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世界史の針が巻き戻るとき の商品レビュー

3.8

42件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2021/06/20

超速ダイジェストといった趣き。それゆえか「そこをもっと語って」と思うところをサササっと駆け抜けてしまうのは、新書ゆえ仕方ない。機会があれば別の作も目を通してみたい。

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2021/05/08

なんとか読み終わったが、正直私の頭ではもう何度か読まないと本当には理解できない。 「表象の危機」の章は大変面白かった。近頃疑問に感じていたことのもやが少し晴れたような気持ちになった。このようにレビューを書くこともタダ働き(笑)とても納得がいった。 追記:別の美術の本を読んだことで...

なんとか読み終わったが、正直私の頭ではもう何度か読まないと本当には理解できない。 「表象の危機」の章は大変面白かった。近頃疑問に感じていたことのもやが少し晴れたような気持ちになった。このようにレビューを書くこともタダ働き(笑)とても納得がいった。 追記:別の美術の本を読んだことでこの本の内容「新しい実在論」という意味が自分の中で腑に落ちた。

Posted byブクログ

2021/04/06

この本を読んでテクノロジーに肯定的すぎていたが、否定的なことも考えないといけないなと思った。 著者は、倫理観を凄く重視しているように感じた。 過去にも現在にも時代が進化していく中で人間性が疎かになることは多くあった。 利益も大事だが、本当の人間の幸福とは何か?をまず重視してい...

この本を読んでテクノロジーに肯定的すぎていたが、否定的なことも考えないといけないなと思った。 著者は、倫理観を凄く重視しているように感じた。 過去にも現在にも時代が進化していく中で人間性が疎かになることは多くあった。 利益も大事だが、本当の人間の幸福とは何か?をまず重視していくことが大切なんだと分かった。

Posted byブクログ

2021/03/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

序盤はかなり見る物を引き込むが、後半からかなりテイストが異なる。 現実に対する認識はおよそできているが対策が完璧ではない。倫理学者が全てを監視するのは理想としては良いかもしれないが現実には成立しない。それを認めてしまった段階で理想論者に成り下がってしまうのではないか。

Posted byブクログ

2021/03/20

何なんでしょう。初っ端から読みにくい、違和感。すごく読みにくい文章。哲学という分野を堅苦しくなく、あえて平易に翻訳したのがかえって変にしてるのか、原文が悪いのか。 あと、失礼ながらマルクスガブリエル氏の、ヨーロッパ人特有のスノッブ感が透けて見えるようで受け付けない。私の誤読なのか...

何なんでしょう。初っ端から読みにくい、違和感。すごく読みにくい文章。哲学という分野を堅苦しくなく、あえて平易に翻訳したのがかえって変にしてるのか、原文が悪いのか。 あと、失礼ながらマルクスガブリエル氏の、ヨーロッパ人特有のスノッブ感が透けて見えるようで受け付けない。私の誤読なのかもしれないけど、そう感じた。 もっと忍耐強く読み続ければ、他の感想も生まれるかもしれないけれど、イライラして10%の時点でそっと閉じてしまった。

Posted byブクログ

2021/03/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

若きドイツの哲学者が提唱する「倫理資本主義」。おっと、自然主義を「最悪の知の病」とな。確かに、昔の科学者って研究室に閉じこもっていたイメージだけど、今は政治や経済について発信する人って多いな。 そもそもこういうビッグシンクをインタビュー起こしの新書って形式で提供するところに無理があるけど、とっかかり易くはあるよね。個人的には知能は生物学的なものであり、人工知能は幻想だ…って辺りは実に刺激的な理論展開だった。シンギュラリティが来ないなら、ま、いいか。 エネルギー問題や地球環境問題を後回しにしてまでも宇宙を解き明かす必要があるのかとまで言われたら、確かに言葉に詰まってしまうな。 システムに敏感な人かと思いきや、訪日時、知らずに女性専用車両に乗って車掌に追い出されたそうよ。 『ファクトフルネス』と真っ向からぶつかる感じ。

Posted byブクログ

2021/02/01

最近気になる「若き天才」マルクス・ガブリエル。ドイツの哲学者で彼の主張する「新実在論」が今世界中で脚光を浴びている。本書では、大きく変貌する現代社会が直面する5つの危機(価値、民主主義、資本主義、テクノロジー、表象)の提示とその本質の解説と、特に日本に対して「優しい独裁国」と評し...

最近気になる「若き天才」マルクス・ガブリエル。ドイツの哲学者で彼の主張する「新実在論」が今世界中で脚光を浴びている。本書では、大きく変貌する現代社会が直面する5つの危機(価値、民主主義、資本主義、テクノロジー、表象)の提示とその本質の解説と、特に日本に対して「優しい独裁国」と評し、解決方法を提案している。「インターネットは非民主的」「人工知能など存在しない」「GAFAにただ働きさせられている」など、一旦立ち止まって思考することで見えくる本質の大切さに気付かされる。本書の主たるテーマとは異なるが、なるほどと思ったのは、よりよく生きるための思考法ともいうべき「哲学」を、なぜ小学校から教えないのかという点。算数や理科など基礎科目ができなければ、高度な技術や科学は駆使できない。それと同じで、生きるため、社会生活を営むにあたって必要な頭の使い方や先人の知恵を学ぶ機会が極端に少ないのはおかしいという主張。今後も彼の動向に注目したい。

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2021/01/18

【繰り返しているようで変化している】 言いたいことは何となくわかるのですが、禅問答的な(それが哲学)ところが多数あります。 しかし、著者はできるだけ平易な例えを交えてわかりやすく説明しています。また、今後の考え方のヒントになる部分が多数ありました。

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2021/01/13

前評判とのギャップがありすぎた。 インタビューをベースにした書籍だからやむを得ないと思うが、「新しい実在論」の説明と根拠の提示が薄くてこの本だけでは理解できなかった。真実はいつも一つ❗ってことか。確かに、あらゆるものを相対化させて見てしまう現代において、あらゆる命題に対して本当に...

前評判とのギャップがありすぎた。 インタビューをベースにした書籍だからやむを得ないと思うが、「新しい実在論」の説明と根拠の提示が薄くてこの本だけでは理解できなかった。真実はいつも一つ❗ってことか。確かに、あらゆるものを相対化させて見てしまう現代において、あらゆる命題に対して本当に正しい真偽の答えは一つだけあって、そこに向けて人間は正しい教育と相互作用の網の中でブラッシュアップしていくべき ということなんだろうが、胡散臭さが拭えない。 例えば、人工知能が知能になるわけがない と論破モードに入るが、「知能」の定義を勝手に生命体に宿るものと決めたうえでその文脈でそのように断じているだけで、それこそそこには無数の「意味の場」が存在するはずで、「知能」についての多義的な見方と文脈の中で、コンピューターが知能や感情を持つという結論が妥当となる局面もあるのではないか など。 倫理を学科とし、自然科学万能ではなく倫理の観点をもっと学問にも企業経営にも取り入れていくべき という視点は慧眼だと思う。

Posted byブクログ

2020/11/13

新しい実在論という方法論でもって、現代社会を批判していく 新しい実在論が完全に理解できたわけではもちろんないが、普遍的な真実というのはないが、文脈依存的には真実が実在するということと勝手に理解した インターネットなどは違う文脈のまま、互いの真実と思われるものを主張しあうために噛み...

新しい実在論という方法論でもって、現代社会を批判していく 新しい実在論が完全に理解できたわけではもちろんないが、普遍的な真実というのはないが、文脈依存的には真実が実在するということと勝手に理解した インターネットなどは違う文脈のまま、互いの真実と思われるものを主張しあうために噛み合わない議論となって信じるか信じないかの二択を強いることとなる そこから倫理の文脈において善悪の真実は存在するとなる 最終的に会社は倫理学者を雇えとか自然主義こそが現代に巣くう最悪の知の病である、GAFAにタダ働きをさせられている ということになる ある意味最近のヨーロッパの動きの思想的な背景になっているのだろう その行き着く先が、倫理的であることを強制される中世のような世界に思えてしまうのは僕の理解が足りないせいだからだろうか 資本主義の本質を自分のやっていることを他人は知らないことを利用して設けるシステムと解釈するのはなるほどと思った

Posted byブクログ