ちびねこ亭の思い出ごはん 黒猫と初恋サンドイッチ の商品レビュー
とっても優しい物語です。 この本を読んで私は誰に会いたいのだろうか…と考えた時 私にはまだそんな人が居ないと…亡くなってから迄も会いたいひとなんて… いつかそんな人が現れるのだろうか?その時は是非ちび猫亭へ行ってみたいです。同じ千葉ですので…
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『ちびねこ亭・・』というタイトル(我ながら“ねこ”と“ごはん”に弱すぎやぞ・・汗)と、キレイな表紙に、フラフラと釣られて手に取ってしまいました。 その店で“思い出ごはん”を食べると故人と再会できるという、不思議な食堂〈ちびねこ亭〉を舞台にした連作四話が収録されております。 う...
『ちびねこ亭・・』というタイトル(我ながら“ねこ”と“ごはん”に弱すぎやぞ・・汗)と、キレイな表紙に、フラフラと釣られて手に取ってしまいました。 その店で“思い出ごはん”を食べると故人と再会できるという、不思議な食堂〈ちびねこ亭〉を舞台にした連作四話が収録されております。 うん、思った通りええ話でした~。 大切な人を亡くして、悲しみや後悔を抱える人達が千葉の内房にある食堂〈ちびねこ亭〉で、故人との思い出の料理を食べると・・・な、なんと奇跡が・・? 題材として「死」を扱う内容なので、切ない部分も勿論ありますが、“残された人”が、“逝ってしまった人”へ伝えたかったことを伝えることで心が浄化される展開なので、読むとほっこりした気持ちになれる素敵なストーリーです。 千葉の名物(?)を使った“思い出ごはん”が美味しそうなのも魅力ですね。 個人的には、表題作の第二話「黒猫と初恋サンドイッチ」が小学生の子の初恋と哀しい別れが瑞々しく描かれていて好きでした(あ、私も玉子サンド大好物なんです~♪)。 ・・と、内容的にはハートウォーミングな素敵な話なのですが・・本当に個人的な細かいこだわりで恐縮なんですけど、文体が若干引っかかるというか、もう相性の問題になっちゃうのですが、読んでいてそこが気になるのが残念だなぁ・・と(汗)。 そういえば、かなり前にもこちらの著者さんの本を何冊か読んだのですが、恐らく文体との相性でリピしなかった記憶がよみがえってきました(;^_^A。 と、超個人的な文体こだわり(肌で読むタイプ←?)の為、ちょいとその辺が気になるものの、内容と設定は好きなのでとりあえず今後も当シリーズを追っていこうかな・・って思っております。 ま、そんなクセツヨ文体ではないので、きっと慣れると思いますしね・・てな訳で、次巻の〈ちびねこ亭〉でお会いしませう!笑
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とても優しいお話。 みんなの大切な人を失う辛さを、ちびねこ亭が、その人たちとの幸せなときを再確認させてくれる。 誰かのためを思って作られたごはんは、その時の思い出となって残る。そんな幸せなごはんを大切にしたいなと思いました。
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すごくすごく優しい世界。 穏やかな時間がゆっくり流れながらストーリーを読んでいた気がしました。 私もちびねこ亭にいきたいな…
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文章が優しく読みやすかった。 辛いシーンも描かれているけれどそれを乗り越える優しさがありホッコリ。 お料理が冷めるまでの短い時間。短い時間だからこそ本当に伝えたかったことを伝えることができる。 現実にはこんなに素敵なことはなかなかないから生きているうちにちゃんと思いを伝...
文章が優しく読みやすかった。 辛いシーンも描かれているけれどそれを乗り越える優しさがありホッコリ。 お料理が冷めるまでの短い時間。短い時間だからこそ本当に伝えたかったことを伝えることができる。 現実にはこんなに素敵なことはなかなかないから生きているうちにちゃんと思いを伝えようと私は思いました。
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千葉の辺鄙なところにある陰膳を作ってくれるちびねこ亭。近しい人を亡くした人たちが、死者の声が聞こえたり姿が見えるという噂を聞いてやって来る。 4編の短編からなる話は最後に向かってリンクしている。店主が聞いていた人と違うというのも明かされる。 死者が現れるのは陰膳があったかく湯...
千葉の辺鄙なところにある陰膳を作ってくれるちびねこ亭。近しい人を亡くした人たちが、死者の声が聞こえたり姿が見えるという噂を聞いてやって来る。 4編の短編からなる話は最後に向かってリンクしている。店主が聞いていた人と違うというのも明かされる。 死者が現れるのは陰膳があったかく湯気の出ている間のそれも一回こっきりだけ。その刹那が切ない。 みな驚いて言葉を失い、なんと言ったら良いか分からず、料理が冷めるまでの貴重な時間を減らしてしまうが、ちゃんと伝えたい事は伝え合えた。 エピソード自体は2編目の小学生同士の初恋を描いた「黒猫と初恋サンドイッチ」が一番好き。切ない。
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高橋先生の文章はとても優しくて、誰でも読み進めることができます。でも、どの物語も心に沁み、電車の中なのに涙が止まらなくなってしまいました。大切な人を亡くした人に寄り添ってくれるお話です。 どれも素敵なお話ですが、私のお気に入りは表題の「黒猫とサンドイッチ」です。小学生の男の子は好...
高橋先生の文章はとても優しくて、誰でも読み進めることができます。でも、どの物語も心に沁み、電車の中なのに涙が止まらなくなってしまいました。大切な人を亡くした人に寄り添ってくれるお話です。 どれも素敵なお話ですが、私のお気に入りは表題の「黒猫とサンドイッチ」です。小学生の男の子は好きな女の子に思わず「嫌い」なんて言っちゃいますよね。でも、文香ちゃんのお母さんは、ちゃんと理解してくれていて、文香ちゃんが傷ついたまま旅立たないようにしてくれたこと、素敵なお母さんだなと思いました。
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ある食堂で亡くなった人との思い出ごはん、陰膳を食べるとその人に会うことができるーー。 兄妹の話、初恋の話、夫婦の話、親子の話…どれも悲しくけれども温かく包まれるようなお話でした。その中でも夫婦の愛が凄く、涙。
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ホットチョコを読んで、サンドウィッチの橋本と文香とどうしようもなく読みたくて再読する。あの一回の2人だけの時間が最後だから、死ぬ事を覚悟してたとはいえ それはキツイ。思い出ご飯で会えて想いも伝えて 良かったんだが、橋本も自分責めたんだろうな、文香も念願の学校だって、でもやっぱキツ...
ホットチョコを読んで、サンドウィッチの橋本と文香とどうしようもなく読みたくて再読する。あの一回の2人だけの時間が最後だから、死ぬ事を覚悟してたとはいえ それはキツイ。思い出ご飯で会えて想いも伝えて 良かったんだが、橋本も自分責めたんだろうな、文香も念願の学校だって、でもやっぱキツイって、これからの橋本に力を与える思い出ご飯だけど。七海さんも出ていて初版からずーっと素敵だな。カイも会えたしというか信じていないのカイ カイだけに
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
千葉の海辺にある食堂「ちびねこ亭」 この食堂で、故人との思い出のごはんを食べると、その故人の声が聞こえたり、会う事ができるらしい… この世に沢山の思いを残して、逝かざるをえなかった人達。でも、残された人達にもやりきれない思いはあって。 再会できるのは、ごはんがあたたかい間。 その短時間で精一杯の思いを伝え合う姿に泣けた。
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