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ほどなく、お別れです それぞれの灯火 の商品レビュー

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27件のお客様レビュー

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2021/05/01

人のいるところで読んではいけない。涙なくしては読めない… スカイツリーのふもとのお寺の檀家である身として、既視感がすごかった。 葬儀屋さんて、ただ事務的に進めてるイメージがあったけど、こういう風に遺族のことを慮ってくれてる人たちも多いんだろうな、と。

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2021/03/20

『ほどなく、お別れです』続編 。 葬儀場「坂東会館」で、デキる葬祭ディレクター・漆原の元で働く美空。 交通事故(被害者も加害者も若者)や鉄道事故、そして高齢者の自殺など、なかなかヘビーな事情の葬儀が描かれていますが、故人や遺族への誠実な姿勢が伝わってくるので、この本を読むと、暗...

『ほどなく、お別れです』続編 。 葬儀場「坂東会館」で、デキる葬祭ディレクター・漆原の元で働く美空。 交通事故(被害者も加害者も若者)や鉄道事故、そして高齢者の自殺など、なかなかヘビーな事情の葬儀が描かれていますが、故人や遺族への誠実な姿勢が伝わってくるので、この本を読むと、暗い印象の強い“お葬式”というものが素敵なセレモニーと思えてきます。 そして、生死不明の家族(恋人)への気持ちの折り合いという、これまた複雑で難しいテーマも優しさにあふれた視点で描かれていて、温かな気持ちになりました。 美空も、今までのように見習いとして、ただ漆原の指示に従って動くだけでなく、今回初めてお通夜の司会を務める事になるなど、徐々にステップアップしている様子です。なんだかんだで漆原ってすごくいい上司ですよね。彼の背景も気になるので、是非さらなる続編を期待したいところです。

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2021/02/20

シリーズ第2弾読了 社会人2年目の美空は、葬儀屋で葬祭コンダクターとして働いている。故人に寄り添い、いい式で終われるよう日々、努力している。 あまり縁のない世界のため、そもそもいい式とは何だろう? ここでは、「死」とは当たり前のことであると同時に、特別なことではない。大切な人...

シリーズ第2弾読了 社会人2年目の美空は、葬儀屋で葬祭コンダクターとして働いている。故人に寄り添い、いい式で終われるよう日々、努力している。 あまり縁のない世界のため、そもそもいい式とは何だろう? ここでは、「死」とは当たり前のことであると同時に、特別なことではない。大切な人が亡くなるということは、やはり悲しいけど、前を進むための区切りとして、大事なことなんだなと改めて認識させてくれた。 著者の経験からか、とても丁寧な優しい文章がとても良い。

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2021/01/15

「ほどなく、お別れです」第2弾。葬儀屋坂東会館で、優秀な上司の漆原について奮闘する美空。最期の別れを生きて遺る人の心に寄り添う…今、コロナ禍で、それすら出来ない人もいると思うと、心が締め付けられる。漆原の過去など、まだ続いていくかな。

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2020/11/28

あまり知られていない葬儀屋さんの仕事を知ることができました。物語の内容は、一人前の葬儀屋さんを目指す若い女性の成長物語。前作と同様、お涙頂戴の部分は食傷気味ですが、話の内容は好きです。話の流れからみると、さらに続編が出てくるのではないかと思います。

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2020/09/10

核家族の中で育った私は、身近な人の『死』というものを ほとんど経験せずに、ここまで来てしまった。 これからの残りの人生を思う時、 どれだけの大切な人たちを見送らねばならないのかと 考えるだけで途方にくれてしまう。 この本を読んでいると、死が恐ろしいものでも特別なことでもなく 日々...

核家族の中で育った私は、身近な人の『死』というものを ほとんど経験せずに、ここまで来てしまった。 これからの残りの人生を思う時、 どれだけの大切な人たちを見送らねばならないのかと 考えるだけで途方にくれてしまう。 この本を読んでいると、死が恐ろしいものでも特別なことでもなく 日々当たり前に起こる普通のことなのだと思うことができる。 形はどうであれ、亡くなった方をしっかり見送って差し上げる大切さを再確認させられた物語でした。

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2020/04/21

葬儀場を舞台に見習いの葬祭ディレクターとして、様々な人を出会いながら、成長していきます。 続編ということで、第1作目は未読なのですが、単体としても楽しむことができました。 第1作では、霊が見えるというレビューがあったのですが、本作ではあまりそういった描写がなかったので、より現実的...

葬儀場を舞台に見習いの葬祭ディレクターとして、様々な人を出会いながら、成長していきます。 続編ということで、第1作目は未読なのですが、単体としても楽しむことができました。 第1作では、霊が見えるというレビューがあったのですが、本作ではあまりそういった描写がなかったので、より現実的かなと思いました。ただお坊さんが何でこんなに故人のこと知っているのかなと思っていましたが、第1作のレビューを見て納得しました。 4編収録していて、それぞれ様々な亡くなり方で葬儀場に来ます。文章がとても丁寧で、司会者としての登場人物が発する言葉一つ一つが胸に響きました。辛く悲しいエピソードばかりですが、そんなに沈む気持ちにはさせず、ちょっと一歩前進にさせてくれます。 なかなか葬儀場を訪問するということはないのですが、裏側ではこんなことをしているんだと感心させられます。 当事者側としては、悲しいあまり、葬祭ディレクターにまで行き届きません。実際、正直どういう人だったか覚えていないに等しいです。こうして冷静に読んでみると、自分の知らないところで、このようなサポートをしていることに感謝を贈りたいなと思いました。 この本に出てくる葬儀場で働く人たちはみんな温かみがあり、こういう場所で最後を遂げたいなと思わせてくれました。

Posted byブクログ