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勉強の哲学 増補版 の商品レビュー

4.1

74件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

    32

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2025/02/02

勉強の仕方と正しい取り組み方。 共感する部分がたくさんあったし、新たな気付きも多々あり、とても有意義な内容であった。 勉強するとノリが変わることや、勉強の方向性であるアイロニーとユーモアの話など、なるほど!と感激した。その部分はじっくりと読み返したい。 そして「ダンスとして物事を...

勉強の仕方と正しい取り組み方。 共感する部分がたくさんあったし、新たな気付きも多々あり、とても有意義な内容であった。 勉強するとノリが変わることや、勉強の方向性であるアイロニーとユーモアの話など、なるほど!と感激した。その部分はじっくりと読み返したい。 そして「ダンスとして物事を見る」という観点も非常に勉強になった。 本書は私にとってのバイブルになりそうだ。

Posted byブクログ

2025/01/30

勉強するとはまだ見ぬ自分への扉を開くことであると同時に、これまでの自分を壊すことでもある。自分を壊す痛みを経験せずとも今の環境に満足しているなら勉強する必要はないが、私はどうやらそうではないらしい。常に新しい何かを求めて本を読むことを辞めないし、際限なく勉強したい事柄を増やして自...

勉強するとはまだ見ぬ自分への扉を開くことであると同時に、これまでの自分を壊すことでもある。自分を壊す痛みを経験せずとも今の環境に満足しているなら勉強する必要はないが、私はどうやらそうではないらしい。常に新しい何かを求めて本を読むことを辞めないし、際限なく勉強したい事柄を増やして自分の首を絞めている。そして適度に忘れていく。せめてこの本のアドバイス通り、読んで印象的だった文をブクログに記録しておきたい。

Posted byブクログ

2025/01/26

中学の頃は小説なんて全然読めなかったんです。 でも勉強(受験用の)は結構やっていたと思います。 どっか私立の受験に落ちて受験勉強=勉強って思い込んでいた自分の価値観がめちゃくちゃに崩れたんですよ。 それ以来、自分を俯瞰するってことがクセになったような気がします。 この辺から小説を...

中学の頃は小説なんて全然読めなかったんです。 でも勉強(受験用の)は結構やっていたと思います。 どっか私立の受験に落ちて受験勉強=勉強って思い込んでいた自分の価値観がめちゃくちゃに崩れたんですよ。 それ以来、自分を俯瞰するってことがクセになったような気がします。 この辺から小説を読めるようになってきて、何回も読んだ漫画をもう一回読み返しても違った楽しみ方ができるようになってきたんです。 何が言いたいかって? こっからこの方が言う勉強ができるようになってきたと思うんです(できてはいない)。きっとこれがいったんの自己破壊だったと思うんです。 アイロニーとユーモアを繰り返すことを意識的にするようになったような気がする。 うーむ。ただそれだけというわけではない。 勉強をしていったんノリが悪くなる。このノリというのがここでは私の中学時代です。ここで昔の自分が破壊されていたっていうことを認識しないまま新しいノリを手にしてしまったのが高校時代の私だったんです。 だからこないだ成人式で中学生の友達と久々に会ったときに勉強による自己破壊をここで認識してしまったんですよ。ここの自己破壊は勉強によるものです。 なんせ中学でめちゃくちゃ仲良かった友達に「お前レスポンス遅くなったな」って言われましたからね。 つまり何が言いたいかって言うととてつもなく心に響いてしまったっていうことなんです。 何の話したかったか忘れました。感想ですね。ここで書くのは。 とにかく私が意識的にしていたことを励まされたような気がして、私が無意識でやってしまっていたようなことを言葉にされてぶん殴られたような気持ちになって反省したっていうことです。 あまりにも自己と向き合ってしまったせいで、自分ってなんだったっけな状態になってしまったんです。 どうにかして言葉にしたい。 サークルノリが嫌いな理由も言葉にできたんです。 きっと本文的に言うなら、比較を続けていない人だったから(これも主観だ、浮いた状態でノリを続けている人って可能性も大いにある)信用できないんだと思います。 言葉にしたい。クソ、もっと勉強頑張る。 小説を読むときにこれまでの自分の実感に引き付けて読もうとしてはいけないって本文で言ってたんだ。これめちゃくちゃ刺さってしまった。勉強は自己破壊ってことを意識しておけば、自分の価値観では受け入れ難いことを意識的に取り入れようとできるはずなんですよね。反省です。自分が苦手としていることに改めて向き合ってみようと思います。 それでいうと勉強としてサークルに行くって手もありますね。うーんでもきつい。要検討。 とにかくアイロニーによる勝ちの宙吊りとユーモアによる価値観の並列化を意識的にやってみようと思いますね。今までは何となくでやっていたような気がするから。 まず手始めにいつも書いてる日記は最初にいったん起こった出来事をそのまま書いてみるようにする。自分の感情とか考えとかはその後に入れてみようかな。簡単なことからやってみようと思うね。 それこそ果てなんてないわけですから。 この方の何とか伝えようとしてくれる感じには非常に好感が持てました。

Posted byブクログ

2025/01/25

環境にどっぷり浸かってることで生じる、そのノリとの癒着やマゾヒズム、すごくわかる気がしました。硬直した自分を破壊して、バラバラにするところからはじまるのが勉強。周りの空気にのまれずノリの良くないキモい人になってみるのが第一歩かな。言語さえも他者と割り切れたなら、もっともっと軽やか...

環境にどっぷり浸かってることで生じる、そのノリとの癒着やマゾヒズム、すごくわかる気がしました。硬直した自分を破壊して、バラバラにするところからはじまるのが勉強。周りの空気にのまれずノリの良くないキモい人になってみるのが第一歩かな。言語さえも他者と割り切れたなら、もっともっと軽やかに自分の内なるものを曝け出して、それを拾ってくれる他者と『勉強』を深めていくことができるのかもしれない。 社会人経験、子育て経験積んだ今の方がずっと、あぁ生きている限り一生勉強なんだ、と思う機会が多いので、読んで良かったと思いました。何度も読み返して理解を深めていきたいです。たくさん『勉強』をして、いろんなことを面白がって生きいきたい。

Posted byブクログ

2025/01/20

最後の方に各章のまとめが書いてあるので、そこから読み始めると全体像が把握しやすかったんじゃないかなぁ、と読み終わってから思いました。 今の自分を壊して、新しく作っていくための理論と方法を丁寧に解説されてるように感じました。 また、著者の方は精神分析をベースにされているようです...

最後の方に各章のまとめが書いてあるので、そこから読み始めると全体像が把握しやすかったんじゃないかなぁ、と読み終わってから思いました。 今の自分を壊して、新しく作っていくための理論と方法を丁寧に解説されてるように感じました。 また、著者の方は精神分析をベースにされているようですが、ACTとも近い論理展開をされていらっしゃるように感じました。 哲学という、臨床心理学とは(近いが)異なる分野で、精神分析とACTという、全く方向性が違うアプローチの共通点が見つかったのが面白かったです。

Posted byブクログ

2025/01/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最近考えてたことが深められて、めちゃ良かった。 勉強の哲学、というタイトルで想像していたこととはちょっと違った気もするけれど、そんなことも忘れて読んだ。 勉強は、どの学問分野でも、新しい言語の世界を知ること、という側面に着目。つまり自分のこれまでの意味の世界を破壊し、更新する、という性質を持っている。 だから、勉強は自分のノリを変化させる。勉強は、獲得ではなく喪失。 … ことばの使い方。 この前読んだ孤独の本で、孤独という言葉をめちゃ解体して考え続けてて、 その時ふと気づくのが、普段使ってる言葉、本当に適当に使っているなーということで、 つまりノリで、その場の状況とかでだいたいで意味をふわっと合わせるような感じで、 言葉を使うとは、他者の真似だって、書かれてて、なるほどーと思った。 そうやって無意識にも周りから真似合って、今の社会というコミュニケーション空間が成立しているのだろうけれども、 その社会化に自覚的になり且つちょっと反抗的になり最終的に遊ぶ、というスタイル。 勉強の哲学、というタイトルで想像していたこととはちょっと違った気もするけれど、とにかくおもしろかった。 … ボケとツッコミの哲学。 他にも最近考えていた話があって、他者との会話ってどうでもいいのでは、つまり、何かへの理解を深められるものではほぼない、とういうことで、深める場所としては読書がある、というような話。私としても、あまり人と浅めの会話をすることが面倒で避けるタイプ、いや、そもそも周りと親和性がないので気を使ってノルことは不可能に近いのだけど、 最近言葉遊びやってみよう、という気に少しなって特定の人と完全にしょうもないギャグ会話を無駄し始めたところだった。 そういうことを、著者の千葉雅也さんはフランス哲学思想の学術的な基盤を持って論じられていてとても参考になった。懐疑、批判、からの、連想、遊び、からの、自分への理解をことばと行動を通して深める(私のふわっと理解)。 引き続き、私も読書を対話の拠り所としつつも、会話以外の言葉の交換用法について、適用方法や枠組みを知ったので、ぜひこれを使えるようになって、自分自身の明るい日常づくりに務めようと思います。 よき。この角度からつっこみが来るとは。 文学もっと深めたい。 そっか、これが今私が勉強したい学問だ。

Posted byブクログ

2025/01/11

こう言ってはなんだが、この本に書かれていることは恐らくさほど目新しいことではない。それでも紛れもなく読む価値のある本、そして青二才が言うのもなんだが「もっと若いうちに読んでおけばよかった本」の一冊だ。 前半の原理編の内容は、非常にざっくりと意訳すれば「人は変化する過程で、一時的...

こう言ってはなんだが、この本に書かれていることは恐らくさほど目新しいことではない。それでも紛れもなく読む価値のある本、そして青二才が言うのもなんだが「もっと若いうちに読んでおけばよかった本」の一冊だ。 前半の原理編の内容は、非常にざっくりと意訳すれば「人は変化する過程で、一時的に浮ついた状態に(=キモく)なる」「勉強すれば、周りに流されず自分をしっかり持てるようになる」「決めつけをせずに、考え続けることが大切だ」といったもの。こうして切り出して見てみればどれも当たり前のこと、少なくともこの本を手に取るような人の多くが無意識的にせよ了解していることではないだろうか。 その上で本書の価値は、これら「当たり前のこと」を有機的に結びつけて一つの哲学体系を作り上げたことと思う。 付記を見るまでそうと気づけなかったが、本書の議論の進め方はかなり緻密に現代思想や精神分析の流れに則っている、つまりは見かけよりもずっと手堅い議論になっている。暗黙知や経験則の体系化としての哲学の実践例、とでもいえるだろうか。流行りの言葉を使えば、非常に学問的信頼性の高い「言語化」である。中でも「享楽的こだわり」の概念なんかは、思考の補助ツールとして今後お世話になりそうだ。 後半の理論編では、実際的な勉強の方法についてともすれば露悪的なくらいに懇切丁寧な解説がなされる。これもまた、勉強や仕事の方法論について敏感な人の間では共通認識といえるくらいの、ある程度「当たり前」の話なんだろう。 自らの情報感度の低さに恥じ入りながら、とりあえずはノートアプリでも入れてスマホのメモやwordに散らかしっぱなしの覚え書きを一元化しようと決めた。サプリメント的な自己啓発書としても価値を発揮するのは本書の大きな美点だと思う。 文庫版書き下ろしの補章は、昨年上梓された『センスの哲学』へと繋がる内容。原理だけでなく各論にも踏み込んでおり、同書を読んでからこちらを読むと理解しやすい。

Posted byブクログ

2025/01/05

真っ当なことをきちんと伝えたい、という真摯な思いが伝わってくる文章だと感じた。一方で、著者の気持ちを汲み取ろうとする気概のある人はどのくらいいるのだろう、たくさんいてほしい。 でも、文章は難しかった。どこを取っても中学受験の国語の問題に適した文章だな、なんてことを考えてしまった。...

真っ当なことをきちんと伝えたい、という真摯な思いが伝わってくる文章だと感じた。一方で、著者の気持ちを汲み取ろうとする気概のある人はどのくらいいるのだろう、たくさんいてほしい。 でも、文章は難しかった。どこを取っても中学受験の国語の問題に適した文章だな、なんてことを考えてしまった。 真剣に勉強に取り組んだ高校生活を経て大学に入った学生や社会人になりたての人向けなのかな? 小難しく書いてあるけど、実用面から言うと社会人としての原則が書いてあるように感じた。つまり、人生、社会人になってからが本当に勉強する時です。自分で課題を見つけて、取り組んでいきましょう、と。そして、断定的な物言いする人の言うことを盲信しないこと。 いつ新しい概念が出てくるんだろうとワクワクして読み進めたけど、出てこないうちに終わりまで来てしまった。読み飛ばしてしまったのかな。。 でも、ま、若者たち、がんばれ!

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2024/12/27

バカだという自覚あるので、あまり斬新でもなく、なぜこの本が好評なのかナゾいため、たぶんパねえバカなのかも。

Posted byブクログ

2024/12/21

ごくごく親しい友人間で今までやってきたことを肯定されたような、行為を上手く言語化されたような、そんな感覚を持つ。 文学系の学生界隈では、定義を定めたり根元に立ち返りたくなったりすることが多くてこれは結構皆そうなんじゃないかなと思うが、凡例を出しまくって更にその凡例をあげつらって...

ごくごく親しい友人間で今までやってきたことを肯定されたような、行為を上手く言語化されたような、そんな感覚を持つ。 文学系の学生界隈では、定義を定めたり根元に立ち返りたくなったりすることが多くてこれは結構皆そうなんじゃないかなと思うが、凡例を出しまくって更にその凡例をあげつらって話を広げていくので「これ何の話だっけ?」となることが往々にしてある。私鉄の地図記号の、横に一本通っている道から、縦の線を無数に引き伸ばすような感じ。際限がないんだよな、あれ。あと、そう、ハシゴを外すといおうか、JRに乗り換えるならまだしもタクシーとかバスとか自転車とか徒歩で行くとか宇宙浮遊してみる、とかの類の会話の飛躍。 だけどそれがたまらなく楽しい。それは、この本でいう「空気の読めない」ツッコミではなく、皆が会話自体を目的として言葉を玩具として遊べているからだと思う。同じサークル内でも学部がバラバラだったり、理系の学部だったり、男だけだったりすると、ちょっと変わってくるというか、その展開をやってしまうとちょっとした疎外感を持ったりする。それで関係が悪くなるとかではない。そこは「ある程度完成された関係」であるからなせる技なのかと思う。 そうなのだ。個人的には会話の中で、常に「大枠を外したい」という欲望がある。そして、それを試してみてノってくれるような対象に対して心を心から開けるように思える。自然とそうなる。選民的な言い方で恐縮なのだが会話を「この次元まで持ってこれる」間柄とでもいおうか、やはり大学時代の旧友同士であれば結構成り立つ。バックボーンが似通っていることが大きい。これを仕事柄、初対面で出会った人にこうした平衡感覚を持つ人に出会えると、仕事関係なく話をしたくなるしプライベートでも付き合いたくなる。 よりこうした三次元に無尽蔵に伸びていくような会話を色んな人としてみたい。そういう人々は必ず気づきや学びを与えてくれる存在であると信じる。良くも悪くも自分自身に影響を与えてくれる。その摩擦が勉強、学びに繋がるんだと思う。 改めて大学時代には友人に恵まれたと思っている。こうした今回言語化され解り易く整理された内容を自然に続けられているから、再会した時にまた新たな気づきを得られるような、飽きが来ないようなスルメ関係を気付けているんだなお思った。 p.s.付記がマジで専門的過ぎて全く入ってこなかった。

Posted byブクログ