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よその島 の商品レビュー

3.4

24件のお客様レビュー

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2020/06/09

読後、すぐにまた読みたいと思った本は久しぶりだったな。 少し混乱しつつも、あらゆる心情が交差していく様が見事で面白かった。

Posted byブクログ

2020/04/10

読売新聞夕刊に連載されていた作品。連載中から読んでいたが、「老夫婦とその友人の老人が、ある島に移住して同居を始める」というだけの、遅々としてすすまないストーリー(というかストーリーらしいものがない)に嫌気が差して放棄してしまった。改めて単行本を読むと2/3くらいまで読んでいた。も...

読売新聞夕刊に連載されていた作品。連載中から読んでいたが、「老夫婦とその友人の老人が、ある島に移住して同居を始める」というだけの、遅々としてすすまないストーリー(というかストーリーらしいものがない)に嫌気が差して放棄してしまった。改めて単行本を読むと2/3くらいまで読んでいた。もう少し我慢すれば動き始めたので惜しいことをした。

Posted byブクログ

2020/03/27

西荻窪の骨董屋を閉め、離島に移住を決めた芳朗と蕗子、元ミステリー小説家で夫妻の友人・野呂。人生の終盤で3人の共同生活が始まる。 冒頭でいきなり語られる「殺人者」。それぞれが抱えた秘密が3人の生活にもたらす不穏な空気。芳朗、蕗子、野呂、それぞれの章が交互に立てられ、彼らが抱える秘密...

西荻窪の骨董屋を閉め、離島に移住を決めた芳朗と蕗子、元ミステリー小説家で夫妻の友人・野呂。人生の終盤で3人の共同生活が始まる。 冒頭でいきなり語られる「殺人者」。それぞれが抱えた秘密が3人の生活にもたらす不穏な空気。芳朗、蕗子、野呂、それぞれの章が交互に立てられ、彼らが抱える秘密が少しずつ露になっていく。 浮気、殺人、復讐、家政婦の秘密、夫の病気・・・作品全体を覆う緊張感と、拭いきれない違和感に先が気になって仕方がない。そして、次第に明らかになる真実。 「人生というものを、誰もがもれなく持っているのだ。忘れても忘れたことにしても、意識的にあるいは無意識的に記憶が上書きされても改ざんされても、それはどうしようもなくそこにあり続ける――命が尽きるときまで。」 静謐な描写と物語全体を覆う不穏な空気は、さすがの荒野さん。十分にこの不穏さを満喫し、「よその島」というタイトルについてもしみじみ考えました。

Posted byブクログ

2020/03/23

殺人者の存在を知ったとき、日常がサスペンスに変わる――島に移住した夫婦と友人。秘密を抱えた三人は新天地で何を目にするのか。

Posted byブクログ