ファシズムはどこからやってくるか の商品レビュー
ナチスをはじめとする過去と現在の多くのファシズムの事例を取り上げながら、ファシズム政治の特徴を10の観点から説明していく。まとまっていて読みやすいとはやや言いづらいものの、多くの歴史的( 事例(現代も含む)が載っていて読み応えがあり、特にファシズムが少数派への弾圧に繋がっている多...
ナチスをはじめとする過去と現在の多くのファシズムの事例を取り上げながら、ファシズム政治の特徴を10の観点から説明していく。まとまっていて読みやすいとはやや言いづらいものの、多くの歴史的( 事例(現代も含む)が載っていて読み応えがあり、特にファシズムが少数派への弾圧に繋がっている多くの例についての説明は心が痛む。著者は「私たちの誰一人、悪魔ではないのだから」ファシズムに抵抗できると締めているものの、現在の世界の状況を考えるとそこまで楽観できるだろうかと思わされる。この本の中では欧米の事例がほとんどで日本の例はなかったが、今後ファシズムが姿を現したときに、私たちは抵抗できるだろうか。
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もうちょい冷静にポピュリズムの分析してる本が読みたい。アメリカ基準だとどうしてもトランプ嫌いという感情先行してる感じがする。
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2025.6.4市立図書館 前にもSNSなどで話題になっていたと思うが、ちょっと前にパオロ・マッツァリーノのブログで知られざる名著(ただし絶版で入手困難)としてすすめられていたので、予約して借りた。 かつて欧州から迫害を逃れてアメリカに難民としてやってきた両親のもとで育った著者...
2025.6.4市立図書館 前にもSNSなどで話題になっていたと思うが、ちょっと前にパオロ・マッツァリーノのブログで知られざる名著(ただし絶版で入手困難)としてすすめられていたので、予約して借りた。 かつて欧州から迫害を逃れてアメリカに難民としてやってきた両親のもとで育った著者による著書で、第一次トランプ政権下の2018年に刊行された。ファシズム十の柱として、「神話的過去」「プロパガンダ」「反知性主義」「非現実性」「ヒエラルキー」「被害者意識」「法と秩序」「性的不安」「ソドムとゴモラ」「働けば自由になる」のそれぞれについて、アメリカの現在や、歴史的な黒人の扱いをめぐる事例(かつての奴隷制度は思った以上に後遺症が長く続いていることを実感した)、2010年代当時のポーランドやハンガリーの政権を例に、わたしたちを取り巻くファシズム政治の戦略に警鐘を鳴らしている。 日本やアジアの例はあがっていないが、分断や被害者意識を煽りでっちあげの神話をなつかしむ空気、労働組合やデモを嫌う雰囲気、入管の外国人の扱い、大学や学術会議のことなど、あてはまる事例が多すぎてちょっといやになる。極端なことおかしなことに慣れないようにしないといけないとあらためて思うが、群れが急に動いたときにちゃんと立っていられるか不安になる。 単行本から5年、文庫に入るとしたら⋯ちくま学芸文庫あたりか?
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ファシズムは「"我々"と"やつら"」に分断し、でっちあげた過去の神話を根拠とすることに始まる。 ファシズム関連で最も有名なのはナチス党とヒトラーであろう。歴史の教科書にそう書いてある。しかし、それ以上のことは学校では教わらなかったと思う。...
ファシズムは「"我々"と"やつら"」に分断し、でっちあげた過去の神話を根拠とすることに始まる。 ファシズム関連で最も有名なのはナチス党とヒトラーであろう。歴史の教科書にそう書いてある。しかし、それ以上のことは学校では教わらなかったと思う。現に、ファシズムは過去のものだと、自分は勘違いしていた。 ファシズムは10の要素に分解できる、と本書には示されている。「神話的過去」「プロパガンダ」「反知性主義」「非現実性」「ヒエラルキー」「被害者意識」「法と秩序」「性的不安」「ソドムとゴモラ」「働けば自由になる」である。 それぞれの項目を読むと、先進国とされている現在の欧米でさえ、いわばファシズムの"芽"がうまれているという事実に気付く。ただ、現時点では上記の10種類が揃っていないために、ファシズム国家が生まれていないだけである。 20世紀半ばに見られたファシズムの波と、現在との大きな違いは「インターネットの普及」である。デマの拡散スピードがとにかく速い。ファシズムの芽が育つのはあっという間である可能性が高い、ということを意味する。 日本はどうであろうか?もともと島国であり、同族人種しかそろっていないためか、他国に見られるような分断は今のところないように思える。しかし、別の視点で言えば、相対的に貧困に陥っている人も多く、ファシズムの"種"がいろいろなところに存在しているような気がする。 2022年時点で、歴史的に最も関心高い出来事はロシア・ウクライナ戦争ではあるが、国内情勢にも目を向けないと、危うい将来が待っているのかもしれない。
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ファシズムとは何なのか?どこに,どう言う現象にその危機や兆しは潜んでいるのか? 題材は,アメリカ,ハンガリー,ドイツ,ミャンマーなど外国の話であるが,今,日本国内に蔓延る「ファシズムの芽」を明確に炙り出す. 「ファシズムとは?何が危険な現象なのか?」中々明快に説明する事は難しい....
ファシズムとは何なのか?どこに,どう言う現象にその危機や兆しは潜んでいるのか? 題材は,アメリカ,ハンガリー,ドイツ,ミャンマーなど外国の話であるが,今,日本国内に蔓延る「ファシズムの芽」を明確に炙り出す. 「ファシズムとは?何が危険な現象なのか?」中々明快に説明する事は難しい.この本は少なくとも,読者が明確にその危険を理解するに大変良い内容だと思いました.
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ファシズムへいたる要因を10に分けて一つずつ解説していく。 アメリカの事例やミャンマーの事例など、具体的側面では外国事情の物が多いので多少理解しにくい部分もある。しかし、それでもわかりやすく砕いて書いてあるため理解はすんなりとできた印象。
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ファシズムを見分ける10本の柱という視点は分かりやすい。 ただしリバタリアンや民主主義、マルクス主義、レーニンマルクス主義などの政治的教養を簡単にでもおさえておかないと理解が難しい一冊。 勉強不足を思い知った
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