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抵抗都市 の商品レビュー

3.5

25件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

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2024/11/22

日露戦争に負けてロシア統治下におかれた大正時代の日本という設定の警察小説。日本は親露、反露勢力が二分化し、そんな中中殺人事件が起きる。不穏な空気が取り巻く中で刑事としてのあるべき姿を貫く二人の刑事。少し中だるみしながら読了。

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2024/11/06

時代背景を変えた割には、その影響があまり出ていない。もうちょっと設定に変化があってもいいんじゃないかな?

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2024/05/27

やたらと町名や市電の描写が多く、といってそれが必要な情報かというとそうでもなく、前半は読んだ量に見合う展開がない印象。ロシア・軍・警察という構図も部署名のせいか分かりにくい。せっかくの歴史改変設定であるならもっと書いてもらわないと何を読まされているのか分からない。主人公コンビのキ...

やたらと町名や市電の描写が多く、といってそれが必要な情報かというとそうでもなく、前半は読んだ量に見合う展開がない印象。ロシア・軍・警察という構図も部署名のせいか分かりにくい。せっかくの歴史改変設定であるならもっと書いてもらわないと何を読まされているのか分からない。主人公コンビのキャラクタはよかったので残念でした。

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2022/12/23

もし日露戦争で日本がロシアに負けていたら、というifの世界を舞台に東京で発生した殺人事件の謎を追っていくストーリー。著者の初期作品にみられた世界大戦時の冒険小説の様相と近年の警察小説とが上手い具合に交じり合ってifながら圧倒的にリアリティがあり面白い。第2次世界大戦前夜の話ながら...

もし日露戦争で日本がロシアに負けていたら、というifの世界を舞台に東京で発生した殺人事件の謎を追っていくストーリー。著者の初期作品にみられた世界大戦時の冒険小説の様相と近年の警察小説とが上手い具合に交じり合ってifながら圧倒的にリアリティがあり面白い。第2次世界大戦前夜の話ながら起こっている事件は小さくまとまっており、そのアンバランスさもこの世界観ならではかと思う。ちょっと前半部分が地味で退屈な印象もあるのだが、流石に読ませるのは長年の経験がなせる技だ。

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2022/11/12

作中の歴史が異なるため、時代背景が分からず読みにくい。なのに、誰が何のためにという陰謀が気になって読んでしまった。

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2021/08/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

歴史改編小説。もしも日露戦争において日本が敗北し、ロシアの属国となっていたら…の架空世界を舞台にした警察小説。 こういう世界の話なので、政治的な話も出てくるが、基本的には硬派な警察小説である。ロシア敗北後の東京を丁寧に構築し、その都市を舞台にしてとある殺人事件を発端としたテロリズム阻止と殺人事件の犯人を追う2人の警察官の物語である。 これなら、架空歴史としなくても、太平洋戦争敗北後の日本(1950年代の中後半)でも描けそうなものだが、そうしなかったところが面白い。 この世界であれば、敗戦の象徴はガ島や沖縄、広島ではなく朝鮮半島や中国東北部、旅順であり、日米安保ではなく日ロの二国間条約であり、日本は深く第一次世界大戦に関わっており、ひょっとするとソ連は誕生してないかも知れないし、原爆は投下されなかったのかも知れない… 仮想世界にも地道に働く警察官がいて、理にさとい商売人がいて、青臭い学生政治活動化がいて…警察小説は普通に成立する。まぁ、小説を成立させているのは佐々木譲の筆があってこそなのだが。

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2021/01/17

かなり難しい。東京のような仮想の地域、仮想の時代に刑事が政治外交の狭間で頑張っていく構図。新しさはあるが、理解するまでが大変。ハラハラドキドキ感はある。

Posted byブクログ

2020/12/19

2020/12/18読了。日露戦争に負けた日本。 ロシア統治下の東京で、国を揺るがす陰謀の幕が開く。日露戦争終結から十一年たった、昭和五年。 ロシア統治下の東京で、身元不明の変死体が発見された。警視庁刑事課の特務巡査・新堂は、西神田署の巡査部長・多和田と組んで捜査を開始する。 だ...

2020/12/18読了。日露戦争に負けた日本。 ロシア統治下の東京で、国を揺るがす陰謀の幕が開く。日露戦争終結から十一年たった、昭和五年。 ロシア統治下の東京で、身元不明の変死体が発見された。警視庁刑事課の特務巡査・新堂は、西神田署の巡査部長・多和田と組んで捜査を開始する。 だがその矢先、警視総監直属の高等警察と、ロシア統監保安課の介入を受ける。死体の背後に、国を揺るがす陰謀が潜んでいることを知る。法に基ついて 捜査をすすめる刑事魂と戦勝国ロシアの管理官…。まさに歴史改変の警察小説だが、たらればとしても緊張感を覚える。作者の意図を知りながら読み進めると、新たな問題意識を感じさせられる。

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2020/10/21

2020年10月21日読了。 480ページほどの長編。 歴史改変小説。 日露戦争集結から11年後の東京、ロシアの統治下となっている。 巻初に東京駅周辺の地図が書いてあるが、ストーリーを追うにあたり欠かせない。 ロシア統治下なので、通りの名前や建物の名前などが現世と違うので、地...

2020年10月21日読了。 480ページほどの長編。 歴史改変小説。 日露戦争集結から11年後の東京、ロシアの統治下となっている。 巻初に東京駅周辺の地図が書いてあるが、ストーリーを追うにあたり欠かせない。 ロシア統治下なので、通りの名前や建物の名前などが現世と違うので、地理的関係が頭に入りづらい。 正直「面白い!」と思わせる内容ではないが、不思議とページが進む。 だが、なんとなく仕方なく読んだ感も残るのも事実。

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2022/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 著者作品はお初。  そもそも警察小説というのは苦手だ。事件そのものや、場所や時代が変わっても、刑事のコンビが地道に足で稼いで、事件の真相に迫まっていくというテンプレートが、あまりにも鉄板だから、新鮮味に欠けるきらいがある。  本作品の著者も、警察小説の旗手として不動の人気を誇るらしい。であれば、その鉄板ぶりも板についたものだろう。  日露戦争に「負けた」日本で、終戦から11年たった大正5年、ロシア統治下の東京、警視庁刑事課の特務巡査・新堂と、西神田署の巡査部長・多和田がコンビを組んで、変死体の捜査にあたる。思っていたとおりのBUDYもの。  そこに、警視総監直属の高等警察と、ロシア統監府保安課の介入があり、殺人事件の背後に潜む陰謀に、二人が迫っていくというものだ。  コテコテの足で稼ぐ地取り捜査、上層部の介入に、身内の裏切り・・・ うん、よくある話だよね。  地取りの場所が、ロシア統治下の東京ということで、なじみの大通りにロシアの文豪の名前が付いていたり、お茶の水のニコライ堂以外にもロシア正教の教会があるあたりは面白いが、基本、千代田区界隈が舞台として詳細に描かれている。  チャチャを入れてくる”勢力“が、反露か親露かという面白味はあれど、言ってみれば体制か反体制、既視感のある構図だ。  では、著者が「今の日本への問題意識を示すために、この舞台を選んだ」という意図は?  アメリカの言いなりに、無意識の洗脳に浸っての能天気な安保妄信への警鐘か?と安易にとってよいものか。  いや、むしろ、統治者が変わっても、日本人の本質は変わらないということを、図らずもこの作品は表現したのかもしれない(刑事の本質、かもしれないが)。  それが、安心できることなのか、不安を懐くべきことなのか・・・。  私は、むしろ、安心感を持ってしまった。

Posted byブクログ