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銀河鉄道の父 の商品レビュー

4.2

158件のお客様レビュー

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    52

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/09/02

宮沢賢治と遠野の昔話が好きなのが高じて岩手県好きです。宮沢賢治の生い立ちは本やドラマ化されたので知ってましたが。父親のことは余り語られてなかったのでとても衝撃的でした。息子への愛の強さとあの父親の息子だから優しく切ない物語が出来上がったのですね。私の3人いる娘達は皆30歳を超えま...

宮沢賢治と遠野の昔話が好きなのが高じて岩手県好きです。宮沢賢治の生い立ちは本やドラマ化されたので知ってましたが。父親のことは余り語られてなかったのでとても衝撃的でした。息子への愛の強さとあの父親の息子だから優しく切ない物語が出来上がったのですね。私の3人いる娘達は皆30歳を超えましたがこれからも愛情をたっぷりかけて行きます。この本の感想は父親の偉大な愛情に尽きました。

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2024/08/20

父親(政次郎)の深い愛情、それゆえの苦悩。長男(賢治)としての苦悩。多少甘いなぁと思ったが、裕福だからこそできてしまう。早くから目を付けていた妹(トシ)。生前にもっと評価されたらもう少し救われたかも。

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2024/08/18

言わずと知れた宮沢賢治、のお父さんの物語。 宮沢賢治が本郷三丁目近くの菊坂にも住んでいたとは。 思わず探しに行きました。 菊坂途中歯医者横の階段を下りた先に宮沢賢治は住んでました。 宮沢賢治が決して文筆活動に集中していたとは言えないあたりが興味深い。

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2024/08/18

宮沢賢治の父、政次郎から見た 賢治と家族の人生。 大学の頃に賢治を齧っていた時に感じていた 「なんか芯がない気がする」 「フラフラしててハッキリしないなぁ」 という印象のアンサー本のようで とてもスッキリ。 経歴だけでは分からなかった人生の流れが知れただけでも凄く価値のある読書...

宮沢賢治の父、政次郎から見た 賢治と家族の人生。 大学の頃に賢治を齧っていた時に感じていた 「なんか芯がない気がする」 「フラフラしててハッキリしないなぁ」 という印象のアンサー本のようで とてもスッキリ。 経歴だけでは分からなかった人生の流れが知れただけでも凄く価値のある読書でした。 「奇跡的に美しい作品を生み出す大先生」ではない 宮沢賢治を知りたい方にオススメ。

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2024/07/27

この時代の父親とては規格外の愛情、度量だったのではないでしょうか。それだけに賢治に先立たれる父の悲哀が伝わってきます。 賢治の作品を読み直したくなりました。

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2024/07/10

宮沢賢治のお父さんが主人公(主観)の本ということで面白そうと手に取った本です。 文豪と呼ばれる宮沢賢治が、世間知らずの甘ったれの時期もあったことが、いい意味で新鮮でした。 教科書に出てくるような人は、およそ自分の想定できるような人ではない(超越してる)と思っていたので。 で、主...

宮沢賢治のお父さんが主人公(主観)の本ということで面白そうと手に取った本です。 文豪と呼ばれる宮沢賢治が、世間知らずの甘ったれの時期もあったことが、いい意味で新鮮でした。 教科書に出てくるような人は、およそ自分の想定できるような人ではない(超越してる)と思っていたので。 で、主人公の政次郎さん、この時代にあって出来過ぎなくらい良いパパさんです。 元来子思いのパパさんだけど、自分を律してるところが偉い。地に足つけた考えを持っていて、政次郎の言動はメモするところが多かったです。 以下、政次郎の言動の気に入ったところ。 p118(賢治の制服姿を見て) (話が違う)さけびたい衝動に襲われた。父親に何の断りもなしに息子をこんなに成長させるとは何事か。 その後、賢治が先生から「宮澤」と呼び捨てにされるのを聞いて、息子の成長を感じて泣く政次郎。 →ここ好き p158病気に長所があるとするなら、それは人と人をへだてる心の垣根をあっさりと取り払い得ることだろう。 p352仕事があるということの最大の利点は月給ではない。いわゆる生きがいの獲得でもない。仕事以外の誘惑に人生を費消せずにすむというこの一事にほかならないのである。

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2024/06/25

宮沢賢治の作品は、学生のころに授業で習って何となく知っているものがある程度。その人となりも全く知らない状態で、「親なら読むべし」という書評を目にして手に取った。 どれほど事実に忠実に描かれているのかわからないけれど、まずは宮沢賢治という人物が思っていたよりダメ息子で驚いた。 父親...

宮沢賢治の作品は、学生のころに授業で習って何となく知っているものがある程度。その人となりも全く知らない状態で、「親なら読むべし」という書評を目にして手に取った。 どれほど事実に忠実に描かれているのかわからないけれど、まずは宮沢賢治という人物が思っていたよりダメ息子で驚いた。 父親とは、家長とは、こうあるべき!という思いと、親としてどうしようもなく子どもを甘やかしてしまう、信じてしまう、そんな現実のあいだで葛藤する政次郎にはとても共感した。 子どもの可能性を信じて、何だかんだ口や手を出しながらもやりたいことをやらせる。成功は喜び、失敗はともに背負う。なかなかできることではないけど、親としてそんなふうにあれたら良いなと思った。

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2024/06/23

宮澤賢治を父が語った物語。 賢治が幼いころ赤痢やチフスにかかり看病した話、質屋を継がずニートのように生活しても喧嘩しても見守っている。まぁ、言っても無駄な感じもあったけど一人東京に行ってやりたい事、できる事を見つけていく。 後半、2人の子を亡くし後悔しながらも沢山の孫に囲まれて生...

宮澤賢治を父が語った物語。 賢治が幼いころ赤痢やチフスにかかり看病した話、質屋を継がずニートのように生活しても喧嘩しても見守っている。まぁ、言っても無駄な感じもあったけど一人東京に行ってやりたい事、できる事を見つけていく。 後半、2人の子を亡くし後悔しながらも沢山の孫に囲まれて生きていく所は切なくも前向きな気分になれ、家族ってすごいと考えさせられました

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2024/06/19

こちらは父の日に贈った本です。父の日のフェアを色々みて、決めました。 私はまだ読んでいないので、評価の星はまだ付けないようにします。 正直に言うと、本屋に行った時に、父親は何のジャンルが好きなのかあまり理解できていませんでした。何年も生活を共にしているのに、本気で父親を知ろうと...

こちらは父の日に贈った本です。父の日のフェアを色々みて、決めました。 私はまだ読んでいないので、評価の星はまだ付けないようにします。 正直に言うと、本屋に行った時に、父親は何のジャンルが好きなのかあまり理解できていませんでした。何年も生活を共にしているのに、本気で父親を知ろうと思ったことがなかったのです。 父親は現在還暦過ぎです。平均余命は約二十年。 私が家を離れ、仕事に忙しくなれば、会える機会は今よりずっと少なくなります。家庭を持てば尚更会うことは難しくなるでしょう。 まだこれから挽回は効くと思ってはいますが、もう少し前に気付いていれば良かったです。 よく幼少期は公園とかで遊んでもらっていました。キャッチボールとか。楽しかった。 私が中学生、高校生になるにつれて思春期が激しくなり、父に対し一時的に笑顔が作れなくなりました。当時の私の気持ちを汲んでくれた父は、そこから更に寡黙になっていきました。 それから今まで関係は付かず離れず続いています。 そして、成人し就職した私は、改めて感謝の気持ちを父の日に伝えようと思いました。母と姉がいない、静かな朝でした。前から用意していたこの本を大切に持ちながら、父親の部屋に向かいました。会話は私から。ぎこちないありがとうを伝えました。 今ではこの「銀河鉄道の父」を通じて、会話が弾んでいます。

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2024/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

父親から見る宮沢賢治。 家業の質屋を嫌っていた宮沢賢治、何となく父とは不仲なイメージだったけど、このお話のように本当に大切にされてきたんだとしたら良いなぁ…。 父でありすぎる、父。 ストーリーも良いし、描かれ方にグッと来るシーンがたくさん!政次郎が賢治を看病するシーンとか、春と修羅のシーンの後に刺す光を雲丹のトゲと描いたり、最期をすきとおった…と描いたり。胸熱。

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