兄の名は、ジェシカ の商品レビュー
兄はトランスジェンダー、母親はイギリス初の首相を目指す大臣、父親はその秘書。そして主人公の少年はディスレクシア。 高校課題図書がこの手の本、面白いなあ、ぜひ一人でも多くの高校生そして中学生も読んでください。 性の問題だけでなく、父ではなく母が大臣、母ではなく父が秘書、というところ...
兄はトランスジェンダー、母親はイギリス初の首相を目指す大臣、父親はその秘書。そして主人公の少年はディスレクシア。 高校課題図書がこの手の本、面白いなあ、ぜひ一人でも多くの高校生そして中学生も読んでください。 性の問題だけでなく、父ではなく母が大臣、母ではなく父が秘書、というところがおっ!となりました。 児童文学にサラッとそういう性差について入れているのはイギリスらしいというかなんというか。 エドシーランやジャスティンビーバー、キャサリン王妃などさりげない皮肉?イギリスの現代社会が書かれていて面白かった。 家族でどこへホリデーに行くかの話をしている中で「日本は中華料理が苦手だからダメ」と話していて、日本人としては中国と日本は違うよ!間違えないで!と思うが、あちらの人から見たら日本も中国も同じようなもの、アジアの国の一つくらいしか思ってない、それがリアルなのかと思いました。
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弟目線でお話が進んでいくのがとっても話に入り込みやすかった。 ジェイソンのように心と身体がちぐはぐになってしまっている心情は計り知れない。 終盤で、母のためにしっかり男子になろうとした気持ちがとても辛かった。 理解ある家族がいなければかなりしんどいんやろなぁとしみじみ思った。 ま...
弟目線でお話が進んでいくのがとっても話に入り込みやすかった。 ジェイソンのように心と身体がちぐはぐになってしまっている心情は計り知れない。 終盤で、母のためにしっかり男子になろうとした気持ちがとても辛かった。 理解ある家族がいなければかなりしんどいんやろなぁとしみじみ思った。 まずは『男らしい』『女らしい』なんて言葉は早く無くなるべき。 全ての人の考え方が柔軟になって、全ての人が、自分が自分でいれる世界が訪れますよぉに。。
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ヒット。 この作品はとりあえず読もう皆さん。 特に「オカマ」「ホモ」「女らしく」とか すぐ言っちゃう方々。 それを何とも思わず聞いてる方々。 トランスジェンダーに理解がある、なんて 上から目線でいたくはない。 でも、理解したいって思ってるよって 伝わる優しい世の中になればいい...
ヒット。 この作品はとりあえず読もう皆さん。 特に「オカマ」「ホモ」「女らしく」とか すぐ言っちゃう方々。 それを何とも思わず聞いてる方々。 トランスジェンダーに理解がある、なんて 上から目線でいたくはない。 でも、理解したいって思ってるよって 伝わる優しい世の中になればいい。
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最初は、なかなかジェシカの(自分は女である)ということを僕は受け入れられなかったけど、最後でジェシカが男っぽくしてお母さんが首相になれたことで、僕も受け入れられたところが感動した
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■2021全国課題図書高校■ トランスジェンダーがどうこう同性愛がどうこう以前に他者と会話を成立させる気が登場する誰からも感じられなくてイライラした。 トランスジェンダー当事者ではなく周りのカミングアウトされた人の視点で苦しみを描いたというが、終始自己中心的でそれほど葛藤している...
■2021全国課題図書高校■ トランスジェンダーがどうこう同性愛がどうこう以前に他者と会話を成立させる気が登場する誰からも感じられなくてイライラした。 トランスジェンダー当事者ではなく周りのカミングアウトされた人の視点で苦しみを描いたというが、終始自己中心的でそれほど葛藤しているようにも見られず、そのくせ終盤にきて突然理解がある家族に変異したような展開。 最後の最後で良い親ぶられてもねえ… 当事者が身を置く、周囲の差別感情から形成されるひどい環境はよく理解できた気もする。 ただ、今の煩いポリコレ世界においてこの描写はオーバーすぎるような気もするが、身近に例のない私にはわからない。実際こういうもんなのかな。
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性的マイノリティの方本人だけではなく、周りの家族の葛藤がよく描かれていて、読みやすく参考になる一冊だった。
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ときに残酷なまでにリアルな描写は、作者がまたマイノリティとして苦しんだ経験が投影されているのでしょう。ジェシカが男装して現れたときには泣きそうになった。自分のジェンダー違和を抱えて隠して生きていくということは、自分の人生に丸ごと嘘をついて生きることになる。そのことに改めて気付かさ...
ときに残酷なまでにリアルな描写は、作者がまたマイノリティとして苦しんだ経験が投影されているのでしょう。ジェシカが男装して現れたときには泣きそうになった。自分のジェンダー違和を抱えて隠して生きていくということは、自分の人生に丸ごと嘘をついて生きることになる。そのことに改めて気付かされた。
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兄さんは僕のヒーローだ。 学校でも1番の人気者だ。 生まれる前から僕の事を心待ちにしていて、小さな頃から病気のときも本を読むときも、音楽を聴くときもずっと一緒だった。 でも兄さんは家族の前で、トランスジェンダーであることをカミングアウトする。 政治家の両親と「兄さん」が大好き...
兄さんは僕のヒーローだ。 学校でも1番の人気者だ。 生まれる前から僕の事を心待ちにしていて、小さな頃から病気のときも本を読むときも、音楽を聴くときもずっと一緒だった。 でも兄さんは家族の前で、トランスジェンダーであることをカミングアウトする。 政治家の両親と「兄さん」が大好きな僕はどうしても受け入れられなかった。 ☆カミングアウトを受けた家族が主人公の話。 受け入れられる人もすぐに受け入れられない人もいる。愛だけでは解決出来ない。 ☆隣の部屋でずっと泣いている兄さんの声に耳を塞いでしまった主人公。 ☆家族はいっしょに作り上げていくものなのだなと思った。 ☆主人公が“いい子”ではないのが、良かった。読み手が同じスピードで変わっていける。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
母親は首相になることをめざすイギリスの女性大臣、父親は彼女の私設秘書、そしてディスレクシアの少年、その少年の兄はトランスジェンダー。 と、設定が盛り沢山。 その割に意外にさらりと解決に向かうので肩透かしにあったように私は感じた。 弟が、自分も兄と同じようにトランスジェンダーという「病」にかかるのではないかと恐れる気持ちは、ああそう言う受け止め方もあるだなと思った。
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結構裕福なご家庭。母親は政治家。首相狙ってる。息子二人。17と13。上の子はサッカーのプロスカウト来る位で学校ではスター。下の子はちょいデクレシア気味。上の子は実は中身は産まれた頃から女子だった。髪を伸ばし化粧し始める。親からしてみたら世間から色々言われたくない。承諾できない。テ...
結構裕福なご家庭。母親は政治家。首相狙ってる。息子二人。17と13。上の子はサッカーのプロスカウト来る位で学校ではスター。下の子はちょいデクレシア気味。上の子は実は中身は産まれた頃から女子だった。髪を伸ばし化粧し始める。親からしてみたら世間から色々言われたくない。承諾できない。テーマは性別問題なんだけど、それを通して、自分と向き合い、自分が譲れない物、それを我儘じゃなくて、周囲に認めさせる勇気、そういうのを考える作品。他国も、はみ出し物扱いされてる人達の考え方や生き方がまともで、スジが通っている。
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