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恋に至る病 の商品レビュー

3.8

120件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    51

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    1

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2023/05/27
  • ネタバレ

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面白かった! いわゆるサイコパスものとしては、景のカリスマ性と怖さの二面性がいまひとつ迫って来ない所があり物足りなさも感じでいたけれど、エピローグを読んで納得 これは主人公の宮嶺を通して見える景を基軸として、景という人間を問うミステリーであり、その試みは大いに成功していると思います 読む人によって解釈が変わりそうですが、作者としては答えがあるのでしょうか…? 個人的には(景が宮嶺に本気で入れこむ理由がやっぱり分からないので)全て計算だった派です

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2023/05/27

去年、夏の一冊に選ばれていて,気になっていた本。ようやく読めました。この作者さんの初めて読んだ作品です。 青春ミステリーかと思いきや、、、思っていたのと違ったー!! ドロドロとしたおもた〜い,いやミスでした、、、イヤミス嫌いの私としては、とっても好きじゃない最後でしたー 面白い作...

去年、夏の一冊に選ばれていて,気になっていた本。ようやく読めました。この作者さんの初めて読んだ作品です。 青春ミステリーかと思いきや、、、思っていたのと違ったー!! ドロドロとしたおもた〜い,いやミスでした、、、イヤミス嫌いの私としては、とっても好きじゃない最後でしたー 面白い作品だとは思うけど,受け付けられなかった お口直しに、ほっこりする作品が読みたくなりました。

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2023/05/19
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誰一人として愛さなかった化物か、ただ1人だけは愛した化物か。 ふたつの解釈があるけど、最後の4行に希望を感じたい方です。高校生にもなって自分の持ち物に名前書くのかな?わたしは書かなかったから…。サイコパスでも彼のことだけは好きだったと信じたい。

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2023/05/09
  • ネタバレ

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ライトノベルというジャンルは知っているけどライト文芸というジャンルは初めて聞いたのでずっと読みたかった斜線堂有紀さんの作品で挑戦。 サイコものって括るのは何か違う。 最後の4行で全てがわかる景と宮嶺の本当の関係が読者にも理解出来てしまったのがとてもゾクゾクした。 イジメシーンだけは過去の自分に照らし合わされて辛かったけど 根津原あきらを自分を虐めていた人に当てはめると宮嶺の気持ちに寄り添えてしまい景を信奉してしまう気持ちが分からなくもいので大人になってから読めてよかったと心底思う。

Posted byブクログ

2023/05/08
  • ネタバレ

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ログライン 家庭環境が起因して内向的な主人公、宮嶺望が、他者への共感が乏しく支配することへの快感に憑りつかれたヒロイン、寄河景と出会い、寄河景と苦楽を共にする中で心酔していった宮嶺望が破滅する話。 この物語の対比は、有り体に言えば“正常な人間と異常な人間” 最初の回想から入る劇中劇、そしてそこから始まる主人公の一人称で語られていくストーリー。ある意味人間らしく、正常であった宮嶺望が、後に異常な人間と判明する寄河景と共に過ごす中で、あらゆる出来事やそれに伴う選択を読者にも問いかけながら共感を促して、それを経て変わっていく様をホワイダニットミステリーとして楽しんでもらうというのが大枠の企画意図かなと類推します。 『恋に至る病』 本作のタイトルが意味するもの。これに関しては様々な考え方や捉え方があると思います。私は“寄河景”という人間、劇中の世界の人にとっては概念ともいえる存在が恋に至る病の病名だと考えます。要するに本作のタイトルは寄河景の比喩だと思ってます。 寄河景と関わった時点でもうその病気に感染している。宮嶺望も、小学校の時のクラスメイトも、ブルーモルフォを通して出会った人々もみんな同じ病気に感染していたんだと思います。 寄河景という病は小学生で頭角を現し、年齢を重ねるにつれ変異していった。その半ばでブルーモルフォというスーパースプレッダーを得て、まるで感染症のように人々を淘汰していった。 最後の4行、消しゴムについて 主人公が根津原たちからいじめを受け始める明確な描写。 「最初は消しゴムだった。半分ほど使って小さくなったものだったから、きっと何かのタイミングで失くしてしまったのだろうとその時は気にしなかった。」 おそらくこの時に無くなった消しゴムなのだと思います。寄河景が根津原に消しゴムを盗ませて、徐々にいじめをエスカレートさせていった。そして、宮嶺望が死にたいと思うほど追い詰めて、そこに寄河景は手を差し伸べた。まるで公園で少女の凧を隠し、泣いている少女を慰めていた時のように。 以上の出来事により、宮嶺望は景が手を差し伸べてくれたことにより助けられたと思い込んだのでしょう。 そういえば寄河景が宮嶺望を心配している描写で、宮嶺望に対して寄河景が最近眠れているかどうかを確認する描写があったと思います。その後、ブルーモルフォは小学生の時から構想があったと寄河景の口から語られました。果たして本当に心配で宮嶺望と関係を持っていたのか。 そして最後に宮嶺望は寄河景がその消しゴムを持っていたことを知ります。ここで恋に至る病を患っていない人は、最初から寄河景により仕組まれていたことだと思うかもしれません。しかし、恋に至る病を患ってしまった人は、宮嶺望はこう思ったのではないでしょうか。寄河景は根津原から消しゴムを取り返してくれたのだと、寄河景は化物なんかじゃなく、意味があって人を殺したんだと。それは盲信に近いものかもしれませんが、寄河景という存在はそれほどに大きかったのだと思います。

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2023/04/26
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後半、景のサイコパスぶりに少しついていけなかったけど、総じて読みやすくて面白かった 景視点でも読んでみたいと思った

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2023/03/28
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 究極の純愛かサイコパスの罠か。最後に出てきた物が示すように根底にあったのは深い愛だったんだろう。宮峯が罪を被ることで景を心底愛している=何があっても景を守るヒーローの証と考え、宮峯を試したのではないだろうか。他者への共感能力が著しく欠けるため百数十人を死に追いやっても何とも思わない景だが、狂っていても宮峯への愛情は揺るぎなかったと思う。  ブルーモルフォのモデルとなった自殺サイトがあるらしい。ギリギリの状態で生きている人にとっては自分の意志で成し遂げるより、指示に従って死に至る方が遥かに容易いのだろうか。

Posted byブクログ

2023/03/31
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読み放題にて。 実際にあった自殺教唆ゲーム『青い鯨』が元( ? )になっているお話でした。主人公、ヒロイン、周りの方々…登場人物たちが少しずつ理性が無くなっていく様子が妙にリアルで本当にそうだったのか考えて怖かったです。 私自身がポンコツなので景ちゃんのカリスマ性はあまり響いてこなかったのですが、きっと実際に近くにいたら盲目的に好きになっていたのかなと考えてしまいました。 自分のこと認めてくれる人の傍って居心地がいいですし、選びがちなんですよね。 最後の景ちゃんの消しゴムのお話。少し考えましたが、主人公のこと好きだったら嬉しいな。 ずっと気になっていてやっと読めましたが、思った以上に楽しかったです!

Posted byブクログ

2023/05/10
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出足の4ページから緻密な描写とテンポの良さに心をがっちり掴まれてしまった。 小気味よいテンポがはじめから最後まで続き一気に読み終えた作品 果たして主人公の寄河景は恋がきっかけで犯行に及ぶようになったのか。 そう信じて読み進めていたがわからなくなった。 自分の意志だと思っていた行動が、誰かに意図されたものな可能性があると知り、恐ろしさを感じつつ、確かにと激しく納得した。 読めてよかった。 A

Posted byブクログ

2023/03/11

うーん、タイトルよりも「僕を救ってくれた初恋の子」の為に何でもする。みたいな感じが拭えなかった。 「死刑に至る病」とタイトルが似てて先入観があって読んだからかも知れないけど。

Posted byブクログ