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21世紀の啓蒙(上) の商品レビュー

4.1

26件のお客様レビュー

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2021/08/20

世界は良くなっているということに様々な切り口でエビデンスを交えて論じる。 自分は冗長な印象を受けたので、この手の本はファクトフルネスで十分だと思った。 ピンカーは「こころの仕組み」などの心理学の本は好きなのだが、こういった啓発書くさい切り口だと西側左派知識人特有のいけ好かなさ感じ...

世界は良くなっているということに様々な切り口でエビデンスを交えて論じる。 自分は冗長な印象を受けたので、この手の本はファクトフルネスで十分だと思った。 ピンカーは「こころの仕組み」などの心理学の本は好きなのだが、こういった啓発書くさい切り口だと西側左派知識人特有のいけ好かなさ感じる。 こころは裸の石版ではないということを人々に知らしめて来た心理学者として、啓蒙が取り払うことができない不快さや苦しみに目をつむり過ぎているように感じたのだ。 豊穣な世界で幸福を感じられない人間はただの愚か者なのか?

Posted byブクログ

2021/03/04

▼世界屈指の知識人から教養を学ぶ ・悲観論を信じるのではなく、データを見ることが大事(fuctfullnessと同じ) ・啓蒙主義 ・世の中は良くなってきている ・ニュースはスポーツの実況と同じ、悪いニュースばかりが取り上げられるが、ニュースが半世紀に一度しか発行されなければ、人...

▼世界屈指の知識人から教養を学ぶ ・悲観論を信じるのではなく、データを見ることが大事(fuctfullnessと同じ) ・啓蒙主義 ・世の中は良くなってきている ・ニュースはスポーツの実況と同じ、悪いニュースばかりが取り上げられるが、ニュースが半世紀に一度しか発行されなければ、人類は寿命が伸びた等、良い記事が掲載される。 ・格差社会は悪いことではない。富の総和は上がり個人の生活自体は向上している ・格差がなくなる最短の方法は、戦争や破壊的革命、国家破綻など。 ・情報技術によって物質がなくなる(脱物質化)→ CDはデータに、様々な機能がスマホに集約→環境問題を良い方向にしている。

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2020/10/17

暴力の人類史を読み終わって、ピンカーの次なる最新作として是非とも読んでおきたかった書である。啓蒙の理念による人類の進歩によって、世界が如何により良い時代に変化していったかを、客観的なデータを示しながら詳細に分析している。著者の深い洞察に基づいた示唆に富んだ内容であり、とても読み応...

暴力の人類史を読み終わって、ピンカーの次なる最新作として是非とも読んでおきたかった書である。啓蒙の理念による人類の進歩によって、世界が如何により良い時代に変化していったかを、客観的なデータを示しながら詳細に分析している。著者の深い洞察に基づいた示唆に富んだ内容であり、とても読み応えがあり知的刺激に富んでいる。

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2020/09/06

筆者も言う通り楽観的啓蒙主義の考え方。基本的には正しい内容で「暴力の人類史」より読みやすいが、斬新な知見を得るには至らなかった。環境問題について、温暖化への危機感は指摘されているものの、基本的には科学技術の発展と人の意識で何とかなるとの印象を受けた。核弾頭の減少や軍事費低下をデー...

筆者も言う通り楽観的啓蒙主義の考え方。基本的には正しい内容で「暴力の人類史」より読みやすいが、斬新な知見を得るには至らなかった。環境問題について、温暖化への危機感は指摘されているものの、基本的には科学技術の発展と人の意識で何とかなるとの印象を受けた。核弾頭の減少や軍事費低下をデータで出すなら、中国人民解放軍の異常な軍事増強についても考察を述べるべきだった。 民主主義下で国民が政治に無関心となるのは当然との帰結で、人権を尊重する国家機関でありさえすれば良いというのは一理ある。 死刑廃止の過程において、欧州ではエリート層が一方的に国策をリードしているのに対し、アメリカは欧州より民主度合いが強いというのは的確。

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2020/07/29

人類は長期的俯瞰的に見れば良い方向に進歩している。それはとても喜ばしいこと。世の中を悲観しなくても良い。ちょっと長い。

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2020/06/21

スティーブン・ピンカーは単なるオプティミストではなく、科学的見地になった思想家だ。ただ、流石に読み終えるのには骨が折れた。まだ上巻、この後下巻に続く。

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2020/04/21

人類が精神的にも経済的にも豊かになってきていることがリアルなデータから理解できた。 悲観的に捉えていたこと(環境問題など)はデータで見るといい方向に向かっていることなどがわかってデータベースで知識を持って物事を比較することが大切だと感じた。

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2020/03/29

現代社会で囁かれている「世界は暗黒に向かっている」というバイアス思考に一石を投じたスティーブン・ピンカーによる新作の上巻。昨年日本で発売されて大ヒットした「FACTFULNESS」とテーマが同じだが、本作は上下巻1000ページ超でより深くまで切り込んでいる。上巻は寿命・健康・人口...

現代社会で囁かれている「世界は暗黒に向かっている」というバイアス思考に一石を投じたスティーブン・ピンカーによる新作の上巻。昨年日本で発売されて大ヒットした「FACTFULNESS」とテーマが同じだが、本作は上下巻1000ページ超でより深くまで切り込んでいる。上巻は寿命・健康・人口増加による食糧事情・貧困から環境問題まで世界の多くの領域が改善されてきたことを大量のデータを元に提示。かなり読むのに時間がかかったがすごく面白かった。下巻も楽しみ。

Posted byブクログ

2020/03/29

メディアやSNSの普及により、様々な情報にアクセスできるようになったのは良いことかもしれない。 しかし、それらは性格上決して公平・公正な情報源ではないという前提はよくよく理解しておかないと危険である。 メディアもSNSもその動機は注目を集めること、センセーションを起こすことがほ...

メディアやSNSの普及により、様々な情報にアクセスできるようになったのは良いことかもしれない。 しかし、それらは性格上決して公平・公正な情報源ではないという前提はよくよく理解しておかないと危険である。 メディアもSNSもその動機は注目を集めること、センセーションを起こすことがほとんどだ。 故に良いことや普通のことよりも、異常なこと危険なことに偏重しがちなのだ。 そういう世界に生きているとどうなるか。 世の中はテロが多い、銃乱射事件が多い、ヘイトクライムが増えてきている、犯行の低年齢化が進行している、民主主義は崩壊目前だ、というネガティブな思考に陥ってしまう。 著者のピンカーはそれらが誤謬であり、科学的なデータに立つ以上、それらとはまったく逆の方向、良い方向に世界は向かっていると言う。 前著『暴力の人類史』でもそうだったが、読んでいると人類の未来は明るく感じてくる。これが啓蒙主義ということか。 ただ、バイアスに捉われやすく、それを織り込んで思考・行動するものが人間ということもよくよく含んでおくのがよいと感じた。 下巻も楽しみである。

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2020/03/18

一番気になったので、、、 9章 平等な社会とは。 人の幸せは、平等で決まらない。人の価値観に大きく左右されるので、裕福なほど良いわけではないが、ある程度は裕福なほうがいい。 理由は貧困が起こるから、過去数十年の経過では、確実に格差に大きな差はなくとも、貧困は少なくなっている。...

一番気になったので、、、 9章 平等な社会とは。 人の幸せは、平等で決まらない。人の価値観に大きく左右されるので、裕福なほど良いわけではないが、ある程度は裕福なほうがいい。 理由は貧困が起こるから、過去数十年の経過では、確実に格差に大きな差はなくとも、貧困は少なくなっている。 これは大きなこうせき。 → 世の中では問題になってるけど、  十分とは言えないけど頑張って人間は支え合って生きているということ 戦争は、格差社会を是正する力が働く その他長くて手がつかない

Posted byブクログ