鐘を鳴らす子供たち の商品レビュー
「緑の丘の時計台」だったと思ってた歌詞が微妙に違ってた。戦後の復興とともに始まったNHKのラジオドラマ、現役小学生たちがライブ放送でお茶の間に届けていたとかこの頃は録音できる機会とかなかったようですけど、毎週ライブ配信なんて今の時代だとレアものに思えました。 演技の参考にと戦争孤...
「緑の丘の時計台」だったと思ってた歌詞が微妙に違ってた。戦後の復興とともに始まったNHKのラジオドラマ、現役小学生たちがライブ放送でお茶の間に届けていたとかこの頃は録音できる機会とかなかったようですけど、毎週ライブ配信なんて今の時代だとレアものに思えました。 演技の参考にと戦争孤児を見に行ったシーンはエセ傷痍軍人など闇市の風景に緊張を感じながら不衛生で殺気立った戦争孤児たちが目を合わせたら野犬のように襲い掛かってきそうにリアルでした。 慰問に訪れた先では元孤児から真実と違うってクレームもらったけど、そのラジオドラマを訊いて励まされ希望を貰った人々がいるなら真実を超えたリアルってことでGHQはグッジョブって言ってそうだし、生まれて初めて金平糖を食べた馬の目から涙が流れたって話も神話のように受け入れられる。都や将太のアドリブが台本以上に迫真の演技で繋いだことも素晴らしいし、後日談で悪童の将太が東大に入ったとか、感慨にふけってるところに疲れ切った人たちの群れが早足にホームに降りてきてぶつかるシーンなんかもギャップ萌しました。
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「百年の子供」の後に読んだので、戦後のラジオドラマ鐘のなる丘に批判もあったことも知りながら読んだけれど、程度の差はあれみんな戦争の影響を受けている世代。それぞれがどう時代を受け止めたか、胸を打つ物語だった。祖父母は学徒動員された世代、両親は戦後生まれなので、主人公たちはその間の世...
「百年の子供」の後に読んだので、戦後のラジオドラマ鐘のなる丘に批判もあったことも知りながら読んだけれど、程度の差はあれみんな戦争の影響を受けている世代。それぞれがどう時代を受け止めたか、胸を打つ物語だった。祖父母は学徒動員された世代、両親は戦後生まれなので、主人公たちはその間の世代だが、戦争に何も責任を負わない世代だからこそ、その翻弄された感は強いのかもしれない。今となっては60年代、70年代の話を読むと重くて閉口してしまうのだが、こういう時代を生きた将太のような人々の足掻きを少し理解できたような気がした。
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元々貧困や人の生き死にを扱う事がわかるので、戦争に関する作品は、あまり好きじゃないの。だから、読むのを避けていたが、この作品は違う。善意から優しさを同情や哀れとしか感じられず、受け手の方が素直に受けられない。この構図は、今の世の中にも共通する。一昔前までは、その感情を出すことがタ...
元々貧困や人の生き死にを扱う事がわかるので、戦争に関する作品は、あまり好きじゃないの。だから、読むのを避けていたが、この作品は違う。善意から優しさを同情や哀れとしか感じられず、受け手の方が素直に受けられない。この構図は、今の世の中にも共通する。一昔前までは、その感情を出すことがタブーだったのに、今はSNSで吐き出せるようになった。 いつから日本人の心は、戦後の頃のように貧しくなったのだろうか。
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♪鐘が鳴りますキンコンカン♪ これ、知ってるー(((o(*゚▽゚*)o))) 全部歌えるー( ˘o˘ )♪ って、皆さんのレビューを読んでまず思いました。 子どもの頃、母に教えてもらった歌です。 ラジオドラマだったとか、戦争孤児のお話だったとか全く知りませんでした。 こんな風に...
♪鐘が鳴りますキンコンカン♪ これ、知ってるー(((o(*゚▽゚*)o))) 全部歌えるー( ˘o˘ )♪ って、皆さんのレビューを読んでまず思いました。 子どもの頃、母に教えてもらった歌です。 ラジオドラマだったとか、戦争孤児のお話だったとか全く知りませんでした。 こんな風に、父や母が何気なく口ずさんでいた歌って記憶の中にずーっと残っているものだなぁと思います。…私も変な歌、口ずさまないようにしなきゃな(^^; 昭和二十二年、戦争孤児、闇市…そんな時代の物語です。大人も子供も夢中になったラジオドラマ。戦争孤児が辛いことを乗り越え強く生きていく、そんなラジオドラマに出演した子供たちのお話。 戦後の混乱期に日本中を一つにした大人気ラジオドラマだけれど、それを聴いた本当の戦争孤児たちはどう思ったのか。ましてや、このラジオドラマを聴く機会はあったのか。 ラジオドラマに出演した子供たちも、様々な環境で育つ子供の胸に秘めた思いを知るようになる。 そして、大人たちの表には出さない思いにも目を向けるようになる。 そういった子供たちの成長の描写が素晴らしい。 母との思い出でもある作品、読めて良かったです
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『鐘の鳴る丘』(かねのなるおか)は、1947年(昭和22年)7月5日から1950年(昭和25年)12月29日までNHKラジオで放送されたラジオドラマ、またそれを原作とした映画。菊田一夫作。ラジオドラマの放送回数は790回に及ぶ。1948年(昭和23年)から1949年(昭和24年)...
『鐘の鳴る丘』(かねのなるおか)は、1947年(昭和22年)7月5日から1950年(昭和25年)12月29日までNHKラジオで放送されたラジオドラマ、またそれを原作とした映画。菊田一夫作。ラジオドラマの放送回数は790回に及ぶ。1948年(昭和23年)から1949年(昭和24年)には松竹で映画化もされている。 Wikipediaから抜粋です♪ わたしの父親がちょうどドラマで演じていた子供達と同じ年代でしょうか。 ラジオドラマを田舎の小学校の普通の子供達がやる事になり、戦後すぐのGHQ、学校教育の激変、戦争孤児、闇市などを背景に『鐘の鳴る丘』がどのようにして作られたか、貧しいけど逞しく生きる子供達が生き生きと綴られてました。 脚本の菊田一夫、テーマ曲の作曲は朝ドラでお馴染みの古関 裕而も出てきます♪ 菊田先生の訃報が彼らに届くところから物語は始まりまり、ラストは大人になった彼らが銀座のビアホールで再会します。 古内さん上手いなあ…読みやすいし、引き込まれるし、情景が目に浮かぶ…好きだわ(⑉︎• •⑉︎) 今度爺ちゃんにラジオドラマの事聞いてみよ♪
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156 30年代生まれに読者にとってはちょっと前の話しですが、歌は歌えますよ。戦後の虚無とモノがない時代にとにかく前向きに生きようとした大人も子供もいたんですねえ。最後の数ページがちょっと安易に流れた気がしてちょっとだけ残念です。でも勇気の出る良いお話しでした。
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戦後の[鐘の鳴る丘]をモチーフとした小説。終戦後2年経っても食べるものがない時代に育った子供達の状況がよく分かりました。
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古内さん、やはり、いいわー 裕福な子も貧乏な子も勉強ができる子もできない子も意地悪をしたりされたりしながらも同じ世界の中で生きている時代。 今みたいに自分と同じタイプの人間か、そうではないかで分けられる世の中とでは生きている中身の濃さが全く違うように感じる。 久しぶりに涙した本で...
古内さん、やはり、いいわー 裕福な子も貧乏な子も勉強ができる子もできない子も意地悪をしたりされたりしながらも同じ世界の中で生きている時代。 今みたいに自分と同じタイプの人間か、そうではないかで分けられる世の中とでは生きている中身の濃さが全く違うように感じる。 久しぶりに涙した本でした。
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児童小説のような表紙を眺めてから読み始めた。 ちょっと変わった感じで始まると 一気に引き込まれた。 小学生が放送劇に出演する過程から 戦後日本の歩みと 今失われつつある物を感じさせられた。何かもっと考えなければならないと思う1冊です。
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戦後、大人気となったラジオドラマに集められた子供たちの物語。 その、ドラマが今度は気になってきた。 主人公が、先生に演技の力を見出され突然演技の勉強。 家の手伝いが嫌なので、それを口実にお手伝いをしないとか子供らしい。 主人公の兄の担任の先生、絵を描くのが好きで星が好きな先生。...
戦後、大人気となったラジオドラマに集められた子供たちの物語。 その、ドラマが今度は気になってきた。 主人公が、先生に演技の力を見出され突然演技の勉強。 家の手伝いが嫌なので、それを口実にお手伝いをしないとか子供らしい。 主人公の兄の担任の先生、絵を描くのが好きで星が好きな先生。 ん?こないた読んだ本に出てきた先生では?と思えて仕方なかった。 戦争孤児のことをドラマにしたが、本当の戦争孤児はそんなラジオだって聴けない… そーだよね…って思ってしまった。
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