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ヒトの目、驚異の進化 の商品レビュー

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25件のお客様レビュー

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2020/03/31

そもそも人間の目による知覚は正確ではないというのが、なるほどやっぱりか。 色覚→肌の血の量酸素量の微妙な差=感情や健康が分かるため 目が二つとも前を向いている→左右で見ることで遮っているものを透明化する(葉に遮られても向こうが見える) 錯視→「現在」を知覚するために前進した...

そもそも人間の目による知覚は正確ではないというのが、なるほどやっぱりか。 色覚→肌の血の量酸素量の微妙な差=感情や健康が分かるため 目が二つとも前を向いている→左右で見ることで遮っているものを透明化する(葉に遮られても向こうが見える) 錯視→「現在」を知覚するために前進した0.1秒後を予測している 文字→自然の形に近いと認識しやすい

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2020/03/28

アメコミのヒーローのような超人的な能力を、見方によっては人は既に持っているのだぞ、という趣旨から始まり、目(と文字)がいかに進化し、能力を獲得して今の我々の顔にハマっているのか、ということが書かれている本。 個人的にはテレパシーの一章が一番興味深かった。次点で未来予見。 円城塔...

アメコミのヒーローのような超人的な能力を、見方によっては人は既に持っているのだぞ、という趣旨から始まり、目(と文字)がいかに進化し、能力を獲得して今の我々の顔にハマっているのか、ということが書かれている本。 個人的にはテレパシーの一章が一番興味深かった。次点で未来予見。 円城塔さんがこの本のSF風書評を、「小説案を5つ」というタイトルで投稿していたので、SF好きな人はあわせて読むと楽しめると思う。

Posted byブクログ

2020/03/27

理論神経科学者のマーク・チャンギージーが、人の「目(視覚科学)」に関する独自考察を論じた一冊。感情を読むテレパシーの力、未来を透視し予見するする能力、人が文字をうまく処理できる理由だったり、人の視覚が持つ「力」が写真・図解を交えて大胆な仮説をもとに語られる。第2章の透視能力の部分...

理論神経科学者のマーク・チャンギージーが、人の「目(視覚科学)」に関する独自考察を論じた一冊。感情を読むテレパシーの力、未来を透視し予見するする能力、人が文字をうまく処理できる理由だったり、人の視覚が持つ「力」が写真・図解を交えて大胆な仮説をもとに語られる。第2章の透視能力の部分、結構簡単に実践できる内容で、ゲームの画面を交えてシンプルに(透視の力の)説明がされていて、こういう仮説を読んでいると科学は本当に面白いと感じれる。

Posted byブクログ

2020/03/23

視覚についての新たな視点。大変興味深く面白く読ませていただいた。この本を読むことで見ることの視座が変わる。

Posted byブクログ

2020/03/22

ヒトの視覚について、発達した色覚、前方につく両眼、錯覚、表記の読み取りに着目し、従来の説を丸々ひっくり返す論で進化の駆動力を考察した本。 通説「色覚は果実を発見するのに優位」 →違う、「相手からの情報受信の高度化を目的に、肌の色をよく見るた目に発達した」 ⇒なぜなら、ヒトの目は...

ヒトの視覚について、発達した色覚、前方につく両眼、錯覚、表記の読み取りに着目し、従来の説を丸々ひっくり返す論で進化の駆動力を考察した本。 通説「色覚は果実を発見するのに優位」 →違う、「相手からの情報受信の高度化を目的に、肌の色をよく見るた目に発達した」 ⇒なぜなら、ヒトの目は、肌色近辺のスペクトル感知に異常発達している と言ったような、大展開を4つのトピックで行っていく。 論だけ抜き出すと「そんな突拍子もない…」と言いたくなるが、集めるデータとそのパラメーター整理が鮮やかで、強い説得力を持つのに感服せざるを得ない。 筆者の物事を巨視的に捉える力を根底とした発想力、論を強化するための構成力には憧れる。 特に「ヒトは表記の解読に関し卓越するが、それはヒトの能力ではなく表記自体を自然に似せて開発したため」という論は目からウロコだった。 こういう論を知っていくと、理系と文系という括りで考察を進めていくことはもう限界だろうという認識が強くなる。

Posted byブクログ