たゆたえども沈まず の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「リボルバー」を読んだあと、続けて読んだ。 ゴッホ、テオの苦悩は別の角度から描かれていて違った面白さがあった。 フランスの街、セーヌ川の描写が綺麗すぎて、行って見てみたいと思った。
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原田マハさんは二冊目。 没入まで時間がかかった。 日本人二人のターンとゴッホ兄弟のターンが交互に描かれ、この先もっと読みたい、と思うタイミングでいつも切り替わる。 ラストはよかったものの、ドラマ的要素がほぼ創作だと思うと少々白けてしまった。 どこまでが事実でどこからがフィクション...
原田マハさんは二冊目。 没入まで時間がかかった。 日本人二人のターンとゴッホ兄弟のターンが交互に描かれ、この先もっと読みたい、と思うタイミングでいつも切り替わる。 ラストはよかったものの、ドラマ的要素がほぼ創作だと思うと少々白けてしまった。 どこまでが事実でどこからがフィクションなのか、気にせず読める人なら楽しめるのかも。 これまで断片的に知っていた知識が人生に沿って繋がり、各作品がそれぞれどの時代にどういう経緯で描かれたのかを知れたのは良かった。 また、パリの街並みの描写は非常に鮮やかで心地好い。旅行で訪れた時の記憶が作品の鮮やかな色彩と共に脳内に蘇った。 個人的には花咲くアーモンドの木の枝を魅せるシーンが一番好き。 ゴッホの命日は7月29日。7月に読んだのは良いタイミングだった。
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★★★★☆ゴッホの兄弟愛が、けっこう重たい物語でした。ゴッホの弟と日本人画商、重吉との友情関係に泣けてしまうところもありました。絵画の素晴らしさというのは、ちょっと私には分かりません。でもその時代背景によっても絵画は評価されるものでもあり関わっていることが何となく分かりました。ま...
★★★★☆ゴッホの兄弟愛が、けっこう重たい物語でした。ゴッホの弟と日本人画商、重吉との友情関係に泣けてしまうところもありました。絵画の素晴らしさというのは、ちょっと私には分かりません。でもその時代背景によっても絵画は評価されるものでもあり関わっていることが何となく分かりました。また、技術もあるみたいです。また、ゴッホの絵画を直接見たくなってしまいました。
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ゴッホの弟テオの存在は有名だけど、 この本は彼という人物をありありと想像させてくれた。 一言「兄を支えました」では片付けられない、 愛や苦悩が渦巻いていて、でもやっぱり愛でしかない物語が現実にもきっとあったんだろうな。 テオがゴッホを信じ、ゴッホもまた彼らを信じ、 そしてテオの...
ゴッホの弟テオの存在は有名だけど、 この本は彼という人物をありありと想像させてくれた。 一言「兄を支えました」では片付けられない、 愛や苦悩が渦巻いていて、でもやっぱり愛でしかない物語が現実にもきっとあったんだろうな。 テオがゴッホを信じ、ゴッホもまた彼らを信じ、 そしてテオの妻のヨーがまた夫や義兄を信じ 「たゆたえとも沈まず」懸命に紡いだ結果が今。 ゴッホという画家が作品が 現代で評価され、私も曇りなき感情で作品を愛せることが本当に幸せ!感謝します。 あとゴッホが美しく正しく正確な言葉を操る描写があって、テオと同じく大好きになった
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原田マハにのめり込むきっかけになった作品。 ゴッホの見たパリ、憧れ夢見た日本、 弟テオとの関係や周りの環境、、、 読みやすくてイメージが湧きやすかった。 ゴッホの作品もとても好きになったし、 パリのオルセー美術館で ローヌ川の星月夜をみたときは感動。
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楽園にカンヴァスに続いて。 今に有名な作品も、画家作家が存命なうちには認められない厳しさ。この小説のような出来事があったと思う。 たゆたえども沈まず、の題名もいい!
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全然絵画にも歴史にも詳しくないが面白く読めた 中途半端に絵だけは見たことあるが故に、この時描いた向日葵か、この時の自画像があれか、と思い当たる瞬間が度々あってそれも楽しかった
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あのセーヌ川をたゆたえども沈まず。パリの街並み、日本人が夢見たパリと、ゴッホが夢見る日本。 弟のテオとゴッホとの関係性があの絵画を産んだのかなとも思いました。リボルバーも読みたい。
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「リボルバー」の方を先に読んだ際、「何故テオは兄フィンセントの絵を売ることが出来なかったのか?」「画廊の支配人でいくらでもプロモーション出来ただろうに?」という問いへの答えが分からず、腹落ちが悪かったのだけど、本作を読んで、やっと、テオの危うい立場と苦しい心内を理解できた気がする...
「リボルバー」の方を先に読んだ際、「何故テオは兄フィンセントの絵を売ることが出来なかったのか?」「画廊の支配人でいくらでもプロモーション出来ただろうに?」という問いへの答えが分からず、腹落ちが悪かったのだけど、本作を読んで、やっと、テオの危うい立場と苦しい心内を理解できた気がする。 画廊の娘婿で、かつアカデミーの重鎮、かつ看板画家のジャン=レオン・ジェロームからの有形無形の圧力が強烈で、クロード・モネをはじめとする印象派の作品すら展示が難しかった、というのは、現代の後付け美術史観からは想像が難しい。 「印象派」というネーミングが敵対勢力による侮蔑的な意図によるものだった、という逸話を読み、「ビッグバン」と同じで面白いと思った。 普通は、侮蔑語には、別の美しいネーミングで対抗するするところだが、圧倒的なチカラがある場合だけは、同じ名前のまま、価値を完全に上書きすることが出来るのだな、と思った。 「星月夜」が最高の作品として扱われているけれど、個人の趣味としては、「夜のカフェテリア」が一番好きだ。
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ずっとパリにいるような感覚だった。 ゴッホについて何も知らなかったから読み終えて前に見に言ったゴッホの向日葵がどういった経緯で描かれたのか知れて面白かった。 リボルバー読みます。
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