ファーストラヴ の商品レビュー
とても良かったです。 まっすぐな恋愛ものを好まないので「ファーストラヴ」というタイトルから読まず嫌いをしていましたが、「解説・朝井リョウ」を信じてよかった。 途中ヤキモキさせられる場面も長いですが、法廷〜ラストシーンの読後感が良く、爽快感さえ感じる小説でした。 なんでファーストラ...
とても良かったです。 まっすぐな恋愛ものを好まないので「ファーストラヴ」というタイトルから読まず嫌いをしていましたが、「解説・朝井リョウ」を信じてよかった。 途中ヤキモキさせられる場面も長いですが、法廷〜ラストシーンの読後感が良く、爽快感さえ感じる小説でした。 なんでファーストラヴなんだろう。ファーストラヴってなんなんだろう。「ラヴ」の種類についても考えさせられる、家庭で子供が受ける親からの無償の愛がファーストラヴなのだとしたら、それを受けられなかった子供達は、歪な形で受けてしまった子供達は、どんな人生を生きるのだろう。。。 島本理生、おもしろい。もっと色々読もう。
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実の父親を殺した女子大生。 容姿端麗な彼女が父親を殺めた本当の理由とは。 北川景子と中村倫也のW主演により 映画化された本作。 あらすじを見て惹かれて読んだが 結末の意外性に乏しく、ふーんで終わった。 被疑者である聖山環菜の生まれた環境は 普通ではなかった。 その環境が子どもの人格に与える影響について深く考えさせられる1冊だった。 そして何より臨床心理士の寄り添い方に魅力がある。 こんな大人が環菜のそばに小さい頃からいて欲しかったと思う。
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人生で受ける初めての愛情。それがファーストラヴ。為し手によって、それはカタチを変えて受け手の人生に大きな影響を及ぼしてしまう。そんなメッセージを受け取った。…可もなく不可もなく、評価は3に落ち着いたが、女性ならもっと共感できる作品だと思う。
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想像以下だった、、、?つまらなくはなかったし、引き込まれたけど、とりあえず名前が読みづらいし、主人公って絶対可愛くて細い女の人なんだよなぁ。 我聞さんみたいな人っているの?汗
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登場人物の過去をひもどきながら進んでいく形のミステリーでした。やっぱり人から愛を与えられるということは大切なのだと思いました。
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薄くまとわりつく様な不快感をずっと感じました。でもこの不快感が環菜が小学生の頃に裸の男の隣で父親のデッサン会のモデルをやらされていた頃から感じていた、自分に対する男の人の性的な視線の不快さから来ているのかと思うと苦しい気持ちになります。直接の性的な行為ではなくとも、性的な視線に晒されるという性的虐待の経験が環菜の人格形成に大きな影響を与える程のトラウマになっていたんだなと思いました。親には自分の苦しみを分かってもらえないということを彼女が悟らざるを得なかった結果起こった事件かと思うとやるせないです。
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著者の作品故に、被告はサイコな女性なのかなと疑ってかかりましたが、結果自分の疑い癖を恨みました。 主要な登場人物が、最初と最後では心変わりしていく様が、すごく読み手に伝わってきました。 ミステリー感も強いですし、最後まで楽しめた一冊でした。
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父親を刺殺したとして逮捕された環菜。彼女の弁護をすることになった伽葉。彼女の半生を本にまとめるため取材する臨床心理士の由紀。由紀の夫我聞は伽葉の兄。 取材を進める中で環菜に関わる人に会い、その中で彼女の過去が明らかにされてゆく。由紀は事件に至るまでの、彼女自身が封印しようとしてい...
父親を刺殺したとして逮捕された環菜。彼女の弁護をすることになった伽葉。彼女の半生を本にまとめるため取材する臨床心理士の由紀。由紀の夫我聞は伽葉の兄。 取材を進める中で環菜に関わる人に会い、その中で彼女の過去が明らかにされてゆく。由紀は事件に至るまでの、彼女自身が封印しようとしていた、歪んだ過去を紐解いてゆく。彼女が受けていたのは、暴力と自覚させない暴力であり、無自覚の暴行だった。そして取材の中で、由紀も自らの過去と対峙することになる。 読み進めるにつれ、事件は思わぬ姿を見せる。予想外の展開を見せるミステリーでもあった。 由紀が夫を我聞「さん」、夫の弟を伽葉と呼ぶことに、ずっと違和感があった。夫に対する愛は偽りで、本当の対象は伽葉なのではないか。そう思っていたが、環菜に関わることで、由紀も我聞にきちんと向き合えるようになっていた。 裁判の結果が環菜の未来を救うものであればと願う。判決は納得できるものだと思う(知識はないので思うだけだが)
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作家が体験より勉強に基づいて書いた作品か。やや平板な読後感を持った。父親を殺した罪で起訴された環奈は、裁判の前後で人物像が変わりすぎだ。変わった理由も書かれているが、十分には感じられなかった。性虐待は手垢の付いたテーマであるだけに、読み応えのある話を作るのは難しいと思う。
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第159回直木賞受賞作。 殺人事件を軸に、性加害や虐待、裁判といった重い題材を扱いながらも、文章は驚くほど静かで読みやすい。淡々とした筆致の中に、確かな温度や色が滲み出ており、気がつけば流れる川に身を任せるように最後まで読み進めてしまう。 物語は一つの事件を追いながら、その背...
第159回直木賞受賞作。 殺人事件を軸に、性加害や虐待、裁判といった重い題材を扱いながらも、文章は驚くほど静かで読みやすい。淡々とした筆致の中に、確かな温度や色が滲み出ており、気がつけば流れる川に身を任せるように最後まで読み進めてしまう。 物語は一つの事件を追いながら、その背景にある人間関係や過去、そして当事者たちの心の揺らぎを丁寧に掘り下げていく。断片的に見えていた事実が少しずつ繋がり、やがて一つの像を結んでいく構成も印象的だった。 扱われているテーマの重さに反して、読後に残るのは過度な陰鬱さではなく、むしろ静かな余韻のようなものだ。人が抱える痛みや歪みを描きながらも、それを声高に訴えるのではなく、そっと差し出すような距離感がこの作品の魅力だと感じた。 これまで『ナラタージュ』が作者の代表作という印象があったが、本作はそれを一歩進めた集大成のような完成度を持っている。重いテーマを扱いながらも、最後まで淀みなく読ませる力は見事であり、作者の到達点の一つと言える作品だった。
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