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ほんのちょっと当事者 の商品レビュー

4.2

39件のお客様レビュー

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2024/09/08

社会問題ものと思いきや、どちらかというとご両親との関係性を中心とした人生振り返りエッセイ的な内容でした。期待していた方向性とは違いましたが、さすがミシマ社さん、さすが著者さん、とても厚みのある内容でした。自分も、幼少期のことや亡くなった親とのあれこれなど思い出してしまいました。

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2024/04/23

ご両親のこと、介護、看取り、お金のこと、ジェンダー、障がい、性暴力、肩書き、いろんな事象について自分事として考えて書かれたこの一冊は、何故か読めば読むほど、読んでいるはずのに、こちらの話を聞いてもらっているような気持ちになる。 読書中、行間から立ち上るのは、見て見ないフリをして...

ご両親のこと、介護、看取り、お金のこと、ジェンダー、障がい、性暴力、肩書き、いろんな事象について自分事として考えて書かれたこの一冊は、何故か読めば読むほど、読んでいるはずのに、こちらの話を聞いてもらっているような気持ちになる。 読書中、行間から立ち上るのは、見て見ないフリをしてきた感情、目を背けていた疑問、わざと蓋をしていた希望など、「あのね……」と誰にも話すことのなかった想い。それが何故だか湧き上がってくるのだ。 相手が大きく心を開いてくれると、こちらも安心して心を開くことができる。(逆もまた然り) 実生活でそういう経験をしたことがあるけれど、まさにこの本は、私にとって、そういう作用をしてくれている気がする。

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2024/04/09

当事者にならないと分からない気持ちや事情があるな、と改めて考えた。おねしょや介護の話が特に印象に残る。青山さんの視点がとても優しくフェアで信頼できるなと感じた。

Posted byブクログ

2024/02/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おもしろかったです。雑誌?に連載されたエッセイをまとめたもののようです。 私は常日頃から、ニュースで見聞きする世の中の出来事を、「当事者意識をもって考えよう」と心がけてはいるが、かと言って世の中のために何かできるわけでもなく…なんとなくジレンマを抱えているので、タイトルに惹かれました。 それにしても、第1章の、自己破産しかけた話はけっこう衝撃。軽い気持ちでカードローンを組んで、借金が返せなくなり、「自己破産」の手続きをしようとしていたという著者の実話。え?ばかなの?って思った。それもちゃんと社会人(正社員)として働いていた26歳くらいのときの話。 で、その後フリーのライターとして、様々な社会問題について調べたり、多くの人の話を聞いたりして世の中のことを考えていく。26歳で安易に自己破産しようとしていた人でも(失礼)、大人になってからでもいくらでも成長できるのね、と思いながら読みました(←上から目線ですみません笑)。 扱っているテーマは、難聴、夜尿症、性暴力、介護、ワーキングプア、うつ、などなど。 どれも興味深かったけど、親の介護や看取りについての章と、不登校を出さない大阪の小学校の取り組みの章が特に興味深かったです。 この本で紹介されていた他の本も読んでみようと思います。

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2023/12/24

「終末期鎮静」について初めて知りました。 そして知れて良かったとも思いました。 全体を通して、かなりご自分のことをさらけ出したエッセイです。他の著書も読んでみたいです。

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2023/08/22

タイトルと表紙だけ見て、ゆるゆるなエッセイかなぁと何気なく読み始めたら、思いのほか切実な内容だったように感じた。 ぼんやり生きてる私でさえ、日常の中に転がってる困りごとや問題をどう捉えるのか少なからず考えさせられた。

Posted byブクログ

2023/02/19

見てそれとわかる障がいをもつ方、大きな事件や社会問題の関係者ーそういった新聞の見出しになるような大文字の「当事者」ではなくて、誰もが何らかの“当事者”を生きているのではないか?生きること=何らかの当事者となることなのではないか?そんな問題提起をしてくれた本。 著者の青山ゆみこさ...

見てそれとわかる障がいをもつ方、大きな事件や社会問題の関係者ーそういった新聞の見出しになるような大文字の「当事者」ではなくて、誰もが何らかの“当事者”を生きているのではないか?生きること=何らかの当事者となることなのではないか?そんな問題提起をしてくれた本。 著者の青山ゆみこさんが、ご自身の赤裸々すぎる体験談から、エッセイ調で書かれた文章が読みやすく、身近な例から「自分事」として向き合うヒントに溢れた内容だった。特に、両親の介護や死については、今は遠い出来事に感じられても、いつか必ず直面する事として考えさせられた。 「こんなこと、みんな我慢していることだから…」と自分の小さな生きづらさに蓋をしない。そして、様々な立場の人の言葉に耳を傾け、“ケーススタディ”を蓄積していく。そんな自分の中の小さな“当事者の種”を守り育てていくことが、豊かな人生、ひいては誰にとっても優しい社会の実現への一歩になるのではないか。大袈裟かもしれないけれど、そんな風に思った。 たやすいことではないけれど、いつも想像力をはたらかせられる人でいたい。そんなことを考えさせられた一冊。読んで良かった。

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2022/06/06

軽い感じのイラスト表紙で手に取ってしまった1冊。 身の回りの色んなテーマで当事者(作者、他)にとったら重いのだろうけれど、語り口調が軽いので、すいすい読めてしまいます。 あわや自己破産、親子関係、おねしょ、障がい者への偏見、親子関係、自分や家族の命の終わり方、介護、うつ、非正規...

軽い感じのイラスト表紙で手に取ってしまった1冊。 身の回りの色んなテーマで当事者(作者、他)にとったら重いのだろうけれど、語り口調が軽いので、すいすい読めてしまいます。 あわや自己破産、親子関係、おねしょ、障がい者への偏見、親子関係、自分や家族の命の終わり方、介護、うつ、非正規雇用・派遣社員…。 子どものころは分からなくても大人になってふと気づいたり、知ったりすることが沢山あるのだ、普段考えることがあまりない『自分という存在はいったい何?』ということがこの本の柱なのかな、と思います。 作者が自分の実体験・経験も赤裸々に語りながらなの話なので妙に納得してしまいました。 知らないままでいることって恐ろしいと感じましたし、経年によって変わっていく親子関係もあるのだ、とも思いました。 2020/03/06

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2022/01/19

ご両親のことやご自身の体験などが、とても正直な言葉で書かれていて、一気に読んでしまった。 私もまだ何かあっても他人事と捉えてしまうことが多いので、少しずつでも自分事に置きかえて考えていけるようにしたいと思った。関連書籍も読んでみたいものがたくさんあった。

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2022/01/17

図書館に予約した本を受け取りに行った時、たまたま面出ししてあったこの本に引き寄せられるように手に取りました。多分ほぼ同世代の著者の語る親子関係を、他人事とは思えませんでした。亭主関白を絵に描いたような父と、三歩下がってその父を立てることが当たり前の母。厳しくすることはあっても、褒...

図書館に予約した本を受け取りに行った時、たまたま面出ししてあったこの本に引き寄せられるように手に取りました。多分ほぼ同世代の著者の語る親子関係を、他人事とは思えませんでした。亭主関白を絵に描いたような父と、三歩下がってその父を立てることが当たり前の母。厳しくすることはあっても、褒めることなど一切ない子育て。女の子なんだから、と自由を奪われ、自分を肯定できずに苦しんだ思春期から青年期……私だけじゃ、なかったんですね。 タイトル通り、みんながいろんな問題に『ほんのちょっと当事者』の感覚を持てば、互いに思い合える温かな関係が築けるんじゃないかと、希望を抱くことが出来ました。 以下、目次を載せておきます。 まえがき 第1章 暗い夜道と銀行カードローンにご用心 第2章 「聞こえる」と「聞こえない」のあいだ 第3章 奪われた言葉 第4章 あなたの家族が経験したかもしれない性暴力について 第5章 父の介護と母の看取り。「終末期鎮静」という選択 第6章 哀しき「おねしょ」の思い込み 第7章 わたしは「変わる」ことができるのか 第8章 わたしのトホホな「働き方改革」 第9章 父のすててこ いささか長いあとがきのようなもの

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