商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 青土社 |
発売年月日 | 2020/02/22 |
JAN | 9784791772513 |
- 書籍
- 書籍
ファシズムはどこからやってくるか
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
ファシズムはどこからやってくるか
¥2,200
在庫あり
商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
ファシズムは「"我々"と"やつら"」に分断し、でっちあげた過去の神話を根拠とすることに始まる。 ファシズム関連で最も有名なのはナチス党とヒトラーであろう。歴史の教科書にそう書いてある。しかし、それ以上のことは学校では教わらなかったと思う。...
ファシズムは「"我々"と"やつら"」に分断し、でっちあげた過去の神話を根拠とすることに始まる。 ファシズム関連で最も有名なのはナチス党とヒトラーであろう。歴史の教科書にそう書いてある。しかし、それ以上のことは学校では教わらなかったと思う。現に、ファシズムは過去のものだと、自分は勘違いしていた。 ファシズムは10の要素に分解できる、と本書には示されている。「神話的過去」「プロパガンダ」「反知性主義」「非現実性」「ヒエラルキー」「被害者意識」「法と秩序」「性的不安」「ソドムとゴモラ」「働けば自由になる」である。 それぞれの項目を読むと、先進国とされている現在の欧米でさえ、いわばファシズムの"芽"がうまれているという事実に気付く。ただ、現時点では上記の10種類が揃っていないために、ファシズム国家が生まれていないだけである。 20世紀半ばに見られたファシズムの波と、現在との大きな違いは「インターネットの普及」である。デマの拡散スピードがとにかく速い。ファシズムの芽が育つのはあっという間である可能性が高い、ということを意味する。 日本はどうであろうか?もともと島国であり、同族人種しかそろっていないためか、他国に見られるような分断は今のところないように思える。しかし、別の視点で言えば、相対的に貧困に陥っている人も多く、ファシズムの"種"がいろいろなところに存在しているような気がする。 2022年時点で、歴史的に最も関心高い出来事はロシア・ウクライナ戦争ではあるが、国内情勢にも目を向けないと、危うい将来が待っているのかもしれない。
Posted by
ファシズムとは何なのか?どこに,どう言う現象にその危機や兆しは潜んでいるのか? 題材は,アメリカ,ハンガリー,ドイツ,ミャンマーなど外国の話であるが,今,日本国内に蔓延る「ファシズムの芽」を明確に炙り出す. 「ファシズムとは?何が危険な現象なのか?」中々明快に説明する事は難しい....
ファシズムとは何なのか?どこに,どう言う現象にその危機や兆しは潜んでいるのか? 題材は,アメリカ,ハンガリー,ドイツ,ミャンマーなど外国の話であるが,今,日本国内に蔓延る「ファシズムの芽」を明確に炙り出す. 「ファシズムとは?何が危険な現象なのか?」中々明快に説明する事は難しい.この本は少なくとも,読者が明確にその危険を理解するに大変良い内容だと思いました.
Posted by
ファシズムへいたる要因を10に分けて一つずつ解説していく。 アメリカの事例やミャンマーの事例など、具体的側面では外国事情の物が多いので多少理解しにくい部分もある。しかし、それでもわかりやすく砕いて書いてあるため理解はすんなりとできた印象。
Posted by