箱とキツネと、パイナップル の商品レビュー
前半部分は、アパートでの新生活に、ほっこりした。 距離の近い住人との交流や、マメすぎる大家さんなど、現実では絶対に嫌だ。でも、一昔前の隣近所との交流話に何故かノスタルジーを感じるように、読んでいて心地よい。マイナス面が書かれていないので、半目を瞑って良い面だけ味わえるからだろう。...
前半部分は、アパートでの新生活に、ほっこりした。 距離の近い住人との交流や、マメすぎる大家さんなど、現実では絶対に嫌だ。でも、一昔前の隣近所との交流話に何故かノスタルジーを感じるように、読んでいて心地よい。マイナス面が書かれていないので、半目を瞑って良い面だけ味わえるからだろう。 後半は、主人公坂出にフォーカスがあたり、応援したくなった。ただ、いろんな説明の量が多くなる割りに、その周りの話が少なくて少し残念だった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
アパートの住人たちとの交流を描いた物語と思い読み進めていくうちにミステリー色が濃くなっていった。その移り変わりが自然で引き込まれた。 キツネ憑き、人の心の安定のためにあるのかな? 主人公がどう乗り越えるのかまで描かれると思いきや、フワッとしたかんじで終わってしまったのでなんとなく消化不良なかんじ。
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独特の世界観がいいな。初めて読んだけど。 カバーのイラストをみて、内容を思い出したり。 これだけ面倒見のいい大家さんなら安心して住めそうだが、住民同士の距離が近い、近すぎるかも。
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大学を卒業後、職場近くのレトロなアパートに引っ越した坂出。そのアパートでは、大家さんがまめに回覧板メールを送信してきたり、住人も個性的な方ばかり。アパート前の空き地に出現するキツネの噂。大家さんのご主人の亡くなり方。坂出の亡くなった弟の話。アパートの日常そして坂出の周りに起こる不...
大学を卒業後、職場近くのレトロなアパートに引っ越した坂出。そのアパートでは、大家さんがまめに回覧板メールを送信してきたり、住人も個性的な方ばかり。アパート前の空き地に出現するキツネの噂。大家さんのご主人の亡くなり方。坂出の亡くなった弟の話。アパートの日常そして坂出の周りに起こる不思議なこと。すべては解決するのか。新潮ミステリー大賞優秀賞受賞作品。 タイトルだけでは想像もつかない内容だった。確かに箱もキツネもパイナップルも出てくるんだけれど。坂出の過去にまつわることが原因だけれど、全体的に重くならず、独特なふわふわ(?)空気感。そのふわふわが絶妙か。でも嫌いではない。
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新潮ミステリー大賞受賞作品。ミステリーと言えばミステリーだけど、ほのぼの恋愛小説か個性的な住人を描いたドタバタ下宿小説として楽しく読了。キツネ
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