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風間教場 の商品レビュー

3.8

61件のお客様レビュー

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2019/12/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いやぁ、やっぱり『教場』は面白い!! 警察学校ってこんなにも小説になるネタがあるなんて、ほんとびっくりだ。 でも教える人がいて、教わる人がいて、そんな中で起こるあれこれが小説にならないわけがない。特に一般ぴーぽーには見ることのできない『教場』であればなおさら。 しかし、風間のかっこよさたるや。 もうサイコーじゃないか。ヒトとしても教員としても。 今年の生徒たちも一筋縄ではいかない者がたくさんいるのに、一人として退学者を出すなという過酷な指令。 それぞれに問題を抱えた生徒たち。 1人1人に寄り添う(はたから見ると寄り添ってるようには見えないにしても)風間の姿勢は終始一貫、「いい警察官を育てる」ことを軸としている。 助教の平とのコンビもいい。卒業生宮坂もいい。そしていじわる(だと思っていた)校長も。 ラストに思いわず涙腺がゆるむ。 ヒトを一人前に育てることの難しさ。しかも警察官として一番大切なことをきちんと教えて卒業させることの困難さ。それゆえ厳しくもなり冷たくもなる風間の本質を見抜いていた生徒たちも、あるいみ立派な警察官だ。

Posted byブクログ