座右の書『貞観政要』 の商品レビュー
歴史×組織・ビジネス書。リーダーは機能に過ぎない。3つの鏡。信用しなければ信頼されない。リーダーは不機嫌な姿を見せてはいけない。。。自分に当てはめてみても唸ってしまいます。出口さんはいつもそうですが納得感半端ないです。冒頭の歴史解説も分かりやすくてありがたかったです。
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貞観政要のポイントを押さえ、出口さんの解説が入る、という流れでまとめられている。 非常に示唆に富む内容だが、読み終わった今、内容を思い出そうとしても思い出せない。 読み返すことがあれば、適宜読書メモなどをとりながら読む必要がありそう?
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・完全でありえない人間、人の能力に大差ない。自らの器を大きくするのではなく、器を空にして新しい考え方を受け入れ正しく判断することが大切である。多様なキャリはや職種の人達から広く話を聴く事は容量を拡げるのでは無しに入れ替えるという考え方に自分への学びを含め人を育成する事の意義を深め...
・完全でありえない人間、人の能力に大差ない。自らの器を大きくするのではなく、器を空にして新しい考え方を受け入れ正しく判断することが大切である。多様なキャリはや職種の人達から広く話を聴く事は容量を拡げるのでは無しに入れ替えるという考え方に自分への学びを含め人を育成する事の意義を深めることができた。 ・(歴史上の偉大なリーダーでさえ)大差ない人間としてすぐにできない、または大切さを忘れてしまうものなのだと思うと気持ちが楽になった。
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権力を握る者が、どうやって政治を間違わず、自身を戒めるためのシステムを作りあげるかという興味深い話。 それがこの「貞観政要」なのである。 約1300年前の西暦700年代に編纂され、今でも語り継がれているのだから、真のリーダーシップ論と言ってもよいのではないだろうか。 国を治めるの...
権力を握る者が、どうやって政治を間違わず、自身を戒めるためのシステムを作りあげるかという興味深い話。 それがこの「貞観政要」なのである。 約1300年前の西暦700年代に編纂され、今でも語り継がれているのだから、真のリーダーシップ論と言ってもよいのではないだろうか。 国を治めるのも、会社でも、ピラミッド型組織になるのは変わらない。 これからの時代は分散化されてネットワーク型が主流と言われるが、それではピラミッド型組織が無くなるかというと、そういうことは決してないだろう。 この形の組織体が残る以上は、トップに君臨する人物は存在する訳だし、そのトップ次第で組織の力が大きく変わることも間違いないだろう。 人間というのは不思議なもので、どれだけ人格者であっても、権力を握ると変わってしまう。 人の欲というのは際限のないものだからだ。 逆にトップの座で安心して隙を見せれば、その権力の地位を奪おうと目論む輩の餌食になる。 そういう矛盾があるにも関わらず、ピラミッド型組織のメリットもある訳だから、なかなか組織の形は変わりようがない。 トップのマネジメント次第で、部下の結束が強まり、ものすごい結果を出すことがある。 これは軍隊などは顕著だろう。 やはり人間が社会的な生物である以上は、この「組織で生きる」という呪縛からは逃れられないのだと思う。 だからこそトップはどう振舞わなばならないのか。 暴君になっては絶対にいけない。苦言を呈してくれる部下を決して排除してはならない。 こういう戒めは本当に大事だ。 リーダーの最も大事な仕事は後継者の育成である。 これもものすごく腹落ちする。 これだけ真実が語り継がれ、大事なポイントは分かっているはずなのに、今でも組織はこれらの問題を抱えたままになっている。 私の所属する会社でも全く同じだ。 「三鏡の教え」があるはずなのに、何も出来ていない。 銅の鏡で、自分自身の姿を見つめ内省する。 歴史の鏡で、過去の事例を学んで未来を構想する。 人の鏡で、部下の厳しい直言や諫言を受け入れる。 それぞれ本当に正しいことを言っている。 教えはシンプルだからこそ、実行することが難しいということなのだろうか。 翻って私自身がこれらを実践出来ているだろうか。 組織のリーダーとまではいかないが、そこそこ年齢も重ね、チームを率いているのは確かだ。 部員から私がどう見られているかは分からないが、言いにくいことも言ってくれているだろうか。 自分自身の振舞いを振り返って、内省出来ているだろうか。 正しく歴史から学びを得ているだろうか。 今の時代も混沌としているが、本書の時代も相当に混沌としていたことだろう。 つまり、いつの時代にもそれなりに混乱があり、そしてその中でも1000年以上も変わらない本質があるということなのだ。 愚直にまずはこれらを実践してみるのが大切な気がする。 皇帝であった太宗には及ばないとしても、その気持ちを重ねることはできる。 これからの新しい時代に向けてのリーダーシップ、組織論はどうなるのだろうか。 結局は大事な本質が変わらないとすれば、「貞観政要」こそが学ぶべき歴史の鏡ということにならないか。 日々意識して実践してみたいと思う。 (2023/1/27)
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『#座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」』 ほぼ日書評Day592 Day567でプチ批判的なことを述べた出口氏の本。『貞観政要』自体は、唐の太宗とその名臣のやりとりを綴った書とされるが、本書では、もう少し広めに時代をとって、彼の国の徳による政治の理想...
『#座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」』 ほぼ日書評Day592 Day567でプチ批判的なことを述べた出口氏の本。『貞観政要』自体は、唐の太宗とその名臣のやりとりを綴った書とされるが、本書では、もう少し広めに時代をとって、彼の国の徳による政治の理想を振り返る。 そもそもが「徳」による政治というものが、儒教の生み出したイリュージョンゆえに、支那(あえて現代の中華人民共和国の略称としての中国でなく、始皇帝に始まる秦に由来する、この名称を用いる)の歴史を美化しすぎな面も否定できないが、流石に教養ある経営者な同氏の解説は首肯させられるところが多い。 万人に通ずる真理と思うのは「銅の鏡、歴史の鏡、人の鏡」、真のリーダーになる早道は、この三つの鏡を意識して、あるべきリーダー姿を「演じ続ける」ことという一節。 銅の…は、文字通り、自らの見た目を映すもの。今の自分を可能な限り客観視せよという教え。 歴史の…は、過去の出来事に照らして、自らの立ち振る舞いが傲慢に過ぎないか、過去の名君の過ちと同じ轍を踏むことがないかを、常に振り返るもの。 そして人の…は、上に立つ者であれば、下のものの意見(特に諫言)にしっかり耳を傾けるべしという教え。 三つの鏡を忘れることなく、理想のリーダーを演じ続けることで、それがその人の本性になる。自らの立場を自覚し、それに相応しい行動を取り続けるということが、ひいては内面に作用することになるのだ。 https://amzn.to/3fXwvjn
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貞観政要と言う考えを初めて知った。 ネットで検索すると以下の3つの鏡が重要である事が冒頭でよく挙げられる。 リーダーに求められるのは、 ・自らの姿を確認する「銅の鏡」、 ・歴史に学ぶ「歴史の鏡」、 ・周囲からの意見を受け入れる「人の鏡」という3つの鏡である。 それだけ知って満...
貞観政要と言う考えを初めて知った。 ネットで検索すると以下の3つの鏡が重要である事が冒頭でよく挙げられる。 リーダーに求められるのは、 ・自らの姿を確認する「銅の鏡」、 ・歴史に学ぶ「歴史の鏡」、 ・周囲からの意見を受け入れる「人の鏡」という3つの鏡である。 それだけ知って満足してしまうことが私の場合多いが、出口さんの本書を読みそれだけでは無いことをまずは理解した。 メンバーや部下を1人でも持ったらまず読んだほうがいい書籍だと感じるし、スペシャリストとして部下を持たず経験を積んでいく人にとっても自分自身をマネジメント、組織を支える人材としてのリーダーシップを学べる内容だと感じる。 私が過去にマネジメントをしていた時にこの内容を知っていたら行動は変わったのだろうか? ・まずは部下を信用すること。 ・そして任せた仕事は任せきること。 ・さらにリーダーとして長期の時間軸で戦略を考えそれを伝えること。 この辺りはすぐに行動を変えられたのだと感じる。 さらに苦言を喜んで受け入れること。 喜んで受け入れる事は今でも難しいと感じるが、その苦言は人格否定ではない、と捉える事ができればそのように言われたとしても揺らがず常に中庸の位置で改善・考えることができると感じる。 最後に歴史を学ぶ事はすごく大事と理解している。 出口さんも歴史好きな1人として有名だ。 私自身どうしても好きになれないが細々といろいろな本や文献を読んだり聞いたりしながら過去の出来事から学んでいきたい。 ==== ジャンル:リーダーシップ・マネジメント 出版社:KADOKAWA 定価:946円(税込) 出版日:2019年12月10日 ==== 出口治明(でぐち はるあき) 1948年、三重県生まれ。ライフネット生命保険会長。京都大学法学部を卒業後、1972年、日本生命保険相互会社に入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。生命保険協会の初代財務企画専門委員会委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て同社を退職。その後、東京大学総長室アドバイザー、早稲田大学大学院講師などを務める。2006年にネットライフ企画株式会社設立(のちのライフネット生命保険株式会社)、代表取締役社長に就任。ライフネット生命保険を2008年5月に開業し、2012年3月15日に東証マザーズに上場。2013年6月より現職。 著書に『部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書』『本の「使い方」』(以上、KADOKAWA)のほか、『生命保険入門 新版』(岩波書店)『「全世界史」講義Ⅰ・Ⅱ』(新潮社)などがある。 ==== flier要約 https://www.flierinc.com/summary/2248
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わかりやすい! 本文のうちの半分は著者の考えが入っているので、読者自身も考えがなくてはならないと思いました。 何回も読み直そうと思います
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君主は「三鏡」を持て。3種類の鏡。 確かに良君としての帝王学だと感じた。 そして今の自分の立場(管理職)にとっても重要なマネジメントの視点だと思った。
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気持ちよく働いてもらう 年貢は75ギリギリに設定するのではなくて 80を残す割合にして、5のゆとりを与える だれに何を担当させるかで、パフォーマンスはほぼ決まる。それを決めるのがリーダーの役割。 器を増やすのでなく、中身を捨てる。 部下は上司の顔を見る。 愚者は経験から学...
気持ちよく働いてもらう 年貢は75ギリギリに設定するのではなくて 80を残す割合にして、5のゆとりを与える だれに何を担当させるかで、パフォーマンスはほぼ決まる。それを決めるのがリーダーの役割。 器を増やすのでなく、中身を捨てる。 部下は上司の顔を見る。 愚者は経験から学び、賢者は歴史に学ぶ 時間軸を有効活用しない手はない 嫌いな部下も信頼する ついてこさせる3つの方法 ・人垂らし(愛され)タイプ ・圧倒的パフォーマンス ・必死に働く姿を見せる
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自分の頭で考えて正しい判断力を身につけたいと思ったときにこの著が目にとまる。 この本だけでは著者の出口さんが先回りして教えてくれてしまうので、これだけではとは思うが、それでも考えさせられる著なののは間違いない。目次を見るだけで1行1行立ち止まって考えさせられる。 歴史背景について...
自分の頭で考えて正しい判断力を身につけたいと思ったときにこの著が目にとまる。 この本だけでは著者の出口さんが先回りして教えてくれてしまうので、これだけではとは思うが、それでも考えさせられる著なののは間違いない。目次を見るだけで1行1行立ち止まって考えさせられる。 歴史背景についても丁寧に解説されておりオススメ。 出口さんもオススメしているとおり、原典で様々なケーススタディにあたりたい。
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