ほどなく、お別れです それぞれの灯火 の商品レビュー
長月天音のほどなく、お別れですを読みました。 主人公の美空は、大学を卒業し、就職活動に失敗し、アルバイトをしていた葬祭場にそのまま就職しました。 霊感を持っていて、亡くなった人やその家族の気持ちが伝わってしまいます。 この本は、内容を全く知らずに借りたのですが、私も母親や親友をな...
長月天音のほどなく、お別れですを読みました。 主人公の美空は、大学を卒業し、就職活動に失敗し、アルバイトをしていた葬祭場にそのまま就職しました。 霊感を持っていて、亡くなった人やその家族の気持ちが伝わってしまいます。 この本は、内容を全く知らずに借りたのですが、私も母親や親友をなくしているので、遺族の気持ちは少しはわかります。最近では嫁さんの仲の良い友達の長男が突然亡くなりました。 高校球児でスポーツマンだったのですが、家系的には心筋梗塞の家系でお父さんも旦那さんも亡くなっています。 まだ3分の1しか読んでいませんが、人の死を見つめ直すと言う点では、お勧めの1冊だと思います。 長月天音のほどなく、お別れです。それぞれの灯火を読み終わりました。 小説の中の担当者は、主人公を含め真剣に遺族と向き合っています。 実際にこんなに真剣に向き合ってくれる葬儀社はあるのかなと言う感想です。 母親の葬儀の打ち合わせでもそんなに誠意は感じませんでした。 父も昨日一昨日で98歳です。 いつお世話になるか分かりませんが、こんな担当者に当たるなら最高ですね。 まあこの辺の葬儀社では望めませんが。 それぞれの灯火は三部作の二部です。 1巻と3巻も読んでみたいですね
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待望のお別れシリーズ第2弾!! 美空がいよいよお葬式の司会者を担当するべく、 奮闘する。 1章では高校生の息子を交通事故で亡くした喪家が登場する。恐るべきことに彼らが霊安室で息子を弔っているときに、事故の加害者家族が霊安室に来て焼香を上げようとしてしまった。そこで喪家は息子を失った悲しみが加害者家族に対する怒りに変わってしまい、葬式は怒りに満ち溢れたものになってしまう。何とかして怒りを息子に対する悲しみや慈しみに変えるために、里見は喪家に故人の好きなものは何か?と色々と思い出話に花を咲かせ、喪家の心を慰めていったのだった。 2章では義理の母にぞんざいな扱いをし、死に追いやった喪家が登場する。そんな故人を気にかけていた駒形橋病院で終身ケアをする看護師坂口の登場により、葬式は思わぬ方向に進んでいく。彼女は弔電で喪家に対する感謝の言葉を述べて、一種の復讐をしたのだ。これにより喪家に罪悪感を与え、漆原をはじめとした葬儀社スタッフを感心させたのだった。 3章では幼い2児の父を亡くした、妻の話だった。彼女は葬式の打ち合わせの段階から気丈に振る舞い決して涙を見せなかった。しかし納棺のときに彼女は号泣し、それを支える幼い子どもたちの姿に涙をこらえることができなかった。 4章では、仕事に一生懸命で夢を叶えた女性の葬式の話だった。彼女はあるとき、ホームに入ってきた電車に頭部をぶつけ亡くなってしまう。皆が自殺だと思うなかで、美空は彼女が一笑懸命に仕事をして疲れて電車にぶつかってしまったと確信する。美空は彼女の気持ちを汲んで司会に励み喪家に向き合ったり、そして漆原は頭部損傷で顔を見せることができず送り出す参列者に何とかして彼女の顔を見せることができるように奔走する。最後に彼女の笑顔の写真が溢れた棺が完成したときには、とても感動したなぁ。 そしてエピローグでは美空の友人である夏海の亡き兄であり坂口の元恋人である海路の弔いの話だ。彼は6年前に波に流され不明となっており、皆が彼の死に対して区別を付けられずにいた。そこで彼が流された現場へ夏海と坂口、そして美空、漆原、里見が赴き彼を弔うことに。坂口の想い、そして漆原の想いを知って美空はまたひとつ成長したのだった。 たくさんの死に向き合うのはとても辛い。 でも漆原や里見、陽子のような周りの人がいるからこそ美空はがんばっていけるのだと心から思う。 特に漆原が本作最後に見せてくれた絶景と、それに対する美空の「遠すぎて、夜空に滲む淡い光が、まるで大切な宝物のように思えて目が離せなかった」という描写がとても好き。 2人がこれからまたどんな風に 葬式に向き合っていくのかとても楽しみだ
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シリーズ2作目。 今回も人それぞれの見送り方を見せてもらった。 大切な人を失った時、ご遺体が見つかっていなかったり、損傷があるために対面が叶わなかったり…ということがあると、お別れの一区切りをつけることが更に難しい。 今作では、そういうことがテーマの一つ一つだったのかなと思う。 ...
シリーズ2作目。 今回も人それぞれの見送り方を見せてもらった。 大切な人を失った時、ご遺体が見つかっていなかったり、損傷があるために対面が叶わなかったり…ということがあると、お別れの一区切りをつけることが更に難しい。 今作では、そういうことがテーマの一つ一つだったのかなと思う。 そんな遺族の気持ちに寄り添ってくれる葬儀屋「板東会館」は、やっぱり素晴らしい。
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シリーズ2作目。 前作よりファンタジー要素が薄めで、よりそれぞれの死と周囲の生を感じ、うるっときました。 漆原さんの下で美空の葬祭スタッフとしての成長を感じました。 悲しいけど、故人との思い出や記憶はなくならない。
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今回は、憧れの職業に就いた若い女性の葬儀の話と、主人公美空の高校時代の親友夏海のお兄さんの話がよかった。 人が死を乗り越えて前に進もうとする姿は色々と胸が揺さぶられる。 次あたりには、漆原の話も読めるのかな。 いや、美空が一人前になったらって言ってるから、まだ先か(笑)
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シリーズものの続き。 美空は葬儀屋さんをアルバイトから本業にしたため、前作よりご遺族との関わりが深くなってて感情移入も増した気がしました。 【心に残った言葉】 〜その人の死を受け入れることができる人は、別れた人を心の中で生かし続けているのだと思う。 〜悔いを残さない生き方を...
シリーズものの続き。 美空は葬儀屋さんをアルバイトから本業にしたため、前作よりご遺族との関わりが深くなってて感情移入も増した気がしました。 【心に残った言葉】 〜その人の死を受け入れることができる人は、別れた人を心の中で生かし続けているのだと思う。 〜悔いを残さない生き方をすることだ。簡単なことだぞ。相手を怒らせたらすぐに謝る。隠し事をしない。やり残すことがないように、今できることは今のうちにやっておく。 〜私が仕事で接してきたいくつもの別れは、共に歩むはずの伴侶だったり、本来ならば自分よりも長く生きるはずの子供だったりと、思い描いた彼らの未来を狂わすものも多かった。その理不尽さが、悲しみをより深くしているのだと。 漆原と美空の会話のなかで、漆原の心根を読み取る美空の捉え方が好き。 里見さんが登場すると美空より強く感じとれる人なのでついつい期待してしまう自分がいる。 漆原が葬儀屋さんを仕事に選んだ理由が気になる…次作も読みたくなる!
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『ほどなく、お別れです』の続編です。 我慢出来ずにすぐに読み始めました。主人公が葬祭場に就職し、ますます成長していきます。彼女の上司は特殊なお葬式を数多く担当される方なので、彼女もなかなかハードな経験を積んでいきます。亡くなった方、遺された方、それぞれの後悔や思い。遺族に寄り添...
『ほどなく、お別れです』の続編です。 我慢出来ずにすぐに読み始めました。主人公が葬祭場に就職し、ますます成長していきます。彼女の上司は特殊なお葬式を数多く担当される方なので、彼女もなかなかハードな経験を積んでいきます。亡くなった方、遺された方、それぞれの後悔や思い。遺族に寄り添いつつも、新しい一歩を踏み出せるようにそっと背中を押すような、葬祭場でのお仕事って素晴らしいなと思いました。 そういえば父の葬儀の担当の方も、とても丁寧に対応して下さったなと思い出しました。私たちの悲しみに寄り添いつつも、でしゃばり過ぎずに導いてくれる。難しいお仕事よね。
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今回は、自殺された方の葬儀のお話が多かった。 似たような経験をしたから、理想論でしかないじゃんとか、綺麗事ばかりな主人公にイライラした。 だけど、私も理さんに「お母さんは聡明な人だね」って言われた時とても嬉しかった。 だから、他の人の心の中で生きている相手を知ることで救われることって確かにあると思う。
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交通事故で亡くなった17才の片桐圭太くん。 自死した90才の大垣ミヨさん。 幼い子供と妻を残したまま癌でなくなった45才の斉木雅人さん。 人身事故で亡くなった、大学を卒業し憧れのホテルのレストランに就職したばかりの間島沙絵さん。 美空の友人の兄の海路。 今回もそれぞれに寄り添った...
交通事故で亡くなった17才の片桐圭太くん。 自死した90才の大垣ミヨさん。 幼い子供と妻を残したまま癌でなくなった45才の斉木雅人さん。 人身事故で亡くなった、大学を卒業し憧れのホテルのレストランに就職したばかりの間島沙絵さん。 美空の友人の兄の海路。 今回もそれぞれに寄り添ったお見送りだった。 どの場合もこういう見送られ方でよかったと思うものばかり。美空が司会デビューした間島沙絵さんの最後のお別れの場面は本当によかったと思えた。 亡くなった人の思いに寄り添い、残された人が少しでも前を向いていくための区切りをつけていく儀式として、お葬式はこうあってほしいと思った。
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前作と比べて、不思議な力は控えめで、 美空の努力と成長が感じられます。 死を扱う作品なので、現実の身近な話と考えると、 とても…辛い。 でも、物語としては、 こんな風に寄り添ってくれて、区切りをつけて歩き出せるような 葬儀社は温かくていいなと思います。 特に、特に第三話は心に...
前作と比べて、不思議な力は控えめで、 美空の努力と成長が感じられます。 死を扱う作品なので、現実の身近な話と考えると、 とても…辛い。 でも、物語としては、 こんな風に寄り添ってくれて、区切りをつけて歩き出せるような 葬儀社は温かくていいなと思います。 特に、特に第三話は心に残りました。
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