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近いはずの人 の商品レビュー

3.5

33件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    17

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2024/10/18

若くして奥さんに先立たれた男が主人公。なので仕方ないとも思うのだけど、どうしても主人公の陰鬱さが目についてしまう。(小野寺作品には、もう少し爽やかな雰囲気の登場人物を期待してしまう。) 奥さんの過去や人となりを追っていくことで、徐々に俊英の気持ちや感覚が整理されていくのが伝わっ...

若くして奥さんに先立たれた男が主人公。なので仕方ないとも思うのだけど、どうしても主人公の陰鬱さが目についてしまう。(小野寺作品には、もう少し爽やかな雰囲気の登場人物を期待してしまう。) 奥さんの過去や人となりを追っていくことで、徐々に俊英の気持ちや感覚が整理されていくのが伝わってきます。それに伴って他の人への関わり方も、少しずつ変化していくのがなんともリアルでした。

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2024/08/28

『ひと』『まち』が良かったので小野寺先生の作品を続けて読んでみた。 淡々と進んでいく感じと先が気になる展開はさすが! おもしろかった(⁠^⁠^⁠)

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2024/05/07

暗いといえば暗い。 ずーんとなるといえばなる。 かもしれない。 けど、なんか、いい感じのこと言って、「頑張らなきゃね!」って思わせる感じじゃなくてよかった。 小野寺さんの本に出てくる人たちのように、ちゃんとしっかり言葉にして考えたい。 日々もやもやもやもやーって思って、嫌だなー...

暗いといえば暗い。 ずーんとなるといえばなる。 かもしれない。 けど、なんか、いい感じのこと言って、「頑張らなきゃね!」って思わせる感じじゃなくてよかった。 小野寺さんの本に出てくる人たちのように、ちゃんとしっかり言葉にして考えたい。 日々もやもやもやもやーって思って、嫌だなーでも自分も悪いかもだしーだってり、思考停止になってる自分がいるなぁと思ったり。 発泡酒のみながら、カップ麺食べたい。

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2024/01/15

小野寺史宜さんの作品が大好きで読んだが、 どこか個人的には惜しかった 単に自分が登場人物に好意を持てなかったからなのかもしれないが、スッキリはしなかった。 それが狙いであれば流石。 面白いことに変わりない。

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2023/11/21

妻を突然事故という形で失ってしまった男性の毎日が淡々と綴られてる。 実感がわかず、平気な様で全然平気じゃない感じが、地味に切ない。

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2023/11/06

作者名で読んでいるが、今回の作品は主人公側に多分に問題が多く、内容も暗く辛い場面が続くが、淡々として書かれているので何とか読み終えられた。 結婚して4年目なのに奥さんが交通事故で亡くなってしまう。毎晩、ビールを飲みながら残された携帯のパスワードを打つ毎日。どんどん酒量が増え、止瀉...

作者名で読んでいるが、今回の作品は主人公側に多分に問題が多く、内容も暗く辛い場面が続くが、淡々として書かれているので何とか読み終えられた。 結婚して4年目なのに奥さんが交通事故で亡くなってしまう。毎晩、ビールを飲みながら残された携帯のパスワードを打つ毎日。どんどん酒量が増え、止瀉剤も飲むほどで仕事にも影響が出始める。 解除された奥さんの携帯に残された不倫の形跡。 奥さんの秘密が次々と明かされて行くが、その原因の一つに主人公の問題も。主人公の高校時代の恋愛観、奥さんが流産してから関係など。 重い、重すぎる。多少の未来への明るさが仄みえて、何とか締めて貰った。

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2023/09/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

事故で死んだ嫁さんが義姉の旦那になる人と2人で旅行に行く予定だったって話。 救われない旦那 だめな旦那 相手を分かろうとしない旦那 行動しない旦那 うん。旦那目線だから哀愁漂ってるけど、中身は辛辣。 これは読み応えあった。うまくいえないけど、世の中の夫婦なんてそんなもんなんだろうなって思った。 今このタイミングで読めてよかった。

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2023/07/12

『ひと』を読んでから気になった作家さん。 今回は「近いはずの人』ということで、夫婦のお話。 亡くなった奥さんの携帯から、別の男性とのメールのやり取りを見つけてしまう。それを知った男の葛藤。 0000から暗証番号を打ち続けてロックを解除してするとか、どんな根気…。 真相は何と...

『ひと』を読んでから気になった作家さん。 今回は「近いはずの人』ということで、夫婦のお話。 亡くなった奥さんの携帯から、別の男性とのメールのやり取りを見つけてしまう。それを知った男の葛藤。 0000から暗証番号を打ち続けてロックを解除してするとか、どんな根気…。 真相は何とも言えないけれど、近くにいる人の事なんて、分かっているようで分かっていない。 知らない事なんて多いし、知らない方がいい事もあるかもしれない。 「313ページのたったひと言にあなたはきっと涙する」って帯に書いてあったけど、それはあまりよくわからなかったなぁ。 結婚してると違うのかなぁ。

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2023/06/16

妻絵美が友人と遊びに行く途中の山中でタクシーごと事故に合い亡くなった。残された俊英は、妻の持ち物の携帯電話のロックを解除する日々。周りからは付き合いが悪く、集中力もないと思われる毎日。そんな中、弟の結婚話が持ち上がる。 無気力な主人公と、その無気力の原因から始まり、結構長い間説...

妻絵美が友人と遊びに行く途中の山中でタクシーごと事故に合い亡くなった。残された俊英は、妻の持ち物の携帯電話のロックを解除する日々。周りからは付き合いが悪く、集中力もないと思われる毎日。そんな中、弟の結婚話が持ち上がる。 無気力な主人公と、その無気力の原因から始まり、結構長い間説明で終始する前半。携帯電話のロック解除のトライが続き、特に話が進まないのが難。しかし、携帯電話のロック解除がある程度目処が付き始めた頃から話の展開が始まる。 妻の大学でのエピソードや、やや特殊な家庭事情でまあボリュームはあるものの、ちょっと無駄なエピソードで無理やり膨らませた感のあるストーリー。確かに展開し始めてからは、ミステリ色が強くなり、そうなるんだとかなり意外な展開にはなる。 ただなあ、いうほど起伏に富む話でもなし。無駄な描写がかなり多めなのは自分で小説を書く参考にはなったが、読む分には少々嵩上げが多すぎる印象はある。やる気のない芥川賞系の話かと思ったら、途中からミステリ色が出てきたのは良かった。 結局、俊英は最後どうしたかったの?というところは、芥川賞というか、純文学方面に逃げてしまってないか。ちょっと立ち位置があやふやな感じがしたのはマイナス。

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2023/05/20

登場人物がみんな好きになれませんでした。 それぞれが自分の正義を信じて生きてる感じでした。 特に妻の絵美の良いところが顔以外わからなかったです。 主人公の未来が明るくなりそうなのがせめてもの救いでした。 もう少し先まで話を見て見たかったです。

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