暗手 の商品レビュー
これは素晴らしい。馳さんの暗黒系、でも舞台は海外なので、後ろめたさも少ない。恋愛要素も大きく、相乗効果でスリリングな展開。「夜光虫」の続編らしいけど、大丈夫です。
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まぁハードボイルドに惚れた女のためってのは定番だけど、ちょっとやり過ぎ。 せっかく魅力あるキャラが何人か登場してたのに後半はただの殺し合いになってしまって残念。
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馳氏2作目。『四神の旗』は歴史物だったからほぼ違う作者の作品のようなイメージで読んだ。(実際には本作の方が先に読み始めたのだが) 初めて読んだノワール小説。どう読むべきか最後まで分からなかったが、現実には体験し得ない世界だからこそ、悪役目線で大森を痛めつけてほしいという気持ち...
馳氏2作目。『四神の旗』は歴史物だったからほぼ違う作者の作品のようなイメージで読んだ。(実際には本作の方が先に読み始めたのだが) 初めて読んだノワール小説。どう読むべきか最後まで分からなかったが、現実には体験し得ない世界だからこそ、悪役目線で大森を痛めつけてほしいという気持ちで読んでいた。ただ、結末はバットエンドにはならず、期待は裏切られた。 序盤は物語はゆっくりで少し退屈だったが、終盤の殺人の過程はスピードアップして引き込まれるものがあった。この緩急が人物の心情を体感させ、迫力を倍増させることに成功していると思う。 本作は続編物らしく、前作を知っていると確かに面白いのだろうと思う。なぜ元プロ野球選手がこんなに殺しに強いのかは本作だけだと解せないので。ただ、遡って読むかは微妙。
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馳星周、サッカーという点から手にした小説。 過去野球選手として輝かしい経歴を持っていた男の裏社会での暗躍物語。
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台湾プロ野球で八百長に手を染め、罪から逃れるために殺しを重ねた加倉は、逃れ着いたイタリアで殺し以外なら仕事を選ばない何でも屋「暗手」として生きていた。馳星周、原点回帰にして究極のクライムノベル!(e-honより)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
また同じように女で狂って殺しまくってしかも最後ばれて中指立てられるのにめちゃくちゃおもしろい。 感情とか打算とか駆け引きとかイタリアのうまそうな飯とかを織り交ぜながら書き出す疾走感、不夜城のような没入感がある。これだよこれこれ。これが馳星周
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細かい評価は3.6ってところで、四捨五入して4.0にしました。馳星周さんの作品を読むのは2020年に直木賞を受賞した「少年と犬」以来。「少年と犬」は自分の中では結構好きだったので、そういう意味では安心して読めました。 だけど「少年と犬」とは全く違った作品の雰囲気にびっくり。裏社会...
細かい評価は3.6ってところで、四捨五入して4.0にしました。馳星周さんの作品を読むのは2020年に直木賞を受賞した「少年と犬」以来。「少年と犬」は自分の中では結構好きだったので、そういう意味では安心して読めました。 だけど「少年と犬」とは全く違った作品の雰囲気にびっくり。裏社会を舞台にしたかなりダークな作品に仕上がっていました…サッカー賭博での八百長なども全く知らない世界だったので、社会の深淵を覗き込んだような思いがしました。 特に魅力的だったのは、主人公「暗手」が巧みに大森に八百長をさせるように罠に嵌めていく場面。 馳さんは昔そっちの人だったの、、?と疑ってしまうほど迫力満点です。 ただ、アクション映画などを好んで見ない私からすると銃撃戦のシーンや、馬兵との戦いのシーンなどはイマイチ刺さらなかったかなぁ…… マフィア映画が好きな男性などからしたら、この作品は刺さりまくりだと思います。
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「暗手」馳星周さん 1.購読動機 2021年に出会えた作家さんのお一人。 レビュー評価が気になり読了。 2.主人公の暗い影 味覚なし、食事は毎日同じもの、酒は基本飲まない、飲むのは炭酸水。 彼の職業はサッカー賭博の仕込み。 主戦場はヨーロッパである。 日本人である彼が、偽名かつ...
「暗手」馳星周さん 1.購読動機 2021年に出会えた作家さんのお一人。 レビュー評価が気になり読了。 2.主人公の暗い影 味覚なし、食事は毎日同じもの、酒は基本飲まない、飲むのは炭酸水。 彼の職業はサッカー賭博の仕込み。 主戦場はヨーロッパである。 日本人である彼が、偽名かつ整形までしてヨーロッパにいる理由とは? 3.裏の世界へ、、、 彼が味覚を失ったのは、唯一愛した女性を自身の過ちで苦しめてしまったから。 具体的には、女性を愛したがゆえ、彼女の旦那をあやめてしまったこと。 彼は、その事件をきっかけにあやめる仕事からは足をあらい、賭博ビジネスに足を踏み入れる。 4.愛が戸惑いを誘う。 決して光が当たらない賭博ビジネス。 その日常を送る中で、一人の女性に出会う。 光があたるシャバに戻りたいのか?いなか? 揺れる気持ちと格闘する彼には、犯罪者であると同時に、人間の性が見える。 この類いの小説は初めてであった。血の気が多い、銃あり、ナイフあり、なんでもあり。 一方で、愛を捨てたが、愛を拾いたく苦悩する主人公に哀愁を感じる物語でもある。 どこかの酒場で1人グラスを傾けながら読む小説のような、、、
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久しぶりの馳星周。堪能した。ノワール。 魅力的な悪、というかクズ。 この作者の作品は殺伐として残虐だけど、どことなく美しさを感じる。
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2020.12.13.読了 あまりに評価が高いので思わず手を出してしまった。 おもしろかったという感想はない。 ハードボイルド極み。 好き好きが分かれる作品。 大森綾は加倉(高中)にせまった時、「あなたが人殺しでも構わない」と言った。ここでいう人殺しとは人道に外れた人という意...
2020.12.13.読了 あまりに評価が高いので思わず手を出してしまった。 おもしろかったという感想はない。 ハードボイルド極み。 好き好きが分かれる作品。 大森綾は加倉(高中)にせまった時、「あなたが人殺しでも構わない」と言った。ここでいう人殺しとは人道に外れた人という意味だと思うが自分のこととなるとスッカリ忘れて呪詛を垂れていたのが笑えた。あんなにお色気ムンムン(死語?)でせまっておいて勝手なババアだ。 加倉があまりに不死身過ぎて不自然。
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