無気力の心理学 改版 の商品レビュー
自分の抱える問題解決の糸口を求めて手に取った本。 本書の前半部では、さまざまな研究結果をもとに無力感・効力感の発生を解説している。 個人の生活実感と照らしても納得できるもので、自分の無力感が何に起因するかを考えるヒントになったと思う。 後半は「効力感を育てるには」に焦点が当てられ...
自分の抱える問題解決の糸口を求めて手に取った本。 本書の前半部では、さまざまな研究結果をもとに無力感・効力感の発生を解説している。 個人の生活実感と照らしても納得できるもので、自分の無力感が何に起因するかを考えるヒントになったと思う。 後半は「効力感を育てるには」に焦点が当てられ、学校教育、そして日本社会のあり方まで敷衍して議論が展開される。
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無気力の治し方とかというより、無気力の発生する過程や、社会、個人条件などを分析した本でした。発育過程についての話も結構あるので子供を持つ人とかも良いと思います。私は個人的に個人と社会条件を示した6、9章が印象に残りました
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大部分が子どもの教育に関する記述であるが、それでも参考になることは多い。 自分の場合はスペシャリストとしての効用感を持ちつつも、今現時点では外的成功とは無縁とは言えず、その成功を継続できていないことや内的基準が自分でよくわからなくなっていることで満足感も得られない状態となっている...
大部分が子どもの教育に関する記述であるが、それでも参考になることは多い。 自分の場合はスペシャリストとしての効用感を持ちつつも、今現時点では外的成功とは無縁とは言えず、その成功を継続できていないことや内的基準が自分でよくわからなくなっていることで満足感も得られない状態となっている。 ということは理解しつつ、ではどうやって効力感を持てばいいのか、それについてはヒントはあれど自分で消化できてはいない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「人はいかに学ぶか」を読んだ時に、この本のことを知り手に取った。 内的動機づけが理想、自己効力感(役立っている感)、本心でやりたいと思えているかどうか。 無気力にならないために、主体的にやる気を持って活動するために、この3点がポイントだと感じた。また、やりがいと効率に関する話題が印象的であった。管理者としては効率重視、労働者としてはやりがい重視…。ただ長期的な目で見ると、やりがいを大切にした方が良い集団になると思う。あえて効率の良いベルトコンベア式の仕事にせず、全員が一連の組み立て作業に携わることを通して、「自分たちの仕事がこんなことに役立っているんだ」という実感を持つ。この経験こそが自己効力感を生み出すのだと感じた。 現在、仕事に対して無(気)力感を感じている自分にとって、読んで良かったと思える内容であった。早く広報誌にまとめたい。
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無気力の原因が分からなくてモヤモヤしている人間には救いの一冊だと思います。 私自身無気力に悩まされていた経験がありましたが、この本を読んで無気力の要因と自身の生育環境を照らし合わせてはっと気付かされたものがたくさんありました。 無気力な自分と向き合いたいけど、無気力でどうにもなら...
無気力の原因が分からなくてモヤモヤしている人間には救いの一冊だと思います。 私自身無気力に悩まされていた経験がありましたが、この本を読んで無気力の要因と自身の生育環境を照らし合わせてはっと気付かされたものがたくさんありました。 無気力な自分と向き合いたいけど、無気力でどうにもならない。 そんな人にはマストな一冊です。
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本人が価値をおく課題での克服できない失敗の連続、人間らしい生き方が繰り返し脅かされ、その状況を改めることができないときに無力感に陥ると考えられる。ただしすべての人が無力感に陥るわけではなく効力感が命綱となって防ぐ。効力感は報酬ではあがらず(予期せぬ報酬(ご褒美)ではあがる)、特に...
本人が価値をおく課題での克服できない失敗の連続、人間らしい生き方が繰り返し脅かされ、その状況を改めることができないときに無力感に陥ると考えられる。ただしすべての人が無力感に陥るわけではなく効力感が命綱となって防ぐ。効力感は報酬ではあがらず(予期せぬ報酬(ご褒美)ではあがる)、特に日本は熟達するまでの努力、それが生きがいへとつながる。ただし細部まで管理する社会であり効力感を持てないという。古い出版本だからという点もあるかも。 336冊目読了。
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この本を読む前に、 なぜ「やる気」は長続きしないのか。デイヴィッド・デステノ (著) を読んだの強く思うのだが、上記の本の内容を要点を抜き取ってさらに日本人の場合に当てはめて検討している用に感じた。特に最終章は色々考えさせられる。難しいね 当たり前だけど、日本人とアメリカ人同...
この本を読む前に、 なぜ「やる気」は長続きしないのか。デイヴィッド・デステノ (著) を読んだの強く思うのだが、上記の本の内容を要点を抜き取ってさらに日本人の場合に当てはめて検討している用に感じた。特に最終章は色々考えさせられる。難しいね 当たり前だけど、日本人とアメリカ人同じ人だけど生き方が全然違うんだな。と。
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無気力にならないようにするには、①無力感を獲得しないようにし、②効力感を得られるようにすればいい。効力感を得る条件は、a.自律性の感覚(自分の活動が好ましい変化を生じさせたという感覚)、b.他者との暖かいやりとり、c.熟達による自己向上の実感・内的評価である。 以上のような大筋の...
無気力にならないようにするには、①無力感を獲得しないようにし、②効力感を得られるようにすればいい。効力感を得る条件は、a.自律性の感覚(自分の活動が好ましい変化を生じさせたという感覚)、b.他者との暖かいやりとり、c.熟達による自己向上の実感・内的評価である。 以上のような大筋のもと、各章では心理学的実験の結果から無力感、効力感等の条件が洗われます。しかし、本全体も各章も短めなので専門的になりすぎず、サクサク読める新書らしい新書といえます。 1981年初版の本なので、その後のゆとり教育に繋がるような考え方が推されており、歴史的に見ても面白いです。とはいえ、能力・努力・やりがいのようなテーマは、40年程度ではひっくり返らないので、素直に多くを学べます。
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主に子どもの無気力と、アメリカと日本の社会性の違いによる無気力の原因を考察したもの。 特に人との和を気にする日本と、競争による自分の能力値を気にするアメリカの対比が印象的だった。
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子供から大人、リタイア世代まで、自分の人生をしっかりと生きるにはどうしたらいいのかを研究を元に考察した一冊。親が子供に、会社が社員に、社会が個人に、そして自分が自分に、生きがいを持たせるには何が必要なのか。文化の差異も踏まえながら提案をしている。解はひとつに定まらないし、万人向け...
子供から大人、リタイア世代まで、自分の人生をしっかりと生きるにはどうしたらいいのかを研究を元に考察した一冊。親が子供に、会社が社員に、社会が個人に、そして自分が自分に、生きがいを持たせるには何が必要なのか。文化の差異も踏まえながら提案をしている。解はひとつに定まらないし、万人向けのやり方もないが、それでも無気力にならないで踏みとどまるヒントは得られたように思う。
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