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エンド・オブ・ライフ の商品レビュー

4.4

191件のお客様レビュー

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2020/07/11

この本で一番印象的なセリフ。 『人は生きたようにしか最期は迎えられない』 いきなりあと数ヶ月の命と言われても、人は生き方を変える事は難しい。 自分の意見を尊重できる環境下で生きていた人は、死ぬ時もちゃんと自分の考えを尊重出来るだろうし、逆に人に振り回されて生きて来た人は、最期も家...

この本で一番印象的なセリフ。 『人は生きたようにしか最期は迎えられない』 いきなりあと数ヶ月の命と言われても、人は生き方を変える事は難しい。 自分の意見を尊重できる環境下で生きていた人は、死ぬ時もちゃんと自分の考えを尊重出来るだろうし、逆に人に振り回されて生きて来た人は、最期も家族に振り回されてしまうもの。だからこそ常日頃から悔いがないように生きていきたいけれど。 私は在宅医療が絶対!とは思わないし、この本を読んでやはりそれは強く思った。いくら本人が望んでも、家族の負担は相当に重い訳だし、かと言って在宅医療ができない事を家族の愛情不足などと責めるのもまた違うと思う。本当に難しい。正解がないからこそ。

Posted byブクログ

2020/07/05

病気で少しづつ死に近づくのは痛みもあり、不安もあり、この作品のように在宅介護は家族の負担にもなるので本人は申し訳なかったりするのだろうが、死にゆく準備をできることは幸せなのかもしれないとも思う。この方の父上の献身する愛と強さにも頭が下がる。自分はそんな愛を受ける価値のある人物だろ...

病気で少しづつ死に近づくのは痛みもあり、不安もあり、この作品のように在宅介護は家族の負担にもなるので本人は申し訳なかったりするのだろうが、死にゆく準備をできることは幸せなのかもしれないとも思う。この方の父上の献身する愛と強さにも頭が下がる。自分はそんな愛を受ける価値のある人物だろうか…。何度も読み返したいノンフィクション作品。

Posted byブクログ

2020/07/02

正直、途中何度も苦しくなって、読むのをやめようかと思ったため、なかなか読むのに時間がかかってしまった。 しかし、年齢的にも死は自分と周りを含め近くなっている以上、直視しなければならないこと。 著者のご家族が大変な状況にある中で、本当にリアリティが痛いほど伝わってきて、無常を感...

正直、途中何度も苦しくなって、読むのをやめようかと思ったため、なかなか読むのに時間がかかってしまった。 しかし、年齢的にも死は自分と周りを含め近くなっている以上、直視しなければならないこと。 著者のご家族が大変な状況にある中で、本当にリアリティが痛いほど伝わってきて、無常を感じぜずにはいられなかった。 今後、これからの死生観にプラスになると考えよう。

Posted byブクログ

2020/06/20

本書のあとは村上春樹の猫を棄てるを読んだので、どちらも、亡くなる人がいて、確かなつながりを感じる人が、納得した形で残されていく点が似ていると思いました。

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2020/06/19

人は生きてきたように死ぬ…この本で,一番印象に残ったフレーズです。 今までの生き方を振り返らせ,これからの生き方を否応なく考えさせられました。 この本では,色々な方の最期の様子が取り上げられています。 希望をかなえ,愛する家族に看取られながら亡くなられる姿に少しは救われる思いが...

人は生きてきたように死ぬ…この本で,一番印象に残ったフレーズです。 今までの生き方を振り返らせ,これからの生き方を否応なく考えさせられました。 この本では,色々な方の最期の様子が取り上げられています。 希望をかなえ,愛する家族に看取られながら亡くなられる姿に少しは救われる思いがしますが,それでも闘病の様子は壮絶で読むのが辛いものがありました。 善良で健康に気を付けていても,若くして病にかかり,幼子を残して逝かなければならない人,そうかと言えば,他人に迷惑をかけたり,好き放題しているのに,健康そのものの人,世界は誠に不公平です。 ですが,私たちはその不公平な世界を生きていかねばなりません。 この本は1日1日の大切さを改めて認識させてくれました。 人は生きてきたように死ぬのですから…。 そして,誰でもいつかは必ず迎える死に目を背けることなく考えていこうと思います。

Posted byブクログ

2020/06/19

在宅医療の看護師 緩和治療 人生の終わり方 きちんと自分が幸福になった上で、人を助けない限り、他人も幸福にできない 私たちは、誰も 死について本当にはわからない

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2020/06/14

ノンフィクションはあまり読まない。描かれている人々のすごさに圧倒されるから。 この本もおなじ。余命をしっても、この生き方。到底まねできるものではない。 まだまだ自分こととは思えないが、少しずつ、また時々、自分や家族の死について思いをはせていくことにしよう。

Posted byブクログ

2020/05/12

この読後感は何だろう。悲しいけど充実したドラマを見たというか。でもドラマだと思っているうちは自分事になってないかも。父か母を在宅で診るかどうか。父が先に逝って母だけならいいか?生半可なことではできない惨状も具体的に描写されているけど、うちでは期待だにできないラブラブの幸せ家族が多...

この読後感は何だろう。悲しいけど充実したドラマを見たというか。でもドラマだと思っているうちは自分事になってないかも。父か母を在宅で診るかどうか。父が先に逝って母だけならいいか?生半可なことではできない惨状も具体的に描写されているけど、うちでは期待だにできないラブラブの幸せ家族が多い印象。様々な家族に分け隔てなく、お別れの近い人がその人らしく生きられるようにせいいっぱい伴走する仕事というのは尊い。いずれにしても、やっぱり自分が余命宣告されるまではなかなか深い考えには至らないだろうなぁ。

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2020/05/10

終末期の在宅医療がテーマのノンフィクション。 佐々さんの友人でもある訪問看護師の森山文則さんは、 ご自身がすい臓原発のガンに罹患。 お二人は〈縁という名の偶然によって結びつけられていた〉P182 より。 多くの患者さんを看取ってきた森山さん。 ご自身の病気が進んでくると精神的にも...

終末期の在宅医療がテーマのノンフィクション。 佐々さんの友人でもある訪問看護師の森山文則さんは、 ご自身がすい臓原発のガンに罹患。 お二人は〈縁という名の偶然によって結びつけられていた〉P182 より。 多くの患者さんを看取ってきた森山さん。 ご自身の病気が進んでくると精神的にも迷い揺れた。 その時その時で迷い、立ち止まっても構わないんだ。 本書を読みそう思った。潔さもない。 強くもない私は、どうするだろう。

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2020/05/06

この本を読みながら、何回涙があふれ出ただろうか。ここに登場する良き人が逝くたびに涙腺が緩む。それは、悲しみだけではなく、最後まで一生懸命生きた故人の生き方に対する感動の涙なのかもしれない。 死に至る病に侵された人の多くは入院するが、環境に恵まれて在宅医療を選択する人、そして、それ...

この本を読みながら、何回涙があふれ出ただろうか。ここに登場する良き人が逝くたびに涙腺が緩む。それは、悲しみだけではなく、最後まで一生懸命生きた故人の生き方に対する感動の涙なのかもしれない。 死に至る病に侵された人の多くは入院するが、環境に恵まれて在宅医療を選択する人、そして、それを支える訪問看護に力を入れる診療所の人々が本書の主人公だ。中でも、森山文則という看護師は、多くの在宅医療を支えてきた後に自らもステージⅣの癌を患う。その後、彼が採った行動は、西洋医学を否定するかのようなホリスティック医療への傾倒だったが、同時に、好きな所へ行って好きなことをし、限られた時間を生きたいように生きるという、入院生活ではできない、まさに在宅医療の実践でもあった。そういう彼の生きざまと、彼がケアを担当してきた他の患者たちの生きざま・死にざまが交差する。さらには、著者の実母の在宅看護の様子も織り交ぜられ、まさにエンド・オブ・ライフの分厚い教科書のようだ。 多くの死が病室で営まれている現在、死を間近に見ることがなくなってきている。しかし、死は確実に起きていて、新型コロナウイルスの蔓延が話題となる今日、我々の意識の中にも「メメント・モリ」が忍び込んでいる。本書は、誰もがいずれ死ぬとい事実と、死は(いずれは死んでいく)生者への贈り物であるということを改めて教えてくれる。

Posted byブクログ