どこからが病気なの? の商品レビュー
自分的には、物足りなさからこの評価だけど、プリマー新書の一つとしての役割は十分に果たしている。少なくとも、先だって同じ新書ラインで読んだ”客観性~”よりずっと。
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プリマー新書だから、良識ある大人は知ってるはずの内容。 個人的には、Q助と、巻末の図書紹介がいちばん役に立つ気がする。
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分かりやすくてすごく面白かった! 胃痛持ちだから、これからは色々食べようかな〜とか思いながら読んだ。
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春になると悩まされる「花粉症」は果たして「病気」なのだろうか、という疑問から手に取った本でしたが、著者の文章が軽快で(たびたび挟まれる毒のあるセリフも小気味良く)スラスラと読み進めることができました。 現役の医者としての「医学」の視点と、患者が求める「治療」という視点の双方から「...
春になると悩まされる「花粉症」は果たして「病気」なのだろうか、という疑問から手に取った本でしたが、著者の文章が軽快で(たびたび挟まれる毒のあるセリフも小気味良く)スラスラと読み進めることができました。 現役の医者としての「医学」の視点と、患者が求める「治療」という視点の双方から「病気(と健康)」を見つめるというスタイルは真新しく、興味深く読み進めることができました。 一貫しているのは、人体のしくみは「複雑系」であり、病気の原因を一つに特定しようとしたり、すべての病気を解決する万能薬のようなアイテムはないということだったり。 「病は気から」という言説も丁寧に解説されていましたし、そこで触れられていた「治療(セラピー)」と「患者の精神面のサポート(ケア)」を分けて考えること、そして「ケア」がどれだけ重要なのかということについても意識がされていたことはとても印象的でした。 医学生の教科書の執筆もしているという著者による、一般読者(中学・高校生でも)向けの書籍で、医学部を志望する中高生に広く紹介したいと思う1冊でした。
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医療って素人が踏み入れない聖域みたいなイメージあったけど、変わった。人体は複雑系、時間経過は重要。ふむふむと、珍しく実学をすんなり読めた。満足。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「熱量と文字数」のえぴいろ記者が「いんよう!」というポッドキャストを配信しているが、えぴいろ=ようさんの相手がこの人。 いっちー=いん=ヤンデル先生=市原真。 本質的なことが書かれている本。 様子を見る=時間経過。未来予測。医療シアター。複雑系。群像劇。都市の譬え。 病気とは「こないだまでの自分がうまく保てなくなること」 健康とは「こないだまでの自分がうまく保ち続けていること」 などなど。 @ プロローグ 「病気と平気の線引きはどこ?」 第1章 病気ってどうやって決めるの? 1 病気だと決める人は誰? 自分で決める?/病気かどうか、それは未来予測!/病気を決める最後のファクター 2 すぐわかる病気 なぜ病名を決めるのか/探偵のように病名をつきとめてゆく/病院に頼るかどうか迷ったら 3 なかなかわからない病気 様子をみるとは?/医療は詰将棋/「様子をみる」の本当の意味 4 病気には原因がある? 病理医ヤンデルのもくろみと予想外の展開/人体も病気も「複雑系」である/病気の原因はひとつじゃない 5 結局病気ってなんなの? 病理学を知っておこう 第2章 それって結局どんな病気なの? 1 お腹が痛くなるってなんなの? 痛みは病気のアラーム/体性痛と内臓痛/痛みと時間経過/血管痛というのもある 2 かぜと肺炎って違うの? 自力で勝てる感染症がかぜ/人体の防御システムはすごい/肺炎は細菌が肺でがんがん増えている状態 3 喘息とかアトピーって体質なの? 敵も防御部隊も複雑に絡み合うのがアレルギー/原因は決してひとつには決められない 4 高血圧って何がどう悪いの? 人体という都市のライフライン、血管/人体の耐用年数が延びた結果!? 5 年を取るとみんな腰痛になるの? 体をメンテナンスして正のスパイラルに/偏り過ぎが一番のワルモノ 6 がんってなんなの? がんは内なる驚異/がんはラスボスじゃない/がんは細胞のバグ/がんという複雑な敵 第3章 病気と気持ちの関係は? 1 病は気からって本当?−気持ちの問題なの? 病気のせいで辛くなったりはする/気持ちのケアが大事 2 気合いで治す!とか言う人がいるけれど本当に気合いで治るの? 気合じゃ治らない/ビタミンCやローヤルゼリーも関係ないよ! 3 病気と平気の線引きはどこ? 「この先どうなるか」という観点で人体を推し量るのが大事 推薦図書〜あとがきにかえて
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子どもが風邪ばかり引くので手に取った本だけどよくわかった。ふにおちた。 ヤンデル先生ちょっと読みたい
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精神疾患もよく「あれは病気なの?」と言われる部類だったりして、病気ってさてさて何をさすのだろうと思っていた。この本はその疑問を解決してくれそうな予感がして手に取った本。 ルパン三世、怪盗キッドや北海道警察が出てきたりするのは、馴染みのある単語でスっと入ってくる。 挿絵もかわいい...
精神疾患もよく「あれは病気なの?」と言われる部類だったりして、病気ってさてさて何をさすのだろうと思っていた。この本はその疑問を解決してくれそうな予感がして手に取った本。 ルパン三世、怪盗キッドや北海道警察が出てきたりするのは、馴染みのある単語でスっと入ってくる。 挿絵もかわいい。 話題が次に移る時にはきちんと声をかけてくれるので、置いていかれることなく読み進めるのもとても親切と感じた。
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とても良い本だった。喩えとユーモアを交えたわかりやすい解説も、単純な二択じゃないよってことも、時間軸が大切というお話もすごく面白かった。害になるエセ科学絶許!が徹底されてるのも安心。図書館本だけど、たくさん借りられてほしいなあ。 ヤンデル先生のブログはちょくちょく読んでるけど、...
とても良い本だった。喩えとユーモアを交えたわかりやすい解説も、単純な二択じゃないよってことも、時間軸が大切というお話もすごく面白かった。害になるエセ科学絶許!が徹底されてるのも安心。図書館本だけど、たくさん借りられてほしいなあ。 ヤンデル先生のブログはちょくちょく読んでるけど、書籍でも同じく、メリハリはあるけど感情を爆発させない、行き届いた筆致という印象。ただしエセ科学絶許!は除く。 「どこからが病気なの?」という問いに対し、医師としてではなく「読者の欲した回答を探す」姿勢で書かれているのが素晴らしい。だから、人によっては物足りないと感じるかも。
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ヤンデル先生、本のノリもtwitterと変わらないですね。とはいえ、脱線の分量も多すぎず適切で、あまり邪魔にならないのは流石です。しかしこれを読むと、父親の病気に対するうちの家族の接し方、今一つだったのかなと思いましたですわ。母親が病気になった時は気をつけないと。
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