違国日記(5) の商品レビュー
うわー。 朝が。そうだよね、辛かったよね。 でもそれをどー誰に示していいかわからなかったよね。周りが色々持ってるように思えるよねと共感。 そして槙生ちゃんがまたいい。
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槇生が部屋に置いておいた母の日記を見つけた朝。とうとう両親が亡くなったことを受け止め始めたか。ほしい言葉をくれない槇生。自分の孤独は自分だけのもので、誰にも踏み入れさせない、という気持ちわかる。簡単な同情はいらないし、まったく同じように悲しんでくれる人はいない。 気持ちを書くことの難しさ。書いた言葉が文字になると本当ではない気がしてきてしまうの自分にもある。手書きの文字を読むのにエネルギーが要るのもわかる。 日記というのは本来とても私的なもので、人の日記を読むのはまさに自分の知らないその人の姿を知る行為だ。たとえ将来自分に渡されようとしていたものでも、朝が母の日記を読むのは大変なことだろう。しかも、母は既に亡く、書かれた言葉を確かめることができない。まさに深淵を覗く。 しかし槇生は手を出さない。あくまで孤独は朝自身が自分で噛み締め、歩くものなのだと。自分の孤独に寄り添うことも許さない槇生だから。 そんな槇生が笠町に頼れと言われたり、ちゃんと頼ってみたり、そして笠町の方は弁護士を気にして醍醐に探りを入れたり。ここら辺の大人のモゾモゾした動きもいい。笠町のアプローチは不器用なようでとてもまっすぐで、いい。ときめく。
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泣いた。 なんだろう、言葉が胸にしみるってこういう感覚を言うのかな。読んでいて気持ちがあふれて涙となっているようだった。
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最後のまきおの文章が、ソワソワするワードチョイスだった。なんだか、もろさと芯の強さを両方持った。まきおが朝にまっすぐ向かっていきながら、人は人、って感覚を教えてもらっている気がする。最初見たとき、みどりちゃん→朝と暁先生→槙生 かと思っちゃった(笑)(椿町ロンリープラネットの後に...
最後のまきおの文章が、ソワソワするワードチョイスだった。なんだか、もろさと芯の強さを両方持った。まきおが朝にまっすぐ向かっていきながら、人は人、って感覚を教えてもらっている気がする。最初見たとき、みどりちゃん→朝と暁先生→槙生 かと思っちゃった(笑)(椿町ロンリープラネットの後に読んだので)
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ヤマシタトモコさんの作品初めて読んだのだけど絵と雰囲気と言い回しが絶妙でハマりました。 子どもでも大人でも関係なくそれぞれ傷付く言葉とか思うことが違ってて、すべてを理解することはできないけど、どんな人にも敬意を持って接していきたいなあと思った。誰にも知られず言葉で傷付いたこともあ...
ヤマシタトモコさんの作品初めて読んだのだけど絵と雰囲気と言い回しが絶妙でハマりました。 子どもでも大人でも関係なくそれぞれ傷付く言葉とか思うことが違ってて、すべてを理解することはできないけど、どんな人にも敬意を持って接していきたいなあと思った。誰にも知られず言葉で傷付いたこともあったけど、傷付くからやめてって言えればよかったのかなとかなんか考えた。言葉って大事だな… 完全に槙生ちゃん目線での感想になってしまった。とても人間らしくて好きです。 朝がお母さんの死を自覚して泣いたときはこちらも泣いた。
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朝ちゃんの「あたしが1番じゃないじゃん」って気持ちは分かる。槙生ちゃんが素敵すぎて、どういう風に生きたらこんな徳の高そうな人間になれるのか…。人間ぽくないところ憧れる。
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読了。4巻の内容を忘れていたので、戻ってちらりと読んだ。読んだようなないような感じで、5巻を読み始めた。場面がたくさん飛ぶので、ついて行くのに必死で、最後に、涙でた。
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21〜25話 笠町くんもいろいろあったんだな。確かに想像できない。 朝って名前の由来、すごくいいな。私も子どもにそう付ければよかった。 お姉さんは本当に単純に、まきおちゃんのことを思っていろいろ言ってたんか。お姉さんサイドの感情を知ると、まきおちゃんがより一層感情型に思えてしまうな。そしてお姉さんの旦那よ…。もうちょい突っ込んだ解説をお願いしたい。 お姉さんは思い通りにならない現状を受け入れてお姉さんのものとは思えない「あなたがあなたを好きでいられる人であればそれで十分だと思います」に至ったのかな。 しかし笠町くんいいな。特に薄情の話をしてるときに後部座席から助手席のヘッドレストに手を回してるまきおちゃんの手をぎゅって握るとこ。あと朝のこと心配してるってちゃんと叱るとこ。 あと朝は愛されて育って、もしそうなら姉も幸福だったと、そうだといいというところでとても泣けた。 まきおちゃんの悲しいことはなんだろな。それを誰かと共有するつもりはないってすごいな。 真実を欲しがる朝、もう分かりようがないからそういうものを頑なに示さないまきおちゃん。 朝の憤りと、初めて泣く朝に寄り添うまきおちゃん。泣ける。 てかまきおちゃんの言葉の使い方が本当に好きです。
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今回もずっしりみっしりした内容でした。 泣いたよ、、、、そりゃもうわんわんと泣いた。 とりあえず胸にくる台詞を箇条書き ◉『自分が完璧を提出してたら まわりも同じようにできるはずだって思っちゃダメだよ』by笠町くん上司 ◉『それは大きな穴を覗き込むような作業で その穴の底には本当は母はわたしを愛していなかったのではないか っという怪物めいた恐怖が潜んでいたのだった』朝 ◉『孤独は彼女に寄り添うのに わたしにはちっとも優しくなかった わたしは絶対に正しい真実を欲しがったのに彼女は決してそういうものを示さなかった』朝 ◉『なぜわたしの欲しい嘘を知っているのに たとえその場しのぎでも決してくれないのだろう なぜ?』朝 この最後の台詞で私の涙腺も崩壊、、、 ファミレスでえみりと朝が話してるのを見て全体的に朝は(当然なんだけど)子供だなあと。 えみりにひつこく恋話をしてみたり、まきおのことを『変』と縛るのも悪気があるわけじゃないのはわかるけど、、特有の無知さというか。彼女のそういう雑さ無知さは強みにも勿論なるだろうけど、人を傷つけてしまうだろうな。 笠町くん上司の台詞『自分が完璧を〜』は、頭をガツンとやられた、、。ショックだった。 後半は朝が母親の日記を読んでザワザワしとるんだけど 自分に足りない欠けたものにふわっと気づき始めてムシャクシャしよる。やっとやな… まきおちゃんと話し合いをするもどうにもおさまらんけど、やっとやっと両親の死を体に落とし込めたように見えた。 毎回ハッとする台詞と展開で圧倒される、、、 あー、、感想書いてても重たいわ
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読み終わった後、ぐちゃぐちゃな感情が襲ってくる。 悲しいんだけど、悲しいだけとも違う。 なんだろう、自分を通して、他人が「失った」ことを認識したことを知ったときの、この感覚は。
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