たゆたえども沈まず の商品レビュー
明るい、何処までも明るい夜空。それは、あさを孕んだ夜、暁を待つ夜空だ。地球を含む星ぼしの自転、その軌跡が白く長くうねり、夜空に渦巻く引き波を作っている。太った三日月は煌々と赤く輝き… かくも清澄な星月夜、左手にすっくりと立つ糸杉。緑の鎧の如き枝葉を身にまとい、空に挑んでまっすぐ伸...
明るい、何処までも明るい夜空。それは、あさを孕んだ夜、暁を待つ夜空だ。地球を含む星ぼしの自転、その軌跡が白く長くうねり、夜空に渦巻く引き波を作っている。太った三日月は煌々と赤く輝き… かくも清澄な星月夜、左手にすっくりと立つ糸杉。緑の鎧の如き枝葉を身にまとい、空に挑んでまっすぐ伸びるその姿…それは、孤高の画家の姿そのものだった。孤独な夜を過ごし、やがて明けてゆく空のさなかに立つ、ただひとりの人。ただひとりの画家。
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19世紀後半、栄華を極めるパリの美術界で戦う画 商林忠正(後に国賊と呼ばれる)をモデルにした ゴッホ兄弟をめぐる壮大で物悲しいフィクション 明治初期、英国一辺倒の先駆的な日本人の潮流に 逆らい流暢な仏語で浮世絵を売り込む林忠正 浮世絵に感化され絵描きとして開花したゴッホと 経済的に兄を支援する画商のテオ・・・繊細すぎ ないと芸術は生み出せないのかと考えさせられる 芦田愛菜ちゃんが読んだと言ってたので借りたw
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「リボルバー」を読んだあと、続けて読んだ。 ゴッホ、テオの苦悩は別の角度から描かれていて違った面白さがあった。 フランスの街、セーヌ川の描写が綺麗すぎて、行って見てみたいと思った。
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原田マハさんは二冊目。 没入まで時間がかかった。 日本人二人のターンとゴッホ兄弟のターンが交互に描かれ、この先もっと読みたい、と思うタイミングでいつも切り替わる。 ラストはよかったものの、ドラマ的要素がほぼ創作だと思うと少々白けてしまった。 どこまでが事実でどこからがフィクション...
原田マハさんは二冊目。 没入まで時間がかかった。 日本人二人のターンとゴッホ兄弟のターンが交互に描かれ、この先もっと読みたい、と思うタイミングでいつも切り替わる。 ラストはよかったものの、ドラマ的要素がほぼ創作だと思うと少々白けてしまった。 どこまでが事実でどこからがフィクションなのか、気にせず読める人なら楽しめるのかも。 これまで断片的に知っていた知識が人生に沿って繋がり、各作品がそれぞれどの時代にどういう経緯で描かれたのかを知れたのは良かった。 また、パリの街並みの描写は非常に鮮やかで心地好い。旅行で訪れた時の記憶が作品の鮮やかな色彩と共に脳内に蘇った。 個人的には花咲くアーモンドの木の枝を魅せるシーンが一番好き。 ゴッホの命日は7月29日。7月に読んだのは良いタイミングだった。
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★★★★☆ゴッホの兄弟愛が、けっこう重たい物語でした。ゴッホの弟と日本人画商、重吉との友情関係に泣けてしまうところもありました。絵画の素晴らしさというのは、ちょっと私には分かりません。でもその時代背景によっても絵画は評価されるものでもあり関わっていることが何となく分かりました。ま...
★★★★☆ゴッホの兄弟愛が、けっこう重たい物語でした。ゴッホの弟と日本人画商、重吉との友情関係に泣けてしまうところもありました。絵画の素晴らしさというのは、ちょっと私には分かりません。でもその時代背景によっても絵画は評価されるものでもあり関わっていることが何となく分かりました。また、技術もあるみたいです。また、ゴッホの絵画を直接見たくなってしまいました。
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ゴッホの弟テオの存在は有名だけど、 この本は彼という人物をありありと想像させてくれた。 一言「兄を支えました」では片付けられない、 愛や苦悩が渦巻いていて、でもやっぱり愛でしかない物語が現実にもきっとあったんだろうな。 テオがゴッホを信じ、ゴッホもまた彼らを信じ、 そしてテオの...
ゴッホの弟テオの存在は有名だけど、 この本は彼という人物をありありと想像させてくれた。 一言「兄を支えました」では片付けられない、 愛や苦悩が渦巻いていて、でもやっぱり愛でしかない物語が現実にもきっとあったんだろうな。 テオがゴッホを信じ、ゴッホもまた彼らを信じ、 そしてテオの妻のヨーがまた夫や義兄を信じ 「たゆたえとも沈まず」懸命に紡いだ結果が今。 ゴッホという画家が作品が 現代で評価され、私も曇りなき感情で作品を愛せることが本当に幸せ!感謝します。 あとゴッホが美しく正しく正確な言葉を操る描写があって、テオと同じく大好きになった
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原田マハにのめり込むきっかけになった作品。 ゴッホの見たパリ、憧れ夢見た日本、 弟テオとの関係や周りの環境、、、 読みやすくてイメージが湧きやすかった。 ゴッホの作品もとても好きになったし、 パリのオルセー美術館で ローヌ川の星月夜をみたときは感動。
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楽園にカンヴァスに続いて。 今に有名な作品も、画家作家が存命なうちには認められない厳しさ。この小説のような出来事があったと思う。 たゆたえども沈まず、の題名もいい!
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全然絵画にも歴史にも詳しくないが面白く読めた 中途半端に絵だけは見たことあるが故に、この時描いた向日葵か、この時の自画像があれか、と思い当たる瞬間が度々あってそれも楽しかった
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あのセーヌ川をたゆたえども沈まず。パリの街並み、日本人が夢見たパリと、ゴッホが夢見る日本。 弟のテオとゴッホとの関係性があの絵画を産んだのかなとも思いました。リボルバーも読みたい。
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