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ときどき旅に出るカフェ の商品レビュー

4.1

345件のお客様レビュー

  1. 5つ

    108

  2. 4つ

    158

  3. 3つ

    63

  4. 2つ

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2023/08/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

新規オープンした店の7割が2年以内に潰れるのが飲食業の現状らしい。そんな中で主人公が通うようになったカフェは、かつての同僚が店主。どんな話にもちょっとした謎を潜ませるのが得意な著者だから、本作も何が起きているのか興味津々。 これを読めば、酷暑に減退気味の食欲も湧いてくる。ちなみに本作で「そんな人は聞いたことがない」と言われているけれど、私は月餅大好きです。但し、卵黄入りではなくて、木の実とドライフルーツぎっしりのやつ。 そうですか、新刊だと思って読んでいたのに、すでに第2弾が出ているのですね。こりゃ楽しみだ。

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2023/08/06

まず表紙が好き。 こんな店、近くにあったらなぁ。 謎解きのような要素もあり、引き込まれて読んだ。最後の展開も見逃せない。 「なんか…常識って、すごくあやふやなものなんだね」 「ええ、そうなんです。だから、わたし、旅が好きなんです」

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2023/07/31

オーナーが旅先で味わった国の料理、スイーツやドリンクを提供するカフェ。自分の家の近所にそんなサードプレイスがあったらいいなと思う。主人公の瑛子が羨ましい。 37歳独身でマンション購入済の瑛子。仕事は充実しているが、起伏の少ない暮らしに漠然と不安を感じる描写が自分の数年後を投影して...

オーナーが旅先で味わった国の料理、スイーツやドリンクを提供するカフェ。自分の家の近所にそんなサードプレイスがあったらいいなと思う。主人公の瑛子が羨ましい。 37歳独身でマンション購入済の瑛子。仕事は充実しているが、起伏の少ない暮らしに漠然と不安を感じる描写が自分の数年後を投影しているようでドキッとした。

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2023/07/27

会社勤めの瑛子が近所で見つけたのは、日当たりが良い一軒家のカフェ。店主はかつて同僚だった円だった。 メニューにあるのはどれも円が旅先で見つけたものを再現したという、初めて見るものばかり。すっかり気に入った瑛子は、カフェに足しげく通うようになる。 平凡に生きる会社員の瑛子を主人...

会社勤めの瑛子が近所で見つけたのは、日当たりが良い一軒家のカフェ。店主はかつて同僚だった円だった。 メニューにあるのはどれも円が旅先で見つけたものを再現したという、初めて見るものばかり。すっかり気に入った瑛子は、カフェに足しげく通うようになる。 平凡に生きる会社員の瑛子を主人公とした連作短篇小説。 かつて同僚だったカフェの店主・円との交流の中、日常で起きる小さな事件を解決したり、ささやかながらも新しい視点を広げていったり。 何気ない日々の中にも、まだまだ自分の知らない事や、見えていなかったことがたくさんあるんだという事に気が付かせてくれる本です。 カフェを舞台に珍しい飲み物やスイーツ、周囲の人たちの交流などをメインにしていますが、それぞれが抱える事情は甘いだけではなく苦さも混じっています。 それが甘いカフェスイーツの口直しのように効いていて、優しくて居心地が良いのにそれだけの話ではないのも良い。 出てくるドリンクやスイーツもどれもおいしそうで、こんなカフェが近くにあればな~、と思わずにはいられません。

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2023/07/26

静かに流れる時間の中に、おいしい飲み物と料理が出てきて お腹と同時に心も満たされるカフェ。 どんどん読み進めてしまいました。

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2023/07/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

近所にこのカフェ・ルーズがあったら 常連間違いなし。 スイーツやドリンクだけでなく 世界のフードももっと知りたい。 「食堂のおばちゃん」シリーズのカフェバージョンみたいだった。

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2023/07/12

『ときどき旅に出るカフェ』というコンセプトがとってもすてき。知らない世界に触れると、囚われていた常識から抜け出せて、ゆっくりと呼吸ができる気がする。こんなカフェが近くにあったら毎日でも通いたい。 誰かと積極的に会話をする気力はないけれど、家に一人でいるのはなんだか少しさびしい。...

『ときどき旅に出るカフェ』というコンセプトがとってもすてき。知らない世界に触れると、囚われていた常識から抜け出せて、ゆっくりと呼吸ができる気がする。こんなカフェが近くにあったら毎日でも通いたい。 誰かと積極的に会話をする気力はないけれど、家に一人でいるのはなんだか少しさびしい。そんな夜は私も、行きつけのカフェの”いつもの席”の存在に救われきた。自宅や学校、職場以外にある自分の居場所は、いざというときに自分を救ってくれる。 自宅のソファと同じくらい好きな場所、って最高の褒め言葉だ。

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2023/07/02

近くにこんなカフェ有ったら通うー。 先ず表紙の苺のスープが美味しそう。 料理やお菓子を通じて思い込みや常識が取っ払われる話です。 円の秘密は何となく分かってたので驚かなかったけど。 久しぶりに旅に行って美味しいもの食べたくなる作品です。

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2023/06/28

「この世でいちばん好きな場所は自宅のソファ」 そんな、37歳、独身、一人住まいの瑛子が、偶然見つけた近所の一軒家カフェ「カフェ・ルーズ」。店主で元同僚の円に導かれ、旅に出ているような体験を重ね、いつしか、誰かと話したくなったときに足を向ける、寂しい気持ちが少し減る、失いたくない場...

「この世でいちばん好きな場所は自宅のソファ」 そんな、37歳、独身、一人住まいの瑛子が、偶然見つけた近所の一軒家カフェ「カフェ・ルーズ」。店主で元同僚の円に導かれ、旅に出ているような体験を重ね、いつしか、誰かと話したくなったときに足を向ける、寂しい気持ちが少し減る、失いたくない場所になっていた。 いちばん好きな場所だったはずの自宅のソファは、冒頭以降、一度しか登場しない。それほど、カフェ・ルーズが、瑛子にとって大切で心地よい場所になっているということが、読み進めるにつれジワジワと感じることができる。 世界の様々な食べ物、飲み物、スウィーツに込められた、円や関係者の思いが織りなす、素敵な物語。次はどんな物語とそれにまつわるスウィーツが登場するのかと、ワクワクしながら、あっという間に読み進めてしまいました。 決してミステリーではないのだけど、スウィーツをメタファーにした謎解き要素を感じるのは私だけでしょうか。

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2023/06/27

とても読みやすいです。一つ一つの編がきれいにまとまっているので読み続ける中毒性や脅迫性もなく心穏やかに読み進められます。そして出てくる飲み物や食べ物はとてもおいしそうで食べたくなり、カフェの雰囲気もとっても良さそうで本片手に私も行きたいです。

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