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ほどなく、お別れです それぞれの灯火
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2020/02/27 |
JAN | 9784093865661 |
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商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
待望のお別れシリーズ第2弾!! 美空がいよいよお葬式の司会者を担当するべく、 奮闘する。 1章では高校生の息子を交通事故で亡くした喪家が登場する。恐るべきことに彼らが霊安室で息子を弔っているときに、事故の加害者家族が霊安室に来て焼香を上げようとしてしまった。そこで喪家は息子を失った悲しみが加害者家族に対する怒りに変わってしまい、葬式は怒りに満ち溢れたものになってしまう。何とかして怒りを息子に対する悲しみや慈しみに変えるために、里見は喪家に故人の好きなものは何か?と色々と思い出話に花を咲かせ、喪家の心を慰めていったのだった。 2章では義理の母にぞんざいな扱いをし、死に追いやった喪家が登場する。そんな故人を気にかけていた駒形橋病院で終身ケアをする看護師坂口の登場により、葬式は思わぬ方向に進んでいく。彼女は弔電で喪家に対する感謝の言葉を述べて、一種の復讐をしたのだ。これにより喪家に罪悪感を与え、漆原をはじめとした葬儀社スタッフを感心させたのだった。 3章では幼い2児の父を亡くした、妻の話だった。彼女は葬式の打ち合わせの段階から気丈に振る舞い決して涙を見せなかった。しかし納棺のときに彼女は号泣し、それを支える幼い子どもたちの姿に涙をこらえることができなかった。 4章では、仕事に一生懸命で夢を叶えた女性の葬式の話だった。彼女はあるとき、ホームに入ってきた電車に頭部をぶつけ亡くなってしまう。皆が自殺だと思うなかで、美空は彼女が一笑懸命に仕事をして疲れて電車にぶつかってしまったと確信する。美空は彼女の気持ちを汲んで司会に励み喪家に向き合ったり、そして漆原は頭部損傷で顔を見せることができず送り出す参列者に何とかして彼女の顔を見せることができるように奔走する。最後に彼女の笑顔の写真が溢れた棺が完成したときには、とても感動したなぁ。 そしてエピローグでは美空の友人である夏海の亡き兄であり坂口の元恋人である海路の弔いの話だ。彼は6年前に波に流され不明となっており、皆が彼の死に対して区別を付けられずにいた。そこで彼が流された現場へ夏海と坂口、そして美空、漆原、里見が赴き彼を弔うことに。坂口の想い、そして漆原の想いを知って美空はまたひとつ成長したのだった。 たくさんの死に向き合うのはとても辛い。 でも漆原や里見、陽子のような周りの人がいるからこそ美空はがんばっていけるのだと心から思う。 特に漆原が本作最後に見せてくれた絶景と、それに対する美空の「遠すぎて、夜空に滲む淡い光が、まるで大切な宝物のように思えて目が離せなかった」という描写がとても好き。 2人がこれからまたどんな風に 葬式に向き合っていくのかとても楽しみだ
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シリーズ2作目。 今回も人それぞれの見送り方を見せてもらった。 大切な人を失った時、ご遺体が見つかっていなかったり、損傷があるために対面が叶わなかったり…ということがあると、お別れの一区切りをつけることが更に難しい。 今作では、そういうことがテーマの一つ一つだったのかなと思う。 ...
シリーズ2作目。 今回も人それぞれの見送り方を見せてもらった。 大切な人を失った時、ご遺体が見つかっていなかったり、損傷があるために対面が叶わなかったり…ということがあると、お別れの一区切りをつけることが更に難しい。 今作では、そういうことがテーマの一つ一つだったのかなと思う。 そんな遺族の気持ちに寄り添ってくれる葬儀屋「板東会館」は、やっぱり素晴らしい。
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シリーズ2作目。 前作よりファンタジー要素が薄めで、よりそれぞれの死と周囲の生を感じ、うるっときました。 漆原さんの下で美空の葬祭スタッフとしての成長を感じました。 悲しいけど、故人との思い出や記憶はなくならない。
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