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四つの凶器 の商品レビュー

2.9

8件のお客様レビュー

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2025/09/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アンリ・バンコランシリーズ第五作。 人狼、蠟人形、髑髏城などで彩られていた怪奇的・退廃的な雰囲気が今作でなぜかガラッと変わった。作風だけでなくあの悪魔的な名探偵も何処へやら消えてしまったようだ。犯行現場に残された四つの凶器の謎は込み入りすぎていて難解だったが、賭博シーンは中々面白かった。 いまのところ不可能犯罪の巨匠というよりは、オカルトの他に犯人の意外性に拘っているように思える。

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2025/04/23

ミステリ。アンリ・バンコラン。 なんか著者らしくない作品という印象を受けた。 個人的にディクスン・カーといえば、不可能犯罪と怪奇趣味が特徴だと思っていたが、今作はどちらもなし。 不可解な状況という感じ。 いつものカーが好きな自分からすると、これじゃないんだよな~、と思ってしまう。

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2025/03/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後のバンコランもの。引退後の隠居老人然としたバンコラン、すっかり人が変わって、まあちょっと性格悪いけど普通のおじいさん探偵に…。探偵助手もアメリカ青年ジェフ・マールからイギリスの駆け出し弁護士リチャード・カーティスに。バンコランが歳をとったということはジェフも歳をとったということで、さわやかな青年が助手を務めたほうがバンコランものはしっくりくるからかな。でもことあるごとにジェフの名前を出したりして、可愛がってたんだなと思ったりする。 カーティス先生もなかなかチャーミングだけど女の趣味大丈夫か? というか、本当、バンコランってばずいぶん大人しくなっちゃって、マグダの面倒見るところなんてもう、ほとんどパパ・ポアロというか…。まあパパ・バンコランとか言われてたもんね。 ミステリとしてはちょっと偶然多すぎない?って感じだけど、語り口が面白いから読ませる。四つの凶器の処理の仕方も、面白かったけど、私にとってはそこまで魅力的な謎じゃなかったな…。 とにかくバンコランの変貌がすごすぎてそっちに気を取られてしまった…

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2024/07/10

1937年発表。パリ予審判事アンリ・バンコランものの大尾を飾る作品。タイトルどおり死体の側に「四つの凶器」が出現し、煩わしいまでに複雑で乱脈な謎の数々が読者を翻弄する。怪奇描写や特異なキャラクターの突出は無くなったが、その分作者カーのミステリ愛やキャラクター愛を感じ取れる記念碑的...

1937年発表。パリ予審判事アンリ・バンコランものの大尾を飾る作品。タイトルどおり死体の側に「四つの凶器」が出現し、煩わしいまでに複雑で乱脈な謎の数々が読者を翻弄する。怪奇描写や特異なキャラクターの突出は無くなったが、その分作者カーのミステリ愛やキャラクター愛を感じ取れる記念碑的一作。探偵以外の超個性的な人物を持て余している気がしないでもないが、解決の舞台の空気作りや、稀有なオチなど存在感は十分。新訳化には、心より感謝したい。

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2023/09/06

「私は時と場所と手段を選ばず、好きなように法を曲げられますよ。これまでも時と場所と手段を選ばず、好きなように法を曲げてきました。これからもう一度そうするつもりです」 ――バンコラン・シリーズ過去4作にくらべて怪奇・残虐趣味が薄れて、プロットは複雑化している。とは言え、こんな込み...

「私は時と場所と手段を選ばず、好きなように法を曲げられますよ。これまでも時と場所と手段を選ばず、好きなように法を曲げてきました。これからもう一度そうするつもりです」 ――バンコラン・シリーズ過去4作にくらべて怪奇・残虐趣味が薄れて、プロットは複雑化している。とは言え、こんな込み入った、且つ都合の良い事態が起ってたまるか、と思ってしまう。そして、上記の台詞は、元職とはいえ予審判事が言って良い事なのか?

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2022/08/13

アンリ・バンコランの第五作▲結婚を控え高級娼婦との関係を清算したいという顧客に同行したカーティス。パリ近郊の別荘には女の死体と四つの凶器が▼最終回では怪奇趣味ゼロ、リーダビリティが高く、プロット良しの作品です。夢見るカーティス視点で、この時代のロンドンの弁護士の仕事を知った気に。...

アンリ・バンコランの第五作▲結婚を控え高級娼婦との関係を清算したいという顧客に同行したカーティス。パリ近郊の別荘には女の死体と四つの凶器が▼最終回では怪奇趣味ゼロ、リーダビリティが高く、プロット良しの作品です。夢見るカーティス視点で、この時代のロンドンの弁護士の仕事を知った気に。恋人たちや新聞記者、スパイ、ギャンブラー等がドタバタしながら「偶然」にからめとられていきます。見透かすはメフィストフェレスを卒業したパパバンコラン、彼にしか解けなさそうな謎を「快刀乱麻」にバッサバッサとする姿が面白い(1937年)

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2020/03/01

依頼人であるラルフ・ダグラスと高級娼婦ローズの関係を精算すべく青年弁護士リチャードがパリ近郊の別宅に到着した時、娼婦はすでに寝室で事切れていた。 死体発見現場からは、カミソリとピストルと睡眠薬、そして短剣が見つかる。 過剰に配置された凶器は何を意味するのか。不可能犯罪の巨匠カーの...

依頼人であるラルフ・ダグラスと高級娼婦ローズの関係を精算すべく青年弁護士リチャードがパリ近郊の別宅に到着した時、娼婦はすでに寝室で事切れていた。 死体発見現場からは、カミソリとピストルと睡眠薬、そして短剣が見つかる。 過剰に配置された凶器は何を意味するのか。不可能犯罪の巨匠カーの最初期を彩った名探偵アンリ・バンコランの最後の事件を描いた力作長編。 (あらすじより) 古典的ミステリは読んでなかったので挑戦してみました。 時代背景を理解するのに手間取ったけど楽しく読めました。 誰もがハッピーになる謎解きはあっぱれ!

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2020/02/14

名探偵アンリ・バンコランの最後の事件。新訳版。 バンコランシリーズはこの作品だけ未読だったが、読んでみて驚いた。過去4作にあった怪奇趣味がここでは皆無。バンコランも予審判事を引退して穏やかな老人になってしまっているし、一連のシリーズの最後に相応しいとは到底思えない作品だった。しか...

名探偵アンリ・バンコランの最後の事件。新訳版。 バンコランシリーズはこの作品だけ未読だったが、読んでみて驚いた。過去4作にあった怪奇趣味がここでは皆無。バンコランも予審判事を引退して穏やかな老人になってしまっているし、一連のシリーズの最後に相応しいとは到底思えない作品だった。しかも、後のフェル博士・メルヴェール卿の様な強烈な個性も無いので、途中の展開が地味だし解決編が複雑だし偶然が多いしで、カーの脂が乗っている時期の作品の割には面白さを感じなかった。殺人現場に凶器が四つもあるという謎自体は良いのにねえ。残念。

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