歌舞伎座の怪紳士 の商品レビュー
歌舞伎もオペラも見たことないが、ちょっと覗いて見たい気分になる。 歌舞伎は普通の舞台を観るのと、いろいろ違っていて、それも読んでいて面白かった。 謎の紳士はどこへ繋がるのかと思っていたが、最後にわかってスッキリ! 面白くてあっという間に読める作品。
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うん!面白かった。歌舞伎を中心として舞台ものの演目が多く登場するので、説明的な文章も少なからず。それこそが好きな人には堪らない作品だと、当然思う。自分は歴史や人物名が並ぶと目眩がするクチなので、逆にその点こそがマイナスになってしまったが。構成や展開、読後感も良かった。
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岩居久澄は、人間関係から、適応障害を罹患し、不安な将来を抱え込み、生活する、失業中の27歳。 家事と、愛犬の面倒を見ることで、母と姉から、僅かなアルバイト料を貰って、鬱屈を抱え、生活していたが、花の師匠をしている、父方の祖母から《自分の代わりに芝居を見に行き、感想を伝える》それ...
岩居久澄は、人間関係から、適応障害を罹患し、不安な将来を抱え込み、生活する、失業中の27歳。 家事と、愛犬の面倒を見ることで、母と姉から、僅かなアルバイト料を貰って、鬱屈を抱え、生活していたが、花の師匠をしている、父方の祖母から《自分の代わりに芝居を見に行き、感想を伝える》それだけで、一回、五千円もらえるという、アルバイトを提案されて、了承する。 初めての歌舞伎観劇。戸惑いながら、回を重ねる度に、芝居の世界に惹かれていく。 しっかり者の姉の不倫。 劇場でいつも会う、親切な老紳士。 いつも、凛としている祖母との関係。 友人との、ちょっとした心のすれ違い。 歩けなくなったら、もう一度歩き出す勇気が出るまで、立ち止まれば良い…と。 いろんな経験をして、ようやく、一歩を踏み出す久澄。 読後感は、すこぶる良。
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観劇って楽しいです。映画もいいけど、舞台は独特の雰囲気があります。この主人公は観劇のたびに厄介事に巻き込まれます。しかしそこには必ず彼がいる、というお話。主人公も、その姉も、昔の親友も、みな悩みや傷を抱えている。誰もが物語の主人公だということでしょう。この話のキイはやはり、チケッ...
観劇って楽しいです。映画もいいけど、舞台は独特の雰囲気があります。この主人公は観劇のたびに厄介事に巻き込まれます。しかしそこには必ず彼がいる、というお話。主人公も、その姉も、昔の親友も、みな悩みや傷を抱えている。誰もが物語の主人公だということでしょう。この話のキイはやはり、チケットを主人公に託したおばあさまでした。
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※このレビューにはネタバレを含みます
近藤史恵さんの読後感さわやかな一冊です。主人公の友人の話やまた働き出す事についての丁寧な描写が心に残りました。自分は過去に歌舞伎は聞き取れないし全く分からなかったのですが、物語的には大丈夫でした。
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歌舞伎の話か〜というマイナスな先入観はいらなかった!面白かった! その辺りはさすが近藤史恵さん。大好きです。 好きなものが見つかると一気に世界が広がる。 羨ましい。 私にもそのくらいハマれる何か見つけたい!
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カバー絵が最初抽象画にしか見えなかったのに、離れて見るとあら不思議。スーツの男性、スカートとハイヒール、封筒が見えてくる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「「ひとつ覚えておくといいですよ。誰かがあなたを責めようとして発することばは、自分がいちばん言われたくないことばですよ。」 「だからあなたが傷つく必要はない。傷ついているのは、そのお友達です。」
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歌舞伎は見たことが無いので、作者の歌舞伎シリーズは中々読めてないが、コレは歌舞伎だけじゃなく、毎回チケットを貰って見に行くと年配の紳士に出会う。最初は自分もお見合いとかの類いなのかと思ったら、回を重ねる毎に違うことがわかって来た。最後は粋な計らいとなり、みんながハッピーエンドの様...
歌舞伎は見たことが無いので、作者の歌舞伎シリーズは中々読めてないが、コレは歌舞伎だけじゃなく、毎回チケットを貰って見に行くと年配の紳士に出会う。最初は自分もお見合いとかの類いなのかと思ったら、回を重ねる毎に違うことがわかって来た。最後は粋な計らいとなり、みんながハッピーエンドの様になって、とても良かったと思う。
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相変わらず、痛いところを容赦なく突いてくる。 そんな気持ちも、応援したり、見守ったりする年齢になった。 でも、こういう不安な感情を持ち、共感し、寄り添ってもらえることに、居場所を貰えたような気がしていたことを思い出した。 今回の作品は、歌舞伎のストーリーとともに、話が進んでい...
相変わらず、痛いところを容赦なく突いてくる。 そんな気持ちも、応援したり、見守ったりする年齢になった。 でも、こういう不安な感情を持ち、共感し、寄り添ってもらえることに、居場所を貰えたような気がしていたことを思い出した。 今回の作品は、歌舞伎のストーリーとともに、話が進んでいく。歌舞伎をよく知らなくても、その魅力がとても伝わってきた。私も観たいなあ。
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