巴里マカロンの謎 の商品レビュー
久しぶりに再読。3回目。 紐育チーズケーキの謎で小佐内さんが拉致されたときに、小鳩くんが「また」って言ってるけど、前回はいつのことなんだろう?とずっと気になってる。 紐育チーズケーキは1年の秋だから夏季限定の事件のことではないし、別に中学時代に拉致されたことがあるのかと思って...
久しぶりに再読。3回目。 紐育チーズケーキの謎で小佐内さんが拉致されたときに、小鳩くんが「また」って言ってるけど、前回はいつのことなんだろう?とずっと気になってる。 紐育チーズケーキは1年の秋だから夏季限定の事件のことではないし、別に中学時代に拉致されたことがあるのかと思ってるので、その話をいつか書いてほしい。
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よく考えられた日常の謎、軽妙な語り口、そしてかわいいイラスト!死体が出てこない、ほどよい長さの中編ミステリ×4でした。小説に出てくる食事のシーンにはお腹や喉が鳴ってしまいがちですが、本作は意外とスイーツの描写はあっさりしてました。甘さを文章で表現するのは難しいのか...
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シリーズ、スピンオフ作品。久しぶりの作品だから成長しているのかと思いきや、後戻り。久しぶりー!となるから楽しかったけど… また続きは出るのかしらん。
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高校生の小鳩君と小佐内さんは慎ましい小市民を目指し、日々の安寧のためお互いの存在を盾に使うという互恵関係を結ぶ仲。 そんな二人の謎解きを綴った日常ミステリ短編集。 11年ぶりの小市民シリーズ。 前のお話はすっかり忘れてしまいましたが、互恵関係という事は覚えていたので何となく読み...
高校生の小鳩君と小佐内さんは慎ましい小市民を目指し、日々の安寧のためお互いの存在を盾に使うという互恵関係を結ぶ仲。 そんな二人の謎解きを綴った日常ミステリ短編集。 11年ぶりの小市民シリーズ。 前のお話はすっかり忘れてしまいましたが、互恵関係という事は覚えていたので何となく読み進められました。 どの短編も読みごたえがありましたが、一番面白かったのは「伯林あげぱんの謎」。 小鳩が新聞部の部室を訪れたところ、あげぱんをめぐって思案している新聞部員四人がいた。 あげぱんのロシアンルーレットを行ったが、辛子入りを誰も食べていないという。嘘をついている部員は誰なのか――。 小鳩は部員との会話から手がかりをつかみながら推理を進め真実に至るというシンプルなお話ですが、シンプルゆえにごまかせない、公正なタイミングで提示される手がかりや見事な謎解きの深い味わいを堪能しました。 そして最後の短編、「花府シュークリームの謎」。 慕ってくれる女子中学生の窮地を救うため、大活躍する小佐内メインのお話。 隠された悪意を明らかにすることの代償。真実があらわになったとて救われないむなしさを耐えられるのか――小佐内がつきつける覚悟の重さがどっしりと響く、ほろ苦さの残るお話でした。
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超ドラマチック!、とか、超ハラハラした!、という作品ではないけれど、それなりにハッとするところもあって、まさに米澤作品というイメージにぴったりな本ではなかろうか。 ちょっと先が読みやすい展開ではあるけど、この雰囲気が好きなので、冬季限定にも期待です。
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実をいうと「小市民シリーズ」を読むのは初めてだ。本編からはずれた短編集のようなので、読んでいてとくに問題はなかった。硬派なミステリーでいくつも賞を取りながら、青春ものに立ちかえれば冗談をまじえた軽い文体がちゃんと健在なんだな、と驚いた。互恵関係にある2人がどうなっていくのか気にな...
実をいうと「小市民シリーズ」を読むのは初めてだ。本編からはずれた短編集のようなので、読んでいてとくに問題はなかった。硬派なミステリーでいくつも賞を取りながら、青春ものに立ちかえれば冗談をまじえた軽い文体がちゃんと健在なんだな、と驚いた。互恵関係にある2人がどうなっていくのか気になるので、本編もちゃんと読んでみたい。とりあえずマカロン買いにいこうかな。
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いやー、超久しぶりの小市民シリーズ。また出会えるとは。なんと11年ぶりだそうだ。4つの短編。一応つながっている。1話目で出会った古城秋桜が最後まで出てくるし。しかし秋桜(コスモス)って名前とは。小説にもキラキラネームが出てくる時代か。古典部の方が好きだけど、こっちもやっぱ好きだな。今回はだいぶ小市民を忘れてる気がするけど。小佐内さんが。やっぱ隠し切れないんだよな。「伯林あげぱんの謎」が一番面白かった。
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久しぶりのシリーズ新刊、帯には11年ぶりとある。空白の11年の間に著者は、古典部シリーズ、太刀洗万智シリーズ、短編、長編と精力的に執筆活動を継続されていて直木賞作家となった。氏の活躍を考えれば致し方ないのだろうが、米澤穂信氏の入り口は小市民シリーズであった自分にとっては実に長い待...
久しぶりのシリーズ新刊、帯には11年ぶりとある。空白の11年の間に著者は、古典部シリーズ、太刀洗万智シリーズ、短編、長編と精力的に執筆活動を継続されていて直木賞作家となった。氏の活躍を考えれば致し方ないのだろうが、米澤穂信氏の入り口は小市民シリーズであった自分にとっては実に長い待ち時間だった。 時系列でいえば、春季限定、夏季限定の隙間を埋めながらの1年間と言える。4編の物語からなるが、うち3編には共通する新キャラが登場する。古城秋桜(コギコスモス)中学生女子であり、有名パティシエを父に持つ。彼女との出会いが「巴里マカロンの謎」。新キャラ古城さんは小山内さんを慕うようになり「紐育チーズケーキの謎」が起こり、最終話「花府シュークリームの謎」においては窮地からの救出を小市民二人が手掛けることとなる。ラストで極上のスィーツを目の当たりにした小山内さんの幸福そうな表情が、物語の徹尾を彩る演出であった。 「伯林あげぱんの謎」今作のみが異彩を放つ、今作には小鳩くんしか登場しない、小山内さんは冒頭のシーンのみ、あとはお馴染みの新聞部長「堂島健吾」と他の新聞部員達とで物語は展開する。新キャラ古城さんを絡めた3編が、シリーズを継承する作風だったのに対し、「伯林~」には11年の空白を経て進化した米澤氏の、短編におけるミステリの定跡、いわばミステリの教本的構成となっており、非常に楽しめた。 謎を解明する為に、探偵が時間軸ごとに各種証言を参照し、推理し仮説を立てつつ、消去法にて虚偽を排除し、真実へと到達する。このプロセスが緻密に記述されており納得感を得る。冒頭のシーンより真相はわかってるのだが、どうしてそこに至ったのか?いわゆる5W1Hが抜けており、小鳩君がそれを解明する。この流れこそが、多数の短編を書き辿り着いた米澤氏の、現時点でのピークではなかろうか?一読者としての感想であり失礼極まりないかもしれないが、ピークは更新されるものであり、米澤氏の技量はまだまだ先の見えないものと思える。 今回もシリーズを踏襲していて楽しめた、小市民の行き着く先はどこなのだろう?まだ結末は見えない、待つだけである。花府←これは「フィレンツェ」とは読めなかった…
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二人の高校生がどこかしらにスイーツが関わっている小さな事件を解決する短編集。 シリーズ物だということを知らず最初にこの作品を読んでしまったため、二人の設定を深く理解することができなかったが、短編集なのとポップな設定のおかげで全体的には非常に読みやすく、面白かった。 シリーズの前作も読んでみたいと思う。
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小市民シリーズ。 日常の謎。そして出てくるお菓子のなんと魅力的なこと…! 今回も小佐内さんのお菓子への止まらぬ愛を感じた。最高。謎解きも面白かった。シリーズものだけどこれだけ読んでも楽しめると思う。
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