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結愛へ の商品レビュー

4.2

26件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

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2022/02/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

泣きながら読みました。優里さんは夫・雄大からDVを受け、支配され苦しみながら頑張っていた。結愛ちゃんのことも本当に愛していた。その悲しみ、苦しみ、後悔、自殺念慮…たくさんの気持ちが書かれていて、何度も何度も泣きました。心を開ける弁護士さん、精神科医と出会えて良かった。少しずつ現実を見ることが出来るようになってきた文を見て光が差したような希望の光のような気持ちになりました。

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2022/02/05

なんで結愛ちゃんは亡くなってしまったのか。 大切な娘を失った母親の話。 実際読んでみて母親の味方は変わった。 言い訳にも聞こえる感じもするが、本当に気持ちがわからなくもなかった。どんな言葉で表すべきかわからない。 結愛ちゃんのご冥福をお祈りします。

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2022/02/03

娘さんへの愛と懺悔が詰まっていた。 閉鎖空間の中で生きる家族を、周囲の人間は本当の意味で寄り添うことってできるのかなぁと思いました。 本当にダメな人はダメって言えなくて、 大丈夫っていう人が本当に大丈夫なのか、寄り添える人になりたいと強く感じた。 私たちも同じで、身近な死を経...

娘さんへの愛と懺悔が詰まっていた。 閉鎖空間の中で生きる家族を、周囲の人間は本当の意味で寄り添うことってできるのかなぁと思いました。 本当にダメな人はダメって言えなくて、 大丈夫っていう人が本当に大丈夫なのか、寄り添える人になりたいと強く感じた。 私たちも同じで、身近な死を経験しないと悲しいけど気付けないことってあって、死の後悔を抱えながらその気づきを生と結びつけていくしかないんだろうなぁ。 被害者でもあり加害者でもあってしまう苦しい

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2022/01/12

今まで読んできた虐待に関する本と全然違ったのは殆どが、被害者であり加害者の目線から文字から伝えられる文章だったこと。読み応えがある。 誰しもがなってしまうかもしれない状況下であり、この過程を行政は見逃してはいけず、それが悲しい事件に繋がったことも感じた。 どの虐待事件もそうだが...

今まで読んできた虐待に関する本と全然違ったのは殆どが、被害者であり加害者の目線から文字から伝えられる文章だったこと。読み応えがある。 誰しもがなってしまうかもしれない状況下であり、この過程を行政は見逃してはいけず、それが悲しい事件に繋がったことも感じた。 どの虐待事件もそうだが、偏った考え方が加害者はあるし、その背景には切なく悲しい家庭環境が大体元凶である。してしまった事実だけでなく、そういたった背景をきちんと報道することで、未然に防ぐことはできるのではないか。子どもだけでなく、老人や動物に対してもそう。 自分にできることはないのか、考えさせられた。 巻頭に写真が載せられた亡くなったゆあちゃんは、とっても美人さんで笑顔が可愛らしく、賢く優しく、お母さんが大好きなんだと伝わってきた。 心が痛むけれど、きっと読む方が皆が向き合うことで「救えることがあるのでは」と考えさせられる思う本だと思います。

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2022/01/07

現代の女性の嘆きが生々しく描かれていた。 DVの本質は支配とコントロールにある。今回の事件を他人事と思わず、DVの被害者に手を差し伸ばしてあげられるような人になりたいと思った。 ただ、この本は妻である優里さんの視点で書かれているため、夫が全ての元凶のように思われる内容が書かれて...

現代の女性の嘆きが生々しく描かれていた。 DVの本質は支配とコントロールにある。今回の事件を他人事と思わず、DVの被害者に手を差し伸ばしてあげられるような人になりたいと思った。 ただ、この本は妻である優里さんの視点で書かれているため、夫が全ての元凶のように思われる内容が書かれていたが、夫の雄大さんは不遇な生い立ちを持っていたということが明らかとなっている。そういった事実に触れていなかったため、「夫が完全なる悪」であるという誤解を招く内容だった。 DVする側にもするだけの理由がある。それを踏まえた上で、児相には、子供だけでなくその親のサポートまで徹底して欲しいと思う。

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2021/08/21

決して他人事ではないなぁ、と思う。 健全な家庭と 健やかにはいかない家庭との差は、 たぶんわずかだ。 細心の注意を払って、 丁寧なコミュニケーションでもって 日々を重ねていくこと。 それが出来なくなったと思った時点で、 その相手とは適切な距離をとること。 それもできない場合は...

決して他人事ではないなぁ、と思う。 健全な家庭と 健やかにはいかない家庭との差は、 たぶんわずかだ。 細心の注意を払って、 丁寧なコミュニケーションでもって 日々を重ねていくこと。 それが出来なくなったと思った時点で、 その相手とは適切な距離をとること。 それもできない場合は、 他者に相談し巻き込んでいくこと。 逃げるのも、頼るのも悪くない。 むしろ、頑張りどころは、そこにある。

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2021/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

巻末の解説を読むとよくわかります。夫による支配と洗脳による解離性障害とPTSD。母親として結愛ちゃんを守れなかったのは事実ですが、きちんと正常な判断ができるように治療しつつ、自分を見つめ直し罪を償ってほしい。 個人的には野田小4の事件のことを獄中で知らせれてたのがヘェでした。

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2021/04/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

被害者と加害者は紙一重。 船渡優里さんの日記と当時を振り返ってのこの著書は客観性や具体性に欠ける部分はあるが、主観性が表されると感じる。 どれだけ本当のことが書かれているかわからないが 『結愛は体を張って、私と息子をあの地獄の日々から救い出してくれた。だったら私も、同じような事件が起きないように、結愛と同じような思いをする子がいなくなるよう、体を張らなければいけない。』という文章が船渡優里さんの本当の気持ちだと信じたい。

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2021/02/12

《虐待ってなんなんだ⁉︎》 ダメ男と結婚してしまったことにより、先ずは自分自身が虐待された女性、そしてその男の言いなりになり娘を虐待死させてしまった。 幼い子供が虐待死する事件は「鬼母」が起こすものと思っていたが、それは間違いだった。 綺麗事ではなく、女性は娘を今でも愛して...

《虐待ってなんなんだ⁉︎》 ダメ男と結婚してしまったことにより、先ずは自分自身が虐待された女性、そしてその男の言いなりになり娘を虐待死させてしまった。 幼い子供が虐待死する事件は「鬼母」が起こすものと思っていたが、それは間違いだった。 綺麗事ではなく、女性は娘を今でも愛しているし、後悔と反省の日々を送っているようだ。 著者に与えられた使命は、同様の事件が社会から根絶されるために、獄中から、そして出所後も発信することだろう。 それはとても勇気がいることだ。この書籍はその一歩目だ。

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2021/01/13

このニュースは衝撃すぎて鮮明に覚えていた。 まだ小さくて小学校にも上がってない女の子が、虐待死したが、日常的なDVに加えて反省分を書かされていたこと。多くの人がこのニュースを覚えているだろう。 私はこのニュースを最初聞いた時、なんてひどい虐待なんだ。と思った。まだ小学校に上が...

このニュースは衝撃すぎて鮮明に覚えていた。 まだ小さくて小学校にも上がってない女の子が、虐待死したが、日常的なDVに加えて反省分を書かされていたこと。多くの人がこのニュースを覚えているだろう。 私はこのニュースを最初聞いた時、なんてひどい虐待なんだ。と思った。まだ小学校に上がってない女の子が「おねがいゆるして」なんて反省文を書いていたのは驚きでしかなかった。 同時に、両親はなんてひどい人なんだと思った。求刑を聞いた時は少なすぎる。死刑も同然なのではないかと思った。 しかし、この本を読んで一気にこの事件に対するイメージが変わった。最初は両親に対して強い怒りや悔しさを感じたが、母親もDVの被害者であり、にもかかわらず加害者として逮捕されたことに驚きを隠せなかった。 そしてDVは精神的な面でも暴力を受けた相手は深く傷つき病んでいくことがわかった。 この本を読んでいろいろなことに対しての意見や印象が変わった。 子供や親を助けるために動くべき行政が働いておらず、助ける小さなきっかけを何度も逃し続けてやがて大きな事件を巻き起こすようになる、精神科や心療内科は時として役に立たないことがある、など。 この本を全ての人たちに読んでほしいと思った。行政、国、子を持つ親、学生、今作者と同じ立場にある母親/父親。誰もが読み、世間に対する偏見やイメージを少しでも変えるべきだと強く思った。 本当にお勧めしたい1冊です.ぜひ.

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