本屋、はじめました 増補版 の商品レビュー
20200929読了。 Titleへは、一度だけ行ったことがあります。この本を読んで、もう一度行ってみたくなりました。
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本屋は訪れる人の内側に化学反応を起こしてくれる。そんな場所を作って誰かを待つ、店主の開店の記録。理性的でていねいな文章が気持ちよかった。
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本屋さんとしての生き方を優しく、はっと染み入る言葉で綴る。周りの人との出会いや等身大の自分を見つめ、継続することの大切さを教えてくれる。きっともっと本が読みたくなる。
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エッセイというカテゴリでいいのか…悩むけれど、とりあえず。 久しぶりに1冊の本をじっくり読み終えることができた。 この2か月、どうしても本を読み続けるということができなかった。積読していたこの本なら読めるかもしれないと思って、ページをめくり出したら、あっという間だった。 個人...
エッセイというカテゴリでいいのか…悩むけれど、とりあえず。 久しぶりに1冊の本をじっくり読み終えることができた。 この2か月、どうしても本を読み続けるということができなかった。積読していたこの本なら読めるかもしれないと思って、ページをめくり出したら、あっという間だった。 個人で本屋さんを開くということは憧れるけれど、これまでの経験と覚悟がないと続けることはできないのだろう。それでも、あまり肩ひじ張らずに、自分がいいと思うことをブレずに取り組まれているからか、とても柔らかで穏やかな気持ちになった。 このコロナ禍の中、ウェブショップを利用させてもらった。ここに行くと、必ず気になる本に出合える。そんな安心感がある。 もう少しこの禍が落ち着いたら、訪れたい。
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本屋の仕事がどんなものか初めて知った。 自分にとって、地域にとって、本屋という場所が求められることとは? それは変わらずにそこにあり続けること、新しい本や人、そして自分自身と向き合えること、なのかもしれない。 「すべての本は繋がっているので、自ら選び心を揺さぶられた本があるなら...
本屋の仕事がどんなものか初めて知った。 自分にとって、地域にとって、本屋という場所が求められることとは? それは変わらずにそこにあり続けること、新しい本や人、そして自分自身と向き合えること、なのかもしれない。 「すべての本は繋がっているので、自ら選び心を揺さぶられた本があるならば、その本が導きとなって、次の一冊へと自然に向かうようになる」「本屋は本を買うための場所ではあるが、実は自分に帰るための場所でもあるのだ」「本屋は本を媒介としたコミュニケーションの場」
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分の店では、現在世の中で売れているベストセラーを混ぜながらも、ある価値観で統一された品ぞろえを核としていくということを基本にしました。Titleの場合、みすず書房、白水社、筑摩書房、平凡社など人文、文芸、芸術などのジャンルに強く、本の佇まいがどれも静かで品の良いものを多く出している出版社の本からその多くを選んでいきました。(p.104) 本を並べる際には以前から「意外性」ということを重視していました。お客さまが目的のものを探しやすくするために、独りよがりにならないということは大事ですが、あまりに教科書的に整然と商品が並んでいるだけでは、何か「引っかかり」が足らないのです。基本のジャンル分けは押さえながら、そこから何かしらはみ出るもの(たとえば単行本のなかに文庫本、新刊本のなかに古本、一般流通の本のなかにリトルプレス…)を挟んでおくと、その遺物間が引っかかりとなり、その本が実際に買われるかどうかはその本次第ですが、その置かれている棚は見てくれるようになります。(pp.160-161) 思った以上に、<人は誰かに何かを薦められたがっている>と気づきました。特に何となく本を読んでみたいという人に、そうした気分は強いのではないでしょうか。(p.163) 最近思うことは、「切実な本」こそ売れているという事です。「真面目な本」と言ってもいいかもしれません。著者が書くしかなかった、自らの底と向き合い、編集者がその想いを汲み取るしかるべき形で包み、それを丁寧な販促で伝えていく。マーケティングの発想からは、そうした本は生まれない。(p.193) 思うに、本屋に来て面白い本と出会うには、まず置いてある本に触れてみることです。「何をあたりまえな」と思うかもしれませんが、普段、本に慣れていない人は、本になかなか触ろうとしないものです。心理的な距離があり、いわば<遠巻きに見ている>という状態です。 本に触れてみることで、その手触りから、それが直感的に良いと思うものであるか、自分にあったものであるかということが自然と伝わり、その本の内容までもが、読まなくても何となくわかります。そうしたことを繰り返していくうちに、自分が本当に求めている本が、すぐにこれだとわかるようになります。(pp.195-196) 本屋の毎日の光景として真っ先に思い浮かぶのは、お客さまで賑わっている店頭ではなく、まだ店内に誰もいない、しんとした景色です。静まりかえっていますが、本はじっと誰かを待つようなつぶやきを発しており、そうした声に溢れています。 まったくのところ、本屋の仕事はこの「待つ」に凝縮されています。誰かやってくるかどうかはわからないのだけれど、とりあえず店を開けてみて、そこで待ち続ける。そのうち誰かがやってきて、ドアを開けてじっと本棚を見るかもしれないし、店内を素通りしてまたすぐに出ていってしまうかもしれない。そうしたことを幾度となく繰り返しながらも店を開けて、ひたすらそこに居続けるのが本屋の仕事の本質です。(p.201)
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とっても赤裸々な本屋さん開業のお話。巻末に損益計算書まで出ていたのはびっくりです。本を読んでお店のことをネットで調べたら、以前調べるだけ調べて行けてなかったお店だったと気がつきました。自粛期間が開けたら行ってみたいなぁ、ただ方向音痴なので駅から十数分のお店にたどり着けるかしら・・...
とっても赤裸々な本屋さん開業のお話。巻末に損益計算書まで出ていたのはびっくりです。本を読んでお店のことをネットで調べたら、以前調べるだけ調べて行けてなかったお店だったと気がつきました。自粛期間が開けたら行ってみたいなぁ、ただ方向音痴なので駅から十数分のお店にたどり着けるかしら・・・(スマホ無し、地図読めない)
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淡々とした語り口の中にも本や本屋に対する思いのようなものが伝わってきました。 自らの経験を事細かに書かれていたので個人で何かを始める人にも参考になりそうです。
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幼い頃、本屋で働くのって楽しそうだなぁと漠然と憧れがあったから、実際に一から本屋を開店させる話は興味深かった。でもこのご時世に本屋を営むという事は本当に大変なんだと思う。ただ開店させられればそれで終わりなのではなく、そこから利益を出して、街の人から愛される本屋になるには相当な努力...
幼い頃、本屋で働くのって楽しそうだなぁと漠然と憧れがあったから、実際に一から本屋を開店させる話は興味深かった。でもこのご時世に本屋を営むという事は本当に大変なんだと思う。ただ開店させられればそれで終わりなのではなく、そこから利益を出して、街の人から愛される本屋になるには相当な努力と覚悟が必要なのだろう。長く愛される本屋さんになる事を願います。
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荻窪にある新刊書店Titleの店主辻山良雄さんが本屋を始める前からオープンして5年後までを綴った本。 本が売れないとされているこの時代に個人書店をオープンするということに素直に素晴らしいことだと一読書好きとしては言いたい。 荻窪には気軽に行けるような距離に住んではいないので、...
荻窪にある新刊書店Titleの店主辻山良雄さんが本屋を始める前からオープンして5年後までを綴った本。 本が売れないとされているこの時代に個人書店をオープンするということに素直に素晴らしいことだと一読書好きとしては言いたい。 荻窪には気軽に行けるような距離に住んではいないので、機会があれば一度は訪ねてみたい。そしてこの本を読むことでまた別の本を読みたくなった。
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