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ディア・ペイシェント 絆のカルテ の商品レビュー

3.8

47件のお客様レビュー

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2020/12/22

 読み始めると、間もなく襲ってくるこの絶望感、疲弊感、閉塞感…。人を救うとは一体何なのだろうか。医療は何のためにある?  恐らく、この本に書かれていることが現代医療の現実なのだろうと思う。医療サービスの名のもとに、患者に対して納得するサービスを提供し続けなければならない現実、突然...

 読み始めると、間もなく襲ってくるこの絶望感、疲弊感、閉塞感…。人を救うとは一体何なのだろうか。医療は何のためにある?  恐らく、この本に書かれていることが現代医療の現実なのだろうと思う。医療サービスの名のもとに、患者に対して納得するサービスを提供し続けなければならない現実、突然医療従事者に牙をむく患者やその家族。確かにみんな健康に生きたいというのは分かるが、さすがにここまで医療従事者を疲弊させてしまっては、医療崩壊はすでに始まっていると言ってもいいのかもしれない。  いつから「俺様精神」がまかり通って「お陰様精神」が廃れてしまったのか。そもそもこうなっているのは、誰のことも信用していないから?  現代医療の闇と共に、人間の心の闇にも触れることができる作品。

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2020/09/26

NHKのドラマをきっかけに手に取り読了。日常の中にある医師の責任の重さを実感。座間のようなクレーマーは、本の中の世界とは思うが、近い出来事は、きっと、我々の周りでも起きていて、もしかすると、自分もそうなるかもしれない、と改めて感じた。

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2020/07/22

内容(「BOOK」データベースより) 病院を「サービス業」と捉える佐々井記念病院で内科医を務める千晶は、日々、押し寄せる患者の診察に追われていた。そんな千晶の前に、嫌がらせを繰り返す患者・座間が現れた。座間をはじめ、様々な患者たちのクレームに疲幣していく千晶の心の拠り所は先輩医師...

内容(「BOOK」データベースより) 病院を「サービス業」と捉える佐々井記念病院で内科医を務める千晶は、日々、押し寄せる患者の診察に追われていた。そんな千晶の前に、嫌がらせを繰り返す患者・座間が現れた。座間をはじめ、様々な患者たちのクレームに疲幣していく千晶の心の拠り所は先輩医師の陽子。しかし彼女は、大きな医療訴訟を抱えていて…。現役医師による感動長篇。

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2020/07/14

10年程前「患者様」という言葉をとある大学病院で聞いた時は衝撃を受けた。何か世の中変わってしまったんだなぁと、つくづく思う今日この頃です。自分自身がモンスターにならない様に気をつけなければと肝に銘じながら読みました。これからのドラマも楽しみです。

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2020/05/05

仕事の過酷さと、責任の重さと、それらに勝るやりがいがあるのが医師の仕事なのかなぁ…と思いました。 患者に限らず、世の中には様々な「モンスター」がいます。自分がそうならないように、作り出さないように…気を付けないと。

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2020/04/27

サイレント・ブレスに次ぐ、南杏子さんの2作目です。 医療現場を題材にした話だと、スペシャルな技術を持つ執刀医がスペシャルな手術で患者を救う的な話が多いですが、こちらは外来医でクレーマー患者に悩まされている女性の話。 しかし、ここまで病院は経営重視で医師軽視なのかな?、と思って...

サイレント・ブレスに次ぐ、南杏子さんの2作目です。 医療現場を題材にした話だと、スペシャルな技術を持つ執刀医がスペシャルな手術で患者を救う的な話が多いですが、こちらは外来医でクレーマー患者に悩まされている女性の話。 しかし、ここまで病院は経営重視で医師軽視なのかな?、と思ってしまいました。 先輩の陽子先生の顛末も非常に残念で、 途中気分が沈みました。 でも、医療従事者の過酷さは充分に伝わってきました。 それが知れてよかったです。

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2020/04/27

医療は確かにサービス業の側面はあるけれど、過剰なサービスはバランスを崩して、お互いを追い詰めることになる。モンスターにもそうなる理由があるのだろうし、横柄な医療従事者にも理由があるかもしれない。だからといって、相手を傷つけるような態度に出ることは許されないけれど。

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