今夜、世界からこの恋が消えても の商品レビュー
真織がとにかくいい、存在感ある中、ラストは衝撃だったな、いい作品だと思う、真織には是非彼がしてくれた事を思い出して欲しい、でないと置いてかれた感が止まらない…と読み終えて、ずーっと感じる。
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友達を助けるため、真織への告白を強要された透。思いがけずOKをもらうが、本気で好きにならないという条件を出され、なりゆきで擬似恋人になった。真織は夜眠ると1日の記憶が全てなくなる前向性健忘で、毎朝目覚めるたびに愕然とし、きのう楽しかった自分に嫉妬し、透の事も忘れ楽しい思い出も積み...
友達を助けるため、真織への告白を強要された透。思いがけずOKをもらうが、本気で好きにならないという条件を出され、なりゆきで擬似恋人になった。真織は夜眠ると1日の記憶が全てなくなる前向性健忘で、毎朝目覚めるたびに愕然とし、きのう楽しかった自分に嫉妬し、透の事も忘れ楽しい思い出も積み重ねられない。彼女を毎日ひたむきに楽しませる透。2人が本当に恋し始めた時、思いもよらない不幸が襲い話は新たな展開を迎える。透のとてつもなく深い思いやりと、記憶を失くすという事がどういう事か。2人の心理描写がとても素晴らしく表現されていて、そういったものがグサグサ突き刺さってくる。でも読み終わった後に悲壮感がないのも良かった。 記憶喪失物というよくあるテーマにライトノベル、という事で甘くみていた。不覚にもウルッときてしまった。
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思い出も思い出せない。けれど、あの時の香り、あの時の夕陽、あの時の風が温かく包み込む… まさかの展開に、まさかの号泣。
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- ネタバレ
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めちゃくちゃ感動した。泣いた。 透くんの死が突然すぎてびっくりしたし悲しかった。 これは何回でも読みたい本。でも映画化されたらちょっと残念に思うかもしれない。 それくらい物語にひきこまれて3人の様子がありありと目に浮かんだ。
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忘れたくないと願っても、夜眠れば、一日の出来事を忘れてしまう。前向性健忘を患い、日々を繰り返し喪失していく少女、真織。彼女と疑似恋人の関係を続ける少年、透。彼らは日々、初恋を積み重ね続け――そしてすべてを失った後、本当の恋は始まった。 なぜ、人は一番幸福な時間に留まれないのか。...
忘れたくないと願っても、夜眠れば、一日の出来事を忘れてしまう。前向性健忘を患い、日々を繰り返し喪失していく少女、真織。彼女と疑似恋人の関係を続ける少年、透。彼らは日々、初恋を積み重ね続け――そしてすべてを失った後、本当の恋は始まった。 なぜ、人は一番幸福な時間に留まれないのか。なぜ、失いたくないと思ったこの瞬間を忘れてしまえるのか。思い出を失った後に何が残るのか……。 ありきたりな設定、予想の付く展開の、今どきのライトノベル。そう言い切るのは簡単だけど、それでも読んでみてほしい。 生真面目で繊細で、そして優しさにあふれた静かなまぼろしの初恋の物語は、その世界観できっと読む人の胸に残ることだろう。 そしてきっと思い出させてくれる。当たり前の日常だと思っている日々が、どんなに特別なもので、壊れやすくてかけがえのないものなのか。今のあなたを形作るものが、決して今記憶しているものだけではないこと。すっかり忘れてしまった過去の誰かの言葉や教えが、今のあなたの中に確かに残り、あなたの芯となる考え方や習慣として残っているであろうことを。 私は普段こういったジャンルの小説を読まないので、また仕事としてお話をもらわない限りこの著者さんの小説を読むことはないかもしれない。 そのうち、きっとこの小説の内容の記憶も薄れていってしまうだろう。ただそんなときにでも、衛生感という言葉とともに身だしなみや部屋を整えるよう気を付ける習慣は続いているだろうし、時折絵を描くたびに、「手続き記憶」という言葉の意味をしみじみとかみしめることだろう。 KADOKAWAさんの文芸情報サイト『カドブン(https://kadobun.jp/)』にて書評を書かせていただきました。 https://kadobun.jp/reviews/2t99tqplcs84.html
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僕の人生は無色透明だった。日野真織と出会うまでは――。 クラスメイトに流されるまま、彼女に仕掛けた嘘の告白。しかし彼女は“お互い、本気で好きにならないこと”を条件にその告白を受け入れるという。 そうして始まった偽りの恋。やがてそれが偽りとは言えなくなったころ――僕は知る。 ...
僕の人生は無色透明だった。日野真織と出会うまでは――。 クラスメイトに流されるまま、彼女に仕掛けた嘘の告白。しかし彼女は“お互い、本気で好きにならないこと”を条件にその告白を受け入れるという。 そうして始まった偽りの恋。やがてそれが偽りとは言えなくなったころ――僕は知る。 「病気なんだ私。前向性健忘って言って、夜眠ると忘れちゃうの。一日にあったこと、全部」 日ごと記憶を失う彼女と、一日限りの恋を積み重ねていく日々。しかしそれは突然終わりを告げ……。 唐突にやってくる衝撃の瞬間。その先に待つ驚きの結末に、読む人すべてが感動に包まれる! 第26回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》受賞作!
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