1,800円以上の注文で送料無料

天龍院亜希子の日記 の商品レビュー

3.6

14件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/10/07

日常的なささいな出来事を描いているだけなのに、何故か面白くて共感できる。日常も捨てたもんじゃないね。

Posted byブクログ

2024/09/18

社会人が抱える仕事やプライベートに関わる普遍的な悩みを幅広く描いた小説。 ただ、それぞれの悩みに100点の回答をくれる社会人のバイブル的な作品、ということは全くなく、誰しも65点くらいのところで納得させて生きてるんだと思わせてくれる社会人のお守り的な作品。

Posted byブクログ

2024/02/23

安壇美緒『天龍院亜希子の日記』 2020年 集英社文庫 第30回小説すばる新人賞受賞作でデビュー作。 昨年読んだ『ラブカは静かに弓を持つ』がとてもおもしろかったので、安壇美緒さんの別作品が読みたくて購入しました。 驚いたのは主人公は天龍院亜希子ではなく、同級生だった青年の田町...

安壇美緒『天龍院亜希子の日記』 2020年 集英社文庫 第30回小説すばる新人賞受賞作でデビュー作。 昨年読んだ『ラブカは静かに弓を持つ』がとてもおもしろかったので、安壇美緒さんの別作品が読みたくて購入しました。 驚いたのは主人公は天龍院亜希子ではなく、同級生だった青年の田町譲。この田町と職場や恋人との日常を描いた物語。 まさに自分たち(僕にはかなり過去の年代になるけど)の身近な日常の幸せや憤り、不安や人とのつながりなどが紡がれています。 解説にもあったけど、それら日常の希望を感じる作品でした。 日常や希望は人ぞれぞれで、もちろん田町の描くものと僕の希望は違うのに、この物語を通して自分のそれと置き換えられるような感覚になるのも新鮮でおもしろかったです。 #安壇美緒 #天龍院亜希子の日記 #集英社文庫 #読了

Posted byブクログ

2024/02/13

どんなに仕事がつらくても毎日会社に行かなきゃいけない。平凡な生活のなかに見つける一つの希望。 それは、かつて少しいじめた天龍院亜希子が毎日幸せそうに生きていること。 じゃなくてふみかだろ。 同期で毎日顔を合わせて同じ苦労を味わい、話も合うし巨乳、仕事終わりは居酒屋で愚痴りエッッ...

どんなに仕事がつらくても毎日会社に行かなきゃいけない。平凡な生活のなかに見つける一つの希望。 それは、かつて少しいじめた天龍院亜希子が毎日幸せそうに生きていること。 じゃなくてふみかだろ。 同期で毎日顔を合わせて同じ苦労を味わい、話も合うし巨乳、仕事終わりは居酒屋で愚痴りエッッッなことまで...。 もうタイトル『俺とふみかのオフィスラブ』だろこれ。希望に満ち溢れてるだろ。 どこで何してるか分からない人の日記とかどうでもいいだろ。 天龍院亜希子はブログを消した。 この世のどこかで誰かが応援してくれる「呆れた希望」なんて求めていなかった。 マサオカは社会復帰すら怪しい。 天龍院亜希子とマサオカ。どこか遠くに希望を求めていたが、近くにあったんだ。 やっぱりふみかだぜ。

Posted byブクログ

2024/01/13

読みやすい。こんな仕事もあるのねと思ったり。主人公に感情移入できないとよくわかんないまま終わっちゃうかな。

Posted byブクログ

2023/10/21

人の心を覗き見しているような感じで面白かった!ヤバい派遣スタッフの話とか、なんか生々しかったな~。みんな血の通った、生きてる人間なんだな。体温のある本だった。

Posted byブクログ

2023/10/04

途中脱落。 エンタメを期待して読むと厳しいかもしれない。 なかなか事件が起きない。主人公の日記を読んでいる感じ。主人公の感性や、小説の世界観が好きな人には楽しめると思うが、自分には合わなかった。

Posted byブクログ

2023/07/24

20〜30代の若者達が社会の中での立ち位置を模索する様を当事者の如くリアルに描かれてます。 デビュー作との事ですが読む人が読めば傑作なのでしょう。その後発表の2作品に比べるとストーリーの面白さは及ばないものの、キャラはやはり立っている。

Posted byブクログ

2023/04/20

人材派遣会社に勤める田町譲は、元野球少年の27歳。問題だらけの職場で奮闘しつつも報われず、恋人とも煮えきらない。惰性的な日々を送る彼は、ひょんなことから小学校の同級生「天龍院亜希子」のブログを見つける。派手な名前とは裏腹に地味な女の子だった彼女のブログに綴られていたこととは―。 ...

人材派遣会社に勤める田町譲は、元野球少年の27歳。問題だらけの職場で奮闘しつつも報われず、恋人とも煮えきらない。惰性的な日々を送る彼は、ひょんなことから小学校の同級生「天龍院亜希子」のブログを見つける。派手な名前とは裏腹に地味な女の子だった彼女のブログに綴られていたこととは―。 ブラック企業に勤めている田町くん。チームは、同じ中途採用の千葉ちゃんと育休から帰ってきた岡崎さんと何やってるのか知らん上司の輪島さん。千葉ちゃんは、時短のなった岡崎さんの文句ばかり言うし、隣の島の御局様も一緒になって岡崎さんを責める地獄のような人間関係。 そして、彼女はいるけど、彼女の父親が倒れてから地元に帰ってしまい、これで破局かと思ったが、なんやかんやで続いている。連絡だってあまりしてないし、会うのも半年ぶりってかんじ。大丈夫かと他人事ながら心配になる。 そして、小説のタイトルになっている「天龍院亜希子」さんは、全く出てこない。小学生の頃の彼女の様子は出てくるけど、現在の彼女は出てこない。ただ、彼女の現在はブログでしか分からない。それをある意味心の支えにして田町くんは生きている。 作中の中で、岡崎さんが会社で嫌なことがあったらジャニーズのDVDを見て、明日も頑張ろうって思うってくだりは、推しの力は生活や心の支えになるんだなって思った。田町くんの心の支えは、プロ野球選手だったけど、ヤク中で逮捕されてテレビで見ない日はないって状態だけど、田町くんはそれでも「あいつはすごい選手だった」って思ってる。心の支え、マジで大切だなって思った。 私、心の支えというか「よし、明日も頑張るぞ」ってなる推しもいない。推し作りたいけど、なかなか出てこない。まぁ、推しっていうのは「作る」のではなく「現れる」なんだろうが。いいな、心の支えの推し。 2023.4.20 読了

Posted byブクログ

2023/02/19

ラブカは静かに弓を持つ、金木犀とメテオラと新しい作品から読み始め、このデビュー作にたどり着きました。 どの作品も登場人物の描写がすごく良くて、ほぼ全員に感情移入してしまった。そして自分自身何度も仕事で関わってきた派遣社員業界の大変さも身につまされた。 解説にも書かれていたけれ...

ラブカは静かに弓を持つ、金木犀とメテオラと新しい作品から読み始め、このデビュー作にたどり着きました。 どの作品も登場人物の描写がすごく良くて、ほぼ全員に感情移入してしまった。そして自分自身何度も仕事で関わってきた派遣社員業界の大変さも身につまされた。 解説にも書かれていたけれども、自分が誰かを信じることで、自分が信じ得ない誰かからの善意を信じることができる。自分がほんとうに辛くて、どうしようもない時に、何の証拠がなくっても、もしかしたらこの世の誰かがどこかでひそかに自分を応援してくれてるかもしれないって呆れた希望を持つことができる。 そういうことを信じられたら、我々は生きるのが少し楽になるかもしれないね。 願わくば、この呆れた希望が人生を硬く貫いて、このしょうもない人生をあかるく照らしてくれますように。

Posted byブクログ