裏世界ピクニック(4) の商品レビュー
第4巻。読んでいるこちらが裏世界に慣れて来てしまったのか、今回は恋愛要素(というか依存か?)が強めだったからか、今までよりは恐怖は控えめで、なんというか人間っぽさを強く感じる話が多かった。恐ろしすぎる怪異の存在がそれほど出てこなかったからだろうか。だが、裏世界の存在がこちら(空魚...
第4巻。読んでいるこちらが裏世界に慣れて来てしまったのか、今回は恋愛要素(というか依存か?)が強めだったからか、今までよりは恐怖は控えめで、なんというか人間っぽさを強く感じる話が多かった。恐ろしすぎる怪異の存在がそれほど出てこなかったからだろうか。だが、裏世界の存在がこちら(空魚や鳥子)に干渉してくる推測の場面があり、よく考えるとなかなか恐ろしい。これは避けようがない。この辺りの続きのことや、少し描かれた過去のことがどう関わってくるのか、この先を楽しみにしよう。 「あの牧場の件」 カルトの施設である牧場を残しておくのは危険であると判断し、DS研は民間軍事会社と空魚と鳥子と共に後始末に向かう。そこにはまだ残党がいた。 「隣の部屋のパンドラ」 空魚は自分の部屋に帰った時に鉢合わせた隣人に異変を感じる。隣室はどこか普通ではなく裏世界からの干渉を受け、鳥子と共に乗り込む。 「招きの湯」 空魚と鳥子は小桜と共に温泉旅行に出かける。日本の温泉を知らない鳥子は戸惑いながらも過ごすが、夜中に空魚と共に恐怖を経験する。 「裏世界夜行」 裏世界の夜を乗り越えたいと乗り越えたいと思っていた2人は色々と準備をして臨む。予行演習の夜は無事に越せたが、本番の夜行では干渉を受ける。 この先ふたりの関係に何らかの進展はあるだろうからそこはゆっくり追っていくとして、次巻のサブタイトル見るとまたあの八尺様が登場とあるので、ちょっと覚悟しておこう。
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はい、相変わらず素晴らしいクオリティ。 ちょっと予想以上の百合でびっくりしたけど、こういうのもたまにはアリ笑
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さらに増す百合度。 怪談ファンタジー自体は好きではないので、この先SF的な収束があるのかちょっと不安。 次行くぞー。
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閏巳るなが作った宗教団体、その拠点の山の牧場。そこから裏世界に入り閏間冴月の脅威と対面した空魚と鳥子。その後、改めてDS研職員と牧場の調査に行くことに。そこで空魚は恐怖の再会を果たす。 前巻で閏間冴月と直接会いその狂気を目の当たりにした鳥子。冴月への執着が激減して、これからどう裏...
閏巳るなが作った宗教団体、その拠点の山の牧場。そこから裏世界に入り閏間冴月の脅威と対面した空魚と鳥子。その後、改めてDS研職員と牧場の調査に行くことに。そこで空魚は恐怖の再会を果たす。 前巻で閏間冴月と直接会いその狂気を目の当たりにした鳥子。冴月への執着が激減して、これからどう裏世界と関わっていくのかの分岐点となった今回。空魚と鳥子は単純に裏世界を探検を継続する選択をするが、楽しいだけじゃないのが怖い所。裏世界は今度は空魚をターゲットにするが、そこが絶妙だ。これまで1人だけの秘密の遊び場→鳥子の閏間冴月探しを手伝う→鳥子と裏世界探索を楽しむ+冴月捜索、そしてまた鳥子と裏世界を楽しむに戻った。これまではあくまで鳥子越しに冴月から狙われたり、2人して狙われたりしていたが、ピンポイントで自分が確実に狙われていて、これまで冷静な対応を取っていた空魚の危機感が伝わる。だが、恐怖に満ちた空魚、そこで取る鳥子の行動がそこでそれする&それ言うのギャップがよかった。 そして、今回AP-1がバージョンアップしたのが、読者としては今度はどんな所が舞台になるんだろう。どんな都市伝説と遭遇するんだろうという好奇心を刺激された。移動範囲の拡大と空魚のトラウマという新しい要素が入って面白かった。
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シリーズ第4弾! 前巻で前撃退した信仰者達の拠点を占領 ファイル12は撃退後の拠点を確認しに… 2体の第4種…怖い!無事に退治はしたものの でも占領先は裏世界へ通ずる道が幾つかあって、今後とても便利に使えそうな感じ ただ、私なら絶対に訪れたくないような物々しい雰囲気 ファイル14の温泉へ行くのが今作の中では1番好き! 気がついたら人がマネキンになってるとか想像だけでも怖い… そして今回、百合度が加速しまくり! 恐怖へのハラハラと、ふたりの関係性のドキドキを味わえる キスまでしちゃうとは、ほんと進展しまくり
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SF。ファンタジー。ホラー。シリーズ4作目。 なんか、かなりイチャイチャしてたな…。 異世界冒険ものも結構好きなので、ファイル15「裏世界夜行」が好み。
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新たな関係を作り始め、二人で裏世界に行く目的もガラッと変わってしまった、そんな第二部スタート的なシリーズ4巻である。 前巻の後始末なども挟みながら、この巻では空魚にスポットが当たる形でエピソードが進行している。 章立ては以下の通りだ。 ファイル12 あの牧場の件 ファイル13 隣の部屋のパンドラ ファイル14 招きの湯 ファイル15 裏世界夜行 メインとなる怪異は「くだん」「パンドラ[禁后]」「赤い人」など。 裏世界に関わる以前の空魚が出会った「赤い人」は、この一巻を通じてようやく解決を得た怪異である。 くだんを通して、隣の部屋を通して再会した怪異は、恐ろしく根深く彼女を蝕んでいた。それが明らかになる物語は慄然とするものがある。 巻を全体で見ると、強化版AP-1のお披露目となるファイル15はかなり大きなトピック。 ファイル12で裏世界ピクニックの道筋にも幅が生まれ、その幅を活かすべく描かれたのがこのファイル15という構図である。 とんだ物騒なピクニックもあったものだが、まさしく裏世界ピクニックと言うべき物語が描かれているのが印象的である。 また、物語全体を通して、鳥子・小桜らと空魚の間に存在した(冴月に対する執着によって生まれていた)ギャップが解消されたのは大きいところだ。 であればこそ、新たなピクニックの目的が必要になっていて、そこが描かれたのがこの巻の内容なのだろう。 それゆえにか、どことなくドラマの持つ緊張感が薄れて、気楽な風情のやり取りが多くなっている印象もある。 シリーズが進むと、 「ただ登場人物が会話してるだけで面白い」 といった最強の状態になるシリーズが間々あるが、この4巻にはそうした気風が感じられる。 試しに「普通に笑った箇所」を付箋してみたが、なかなかの量になった。 それだけ物語が深化していると言っていいだろう。 空魚と鳥子の関係が劇的に進められつつ、第二部スタートの体裁が整った一巻だった。 率直に面白かった。文句なしに星五つで評価したい一冊である。
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アニメのおかげで、よく分からなかった裏世界の様子もイメージしやすくなりました。本作の元ネタのネットロアも読んでますが、ネットで実話系を読むとちょっと怖いですね。
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百合要素が強くなってきた。鳥子が空魚に対して、猛アタックしているようだ。空魚は引き気味だが、後々どうなっていくのか気になる気になる。裏世界での探検よりも二人の行方の方が気になる気になる。桜子も二人に巻き込まれるようになり、今後も裏世界で何かがおこりそう。新たな展開で、どんどん読み...
百合要素が強くなってきた。鳥子が空魚に対して、猛アタックしているようだ。空魚は引き気味だが、後々どうなっていくのか気になる気になる。裏世界での探検よりも二人の行方の方が気になる気になる。桜子も二人に巻き込まれるようになり、今後も裏世界で何かがおこりそう。新たな展開で、どんどん読み進められる。女子が活躍する少しホラーな冒険活劇でした。
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百合感が一層強まった4巻。でもあっさりしてるのでストーリーの邪魔しない。空魚ちゃんの過去が絡まってきて絶妙に気持ち悪く、4巻もたくさんドキドキした。 エンタメとして素直に楽しめる作品なので最近のお気に入り。shirakabaさんのイラストも好き。
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