて、楽しめますよ。

Posted byブクログ

2022/06/20

没後5年にでた追悼ムック。フジモトマサルお別れの会事務局特別協力。 穂村弘、森見登美彦、長嶋有らゆかりの作家による寄稿、22000字ロングインタビュー(初出「書評王の島」vol.5, 2012年)、単行本未収録コミック&エッセイがはいっている。略年譜、作品一覧も。 「二週間の休暇...

没後5年にでた追悼ムック。フジモトマサルお別れの会事務局特別協力。 穂村弘、森見登美彦、長嶋有らゆかりの作家による寄稿、22000字ロングインタビュー(初出「書評王の島」vol.5, 2012年)、単行本未収録コミック&エッセイがはいっている。略年譜、作品一覧も。 「二週間の休暇」を読み終えた勢いで、勇んで買ったまま積読になっていたこの本と「フジモトマサル傑作集」をあらためて手にとって読み終えた。ちくまの表紙で出会ってからあちこちで見かけるようになった動物たちのいる世界、はっきりした輪郭と色や明暗のコントラストが気持ちいい世界、みな表情豊かでありながら静かな世界が好きだったが、インタビューやエッセイを読んでみて、こどものころ入口になった絵本や本の読み方、世間にちょっとなじみきれない感じが親近感をいだかせるのかな、と思った。 シンプルで品のある画風だけでなく映画や言葉遊び、特定の作家との信頼関係など和田誠との共通点がたくさんあるけど、和田誠さんよりずっと若いのに和田さんより先に亡くなってしまうなんて…。長生きしてもっといろんなお仕事(イラストもマンガも文章も)をみせてほしかったなあと改めて惜しまれる。

Posted byブクログ

2022/05/31

他の作家たちが寄稿したフジモトマサルさんに関するエッセイを読むと、今は亡きフジモトさんのお人柄をほんの少しだけ覗き見たような気持ちになった。お洒落で映画や音楽にも詳しかったよう。2015年に亡くなられたとは、もう7年になるのですね。フジモトマサルさんの本は私の宝物。一生手元に置い...

他の作家たちが寄稿したフジモトマサルさんに関するエッセイを読むと、今は亡きフジモトさんのお人柄をほんの少しだけ覗き見たような気持ちになった。お洒落で映画や音楽にも詳しかったよう。2015年に亡くなられたとは、もう7年になるのですね。フジモトマサルさんの本は私の宝物。一生手元に置いておきたい。

Posted byブクログ

2021/10/03

中公文庫も読んでいたけど、イラストレーターとしてはっきり認識したのは『にょっ記』になるのかな。動物も可愛らしいのはもちろん、色とか光の加減も好き。今、1週間ほど入院中なのだけど、お供に選んで大正解。前半の大きなイラストを見るとリラックスするし、回文「こいぬのぬいこ」のイラストが妙...

中公文庫も読んでいたけど、イラストレーターとしてはっきり認識したのは『にょっ記』になるのかな。動物も可愛らしいのはもちろん、色とか光の加減も好き。今、1週間ほど入院中なのだけど、お供に選んで大正解。前半の大きなイラストを見るとリラックスするし、回文「こいぬのぬいこ」のイラストが妙にツボでニヤニヤしたりして楽しんでる日々。

Posted byブクログ

2021/08/06

やはりすごくいい。フジモトさん漫画は優しくブラックでユーモアがある。この皮肉っぽい独特の世界がクセになる。ハマりこんで抜け出せなくなる。記憶をコピーした話は何度読んでもすごいと思う。42歳で死ぬと思って生きていたというのもなるほどな思った。でも生きてもっと作品を読みたかった。全部...

やはりすごくいい。フジモトさん漫画は優しくブラックでユーモアがある。この皮肉っぽい独特の世界がクセになる。ハマりこんで抜け出せなくなる。記憶をコピーした話は何度読んでもすごいと思う。42歳で死ぬと思って生きていたというのもなるほどな思った。でも生きてもっと作品を読みたかった。全部見つけて読み漁りたい。

Posted byブクログ

2021/05/31

贈る本。とてもすてきなひと。ますます魅力に気付いた。エッセイもおもしろい。長嶋有さんとの交流を知った、愛のようだ、もう一度よまなければ。かなしい。

Posted byブクログ

2020/12/30

"一生のうちに読める本は有限なのだから「良きもの」とされているものはできるだけ早いうちに詰め込んでおいた方がいいにきまっている。じゃあ、と世界の名作につぎつぎ手が出るかというと、中学生のころから慣れ親しんでいるエッセイ本をまた読み返したりしている。この時間を新しい読書に...

"一生のうちに読める本は有限なのだから「良きもの」とされているものはできるだけ早いうちに詰め込んでおいた方がいいにきまっている。じゃあ、と世界の名作につぎつぎ手が出るかというと、中学生のころから慣れ親しんでいるエッセイ本をまた読み返したりしている。この時間を新しい読書に回せばもっと世界が広がるのではないか、人生が充実するのではないか、と思うこともあるが、結局そうなってしまうのもまたしょうがない。食べ慣れたお茶漬けを何度も食べるようなものだ。"[p.119_単行本未収録エッセイ フジモトマサルを読み解く 食通] 絵と名前が一致したのは「にょっ記」を読んだ時だったような。「二週間の休暇」もすごく好き。

Posted byブクログ

2020/10/11

タイトル通りの本です。 フジモトマサル氏がされてきた仕事を紹介したり、 一緒に仕事をした作家さん達のコメントがあったり、過去の販促グッズ紹介とか。 この本を読んで フジモトマサル氏がこの世に いないことを知り、衝撃を受けています。 もっと彼の作品を見たかった。 ありがとう、フジモ...

タイトル通りの本です。 フジモトマサル氏がされてきた仕事を紹介したり、 一緒に仕事をした作家さん達のコメントがあったり、過去の販促グッズ紹介とか。 この本を読んで フジモトマサル氏がこの世に いないことを知り、衝撃を受けています。 もっと彼の作品を見たかった。 ありがとう、フジモトマサルさん。

Posted byブクログ