ペリリュー ─楽園のゲルニカ─(8) の商品レビュー
昭和20年、日本は敗戦。しかし、それを知らずにペリリュー島の日本兵たちは戦い続けていた。昭和21年、食料を奪いに行ったアメリカ軍キャンプのゴミ捨て場から拾った雑誌で終戦の可能性を知った主人公は、吉敷くんと密かに投降の計画を練る。戦争が終わったという情報があるのに信じない人々の姿に...
昭和20年、日本は敗戦。しかし、それを知らずにペリリュー島の日本兵たちは戦い続けていた。昭和21年、食料を奪いに行ったアメリカ軍キャンプのゴミ捨て場から拾った雑誌で終戦の可能性を知った主人公は、吉敷くんと密かに投降の計画を練る。戦争が終わったという情報があるのに信じない人々の姿に、戦争の別の恐ろしさを知った。
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よくこの状況で生き残っていたなとも思うし それだけ長い時間が経てば慣れてしまうのも ある程度は仕方ない。 とは言えみんなの命に関わる見張りをすっぽかして 逆ギレはどうかと思うのだが 言わせたのは俺か、と言える吉敷くんは大人だ。 冷静に情報を集める2人はとても偉い。 島田さんもやっぱりそう思っていたのかと思ったら 流石の少尉でもここは冷静になれないのか。 負けるにしてもそれを伝えて 家に戻すことまで出来たらよかったのに。 命を賭けたことが無駄だったなんて思わせたくない。 なんて悲しいことだろう。 やらかした面々がボコられて正直すっとした。 こいつらだけ米軍に差し出して様子を見られたらそれが一番良さそうだが。 中には紙一重のものもいて、一枚岩ではない。 病気になった仲間を見て時間がないからと 投降を決意する吉敷くんには泣いた。 負けたのではと薄々わかっている人はやっぱりいて 時間が経てばみんなわかるというのも正しいが 確かにうまくいけば治療も受けられて 祖国にも帰れるかもしれない。 まさか逃亡が未遂に終わり囚われの身になるとは思わなかった。
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1946年秋。食糧の備蓄も、武器の準備も万全。 ただ兵士たちが本当に望む肝心なひとつが、何も変わっていない。 新たな動揺と混乱と疑念。戻された島民。無警戒な米兵。 日本はすでに負けているのでは?米軍基地で拾った雑誌には、米軍が銀座にいる写真。広島、長崎、日本は降伏したという記...
1946年秋。食糧の備蓄も、武器の準備も万全。 ただ兵士たちが本当に望む肝心なひとつが、何も変わっていない。 新たな動揺と混乱と疑念。戻された島民。無警戒な米兵。 日本はすでに負けているのでは?米軍基地で拾った雑誌には、米軍が銀座にいる写真。広島、長崎、日本は降伏したという記事。 病に苦しむ兵士が振り絞る声があまりにも苦しい。 「これは負けられない戦いだろ?だからみんなで勝つまで歯を食いしばるんだろ?だからみんな命をかけたんだろ…今更そーじゃなかったなんて、負けてもよかっただなんて、そんなことあるわけねーあるわけねーだろがー」 命をかけて信じてきた価値に裏切られるとは、どれほど苦しいことだろうか。 信念というものの強さ。ペリリュー島ではないが、だからこそ小野田寛郎さんも横井庄一さんも70年代までジャングルで潜伏して待機していたのだろう。それぞれどんな心情だったのだろうと想像してしまう。 「戦争は終わってるのか 終わってないのか 終わってる方がいいのか 終わってない方がいいのか 頭と心がぐちゃぐちゃだ」 吉敷くんの強さの中の優しさ、田丸との絆に心が動かされる。
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日本の敗戦を悟る人もいれば、終戦を受け入れられない人もいる。 ほんの少しの勇気で苦しみから解放されるはずなのに今まで積み重ねてきた「死」が、平和を拒否してるのかもしれない。ある意味、島田少尉たちは戦争の空気感に慣れてしまったのだろう。 味方が敵になる展開は色んな漫画で見てきた...
日本の敗戦を悟る人もいれば、終戦を受け入れられない人もいる。 ほんの少しの勇気で苦しみから解放されるはずなのに今まで積み重ねてきた「死」が、平和を拒否してるのかもしれない。ある意味、島田少尉たちは戦争の空気感に慣れてしまったのだろう。 味方が敵になる展開は色んな漫画で見てきたはずだが、なまじ史実を知っているだけに余計辛い……。
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島田少尉としては、40名近い集団を率いなくてはならない状態なので、少尉にだけ情報を渡すとか、投降について事前に相談するとかしておけば早めに帰国できたんじゃないかと思ってしまう。 まぁ、答えを知ってるからこそ言えることなんだろうけど。
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戦争が終わったのに、何でまだ争うの? 何で島民女性を襲うの? 戦争が終わったのに、何でまだ日本人が亡くなるの?
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相手を倒す、戦闘に勝つ、という目的や機会の無いままに潜伏を続け、次第に隊の規律も緩み始めます。 避難先から戻った島民女性を襲おうとするもの、米軍基地のゴミ箱から持ち帰った新聞で敗戦の情報に触れて動揺するものたち、戦闘とは異なる「辛さ」が続きます。
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米軍との最後の戦闘から1年半が経ち、島田少尉率いる吉敷上等兵、田丸一等兵ら残存兵は生活にも戦闘にも十分な物資を備蓄していた。そこへ突然米軍が約200名の旧島民を帰還させる。もしや戦争は終わっているのではないか―。疑念を抱いた田丸と吉敷は米軍キャンプに忍び込み、英文の雑誌や新聞を持...
米軍との最後の戦闘から1年半が経ち、島田少尉率いる吉敷上等兵、田丸一等兵ら残存兵は生活にも戦闘にも十分な物資を備蓄していた。そこへ突然米軍が約200名の旧島民を帰還させる。もしや戦争は終わっているのではないか―。疑念を抱いた田丸と吉敷は米軍キャンプに忍び込み、英文の雑誌や新聞を持ち帰る。そこには、日本本土で写した米兵の写真と「WAR ENDS」「JAPANESE SURRENDER」の文字が躍っていた。島田少尉は、動揺する将兵に訴える。「『生きて虜囚の辱を受けず』。この戦陣訓を胸に我々を戦場に送り出した祖国の同胞が、戦い半ばで他国に降伏することは決してない」。しかし、日本の降伏を確信した吉敷上等兵は―。多くの戦場で展開されたであろう混乱と葛藤が始まる。
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昭和21年。ペリリュー島。 戦争は終わった。 でも、彼らの戦いは終わっていなかった。 あの苛烈な生き残り戦は鳴りを潜め、 生命の危険からは少し遠ざかったようにも感じる。 が、終戦を知らず、ましてや敗戦など想像することも 受け入れることもできない彼らにとって、 この生殺しのような「...
昭和21年。ペリリュー島。 戦争は終わった。 でも、彼らの戦いは終わっていなかった。 あの苛烈な生き残り戦は鳴りを潜め、 生命の危険からは少し遠ざかったようにも感じる。 が、終戦を知らず、ましてや敗戦など想像することも 受け入れることもできない彼らにとって、 この生殺しのような「ゆるやかな緊張」は どれだけ消耗を強いる日々であることだろうか。 ある意味7巻までよりもキツさを感じる8巻でした。 吉敷と田丸の決断は、どのような局面を導くのか…。
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