無貌の神 の商品レビュー
「廃墟団地の風人」この先、サブロウが少しでも良い人生を歩めますように。 「カイムルとラートリー」カイムルとラートリーの主従ではない友情に心が温まった。
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面白かったあ 信号待ちしてる時も鞄から取り出して読んでた 死神と旅する女が一番好き 自分が人を斬ってやってきたことが、後の日本を明るく変えることになるなんてすごい発想だと思った どれも面白い話だったなあ
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続けて恒川光太郎の本を読んでる。これも短編集で全て良かったけど素直にラスト2話の「カイムルとラートリー」「廃墟団地の風人」が好き。もちろん他のものも楽しかった。帯の文章を見てはじめて、はじめて読んだ夜市から感じていたこの懐かしさは遠野物語だと思い至った。原因やその後なんておそらく...
続けて恒川光太郎の本を読んでる。これも短編集で全て良かったけど素直にラスト2話の「カイムルとラートリー」「廃墟団地の風人」が好き。もちろん他のものも楽しかった。帯の文章を見てはじめて、はじめて読んだ夜市から感じていたこの懐かしさは遠野物語だと思い至った。原因やその後なんておそらく誰も知らない知る必要もないがそこにある不思議なことがふんわり包むようなやさしい文章で書かれている、他の人が書けば苦しくなるような話もその書き方(視点)のおかげで距離感を持って感じられる、どうにかできる話ではなかったのだと。さみしいけど懐かしくて優しく感るのは読んでいる側が「何かできたのではないか」と思わされずに済む、ある種突き放しているとも言えるやさしい視点のせいかもしれない。次は秋の牢獄を買っている、それも読むのが楽しみ。
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登場人物は繰り返し選択を迫られ、それは一度きりの運命ではなく、 別の形で何度も現れる試練のように感じた。 「未来が良くなると分かっていても、刀を振り下ろすことができるか」という問いのようなものを感じ、 これは単なる勇気や残酷さの問題ではなく己の使命/宿命/存在意義をかけた選択であ...
登場人物は繰り返し選択を迫られ、それは一度きりの運命ではなく、 別の形で何度も現れる試練のように感じた。 「未来が良くなると分かっていても、刀を振り下ろすことができるか」という問いのようなものを感じ、 これは単なる勇気や残酷さの問題ではなく己の使命/宿命/存在意義をかけた選択であって業のよう。 その選択が次の世界を形作ると知りながらも、果たして自分は手を下せるだろうのか?と考えてしまう。
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ダーク寄り、余韻はあっさりめの恒川ワールド短編集。 「死神と旅する女」は、読んだことがある作品でした。刀を手に幻のような旅と、殺し。好きだったやつです。どこで読んだんだろう…アンソロジーかな… 「十二月の悪魔」が、主人公も読者も突き放すようなストーリーで新鮮でした。 「カイムル...
ダーク寄り、余韻はあっさりめの恒川ワールド短編集。 「死神と旅する女」は、読んだことがある作品でした。刀を手に幻のような旅と、殺し。好きだったやつです。どこで読んだんだろう…アンソロジーかな… 「十二月の悪魔」が、主人公も読者も突き放すようなストーリーで新鮮でした。 「カイムルとラートリー」は、短い中に人の一生の儚さを感じる、恒川先生らしいなと思う作品。ずっと味わっていたい。 それにしてもラートリーが片思いしていた相手に別れを告げるシーン、そこら辺の少女漫画(例えです)の100倍切なくって、悶えた。あの短い台詞で彼女の長年の生活や心の内を想像できてしまう…すごい…恋というより、自分の中の柔らかい部分、そして故郷を捨てる苦しさが詰まってる。
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今までにこのようなジャンルはあったのだろうが、幻想的、ファンタジーという言葉では言い表せない新鮮さを感じた。恒川氏はスタープレイヤーのような長編よりも、本書のような短編が得意なようにも思える。
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無貌の神 普通 青天狗の乱 普通 死神と旅する女 良かった 十二月の悪魔 面白くない 廃墟団地の風人 良かった カイムルとラートリー 普通
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【収録作品】無貌の神/青天狗の乱/死神と旅する女/十二月の悪魔/廃墟団地の風人/カイムルとラートリー 「無謀の神」顔のない神がいる村。時折、赤い橋を渡ってよそ者が来る。橋を渡って向こう側へ帰ることができるのは、ある条件を満たさなかった者だけ。ホラー。 「青天狗の乱」流人島を舞台とした時代もの。 「死神と旅する女」死神にさらわれた無垢で空っぽの少女・フジ。約束を果たして戻り、二児の母となった彼女の元に再び死神が現れる。世界線が分かれる話で好み。 「十二月の悪魔」記憶を失いつつある老人のアイデンティティ・クライシス。近未来小説、か。考えると怖い。 「廃墟団地の風人」空からおちたゴーストと転校してきて居場所のない少年。孤独な少年たちの友情譚がいい。 「カイムルとラートリー」人語を解する崑崙虎・カイムルと下半身の不自由な、千里眼もちの姫・ラートリーとの出会い。淡々と語られる冒険譚が豊か。
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「夜市」や「草祭り」のような独特な幻想世界が広がっていて読了後もその風景が浮かぶような余韻が素晴らしかったです。 一遍目の「無謀の神」は設定がおもしろく大切に読もうと思ったのにスラスラ読んでしまいました。主人公たちがその後どうなったのか、気になって読み返したくなるような結末で、色んな人の解釈を聞いてみたいと感じる作品でした。 三遍目の「死神と旅する女」は、「神家没落」(『秋の牢獄』所収)や「風の古道」(『夜市』所収)と同じく神隠し系です。まさに日常と非日常の境界線の淡さが巧妙で、「今この時もどこかが異界と繋がって誰かが消えているのでは?」という不思議でわくわくした感覚になりました。伏線回収と結末が爽快で、読み終わった後は高揚感でいっぱいになりました。 六編目の「カイムルとラートリー」は、日本が舞台の一〜五編とは異なり、洋風のお城がでてきたり異国をイメージさせる作品でした。 解説には、「ラートリー」はインドの月の女神で、この物語は古代インドが舞台と説明していましたが、自分は「雷の季節の終わりに」の日本と隠の狭間にある果てしなく続く荒野をイメージしました。隠の商人が黒い獣を殺そうせず大切に育てていたら、崑崙虎のカイムルのようになっていたのでは?と思いながら読むのも楽しかったです。
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久々に恒川さんの短編小説を読んだ。これまでに読んだ著作よりは若干、余韻が弱い話が多いようにも感じられたが、やはり日常の隣りにある非日常(怪異)を、時に不気味に、時に切なく表現していて、どれも琴線に触れる物語だった。「「境界」を越える」というのが本書のテーマと言えそうだが、それが何...
久々に恒川さんの短編小説を読んだ。これまでに読んだ著作よりは若干、余韻が弱い話が多いようにも感じられたが、やはり日常の隣りにある非日常(怪異)を、時に不気味に、時に切なく表現していて、どれも琴線に触れる物語だった。「「境界」を越える」というのが本書のテーマと言えそうだが、それが何を意味するのか、何をもたらすのかは、まさに6通りである。
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