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米の日本史 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2022/08/22

「モチはウルチに対して劣性になる」なんですって。 モチ米は意図的に育てないとウルチ米になってしまうってことですね。 意図的な選別の結果ですね。 https://seisenudoku.seesaa.net/article/483352110.html

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2020/12/07

日本人にとって特別な食・コメ。稲はどこから日本列島に伝来し、どのように日本に普及したのかなど、稲作の起源を解説します。各時代の中でどのように米が作られ、そして水路建設するほど水利に力を入れ、お酒や和菓子づくりなど米食文化が花開いた近世時代を紹介します。さらに、戦国時代、明治の富国...

日本人にとって特別な食・コメ。稲はどこから日本列島に伝来し、どのように日本に普及したのかなど、稲作の起源を解説します。各時代の中でどのように米が作られ、そして水路建設するほど水利に力を入れ、お酒や和菓子づくりなど米食文化が花開いた近世時代を紹介します。さらに、戦国時代、明治の富国強兵、そして、先のアジア・太平洋戦争を支えた米と兵站・ロジスティックの相関も考察します。農学や文化の視点を交えながら「米食悲願民族」日本人の歴史を解き明かします。最後に、日本の少子高齢化と低成長、あるいは社会の縮小を前提としたときに、「地球環境」の視点で、持続可能な社会のために「米と魚(淡水魚)」のシステムこそが日本の持続可能なシステムであることは、歴史が如実に物語っているとまとめます。

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2020/05/11

タイトルは『米の日本史』ですが、著者は農学者で、米と日本人の出会いと歩みを農業、植物、遺伝、歴史、民俗、地理、食文化など、さまざまな学問分野から重層的に描き出そうと試みています。それゆえ、歴史学的な記述は非常に大雑把なものですが、米(稲作)を通して自分の視野が日本史以外の他分野へ...

タイトルは『米の日本史』ですが、著者は農学者で、米と日本人の出会いと歩みを農業、植物、遺伝、歴史、民俗、地理、食文化など、さまざまな学問分野から重層的に描き出そうと試みています。それゆえ、歴史学的な記述は非常に大雑把なものですが、米(稲作)を通して自分の視野が日本史以外の他分野へと大きく広がった思いがします。ジャポニカ米とインディカ米の名称の由来とか、二毛作を支えた肥料とか、興味深く読みました。 ただ、時代区分とその呼称が非常に独特で、「気配と情念の時代」(弥生時代前半まで)や「停滞と技術開発が併存した時代」(奈良時代から室町時代まで)など、ぱっと見ていつのことかわからないことが多くありました。 なお、著者は現在、京都府立大学文学部和食文化学科特別専任教授・京都和食文化研究センター副センター長ということで、本書には日本中世史の上田純一先生や日本古代史の本庄総子さんといった同大学の教員の名前が出てきます。上田先生といえば『看聞日記』の史料講読で「酒を飲んだ後すぐに風呂に入ると危険(死ぬ)」とおっしゃっていたことを妙に覚えています。

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2020/04/10

日本人の食性のみならず生活文化の根幹をなす「米」の来歴についての本書は実に興味深い。日本人がどこから来たかとの起源にも思いを馳せたくなる知識にはロマンを感じた。 本書を読むと田作りの膨大な作業量に気がつく。人の営みとは実に偉大であると思った。我が祖先は勤勉だった。 「米」というも...

日本人の食性のみならず生活文化の根幹をなす「米」の来歴についての本書は実に興味深い。日本人がどこから来たかとの起源にも思いを馳せたくなる知識にはロマンを感じた。 本書を読むと田作りの膨大な作業量に気がつく。人の営みとは実に偉大であると思った。我が祖先は勤勉だった。 「米」というものはいつの時代でも政治史・民衆史と繋がる。歴史を読み解く時の背景史として本書の知識があると、より深く想像と理解の翼が拡がるとも思えた。本書を高く評価したい。

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2020/03/23

いかに米を栽培し、腹一杯食べるか。縄文以来、品種改良や災害・病虫害との戦いなど、執念ともいえる米への欲求が時代を動かしてきた

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2020/03/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

<目次> はじめに 第1章   稲作がやってきた~気配と情念の時代 第2章   水田、国家経営される~自然改造はじまりの時代 第3章   米づくり民間経営される~停滞と技術開発が併存した時代 第4章   米、貨幣となる~米食文化開花の時代 第5章   米、みたび軍事物資となる~富国強兵を支えた時代 第6章   米と稲作、行き場をなくす~米が純粋に食料となった時代 第7章   未来へ「米と魚」への回帰を おわりに <内容> タイトルは「日本史」だが、歴史家ではなく、農学者による日本での米がどのように扱われてきたか(作ることから食べることまで)を俯瞰した本。歴史科の視点ではないので、各章の区切りもユニークだし、その視点もユニーク。それだけに刮目される話が多い。例えば弥生時代には、コメは作られても食料の主流にはなり得なかったとか、中世から近世はともかくたくさん穫れることが目的だったとか(味は二の次三の次)…。

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