ときどき旅に出るカフェ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
未婚恋人なし、年齢も近いということで、主人公を自分の分身のように感じながらの読書でした。 だからこそ、彼女がカフェ通いの中から新しい価値観を見出したり、美味しい食事に出会えたり、旅の雰囲気を感じたりしている姿に勝手ながら救いを見てしまいました。 もしくは、ただただ羨ましいなと妬んでみたり。 もうこの年になると恋愛だ結婚だなんてことには夢を見ないし、ルーチンワーク化した日々に新しいものが紛れてこないことも重々承知しているけれど。 その中でも、このカフェでの体験や謎解きは、貴重な体験になったに違いありません。 驚きや新鮮味って案外簡単に転がっているのかもしれません。 それこそ、価値観や視点が変われば、すぐそこにでも。 そんな「気付き」を教えてくれた作品だったように思います。 基本的には美味しい食事の合間に日常の謎をさらっと解決していく話ですが、最後のエピソードはこれまでの展開とはまた違った雰囲気で、流石にハラハラしました。 もうだめかと思ったところからの大どんでん返しは爽快。 しかもラストのカミングアウトが凄い。 確かに色々伏線はありましたし、多少予想はしていましたが、かなりびっくりしたのは事実。 上記のとおり、すぐそこに転がっているものなのです。 驚きも、新たな価値観も。
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ときどき旅に出るカフェ(双葉文庫) 著作者:近藤史恵 双葉社 平凡でこの先ドラマテックなことも起こらなそうな毎日を過ごし瑛子が近所で見つけた日当たりの良い一軒家のカフェ タイムライン https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
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平凡で、この先ドラマティックなことも起こらなさそうな毎日を過ごす瑛子が近所で見つけたのは日当たりが良い一軒家のカフェ。店主はかつての同僚・円だった。苺のスープなどメニューにあるのは、どれも初めて見るものばかり。旅先で見つけたものを再現し、出しているという。瑛子に降りかかる日常の小...
平凡で、この先ドラマティックなことも起こらなさそうな毎日を過ごす瑛子が近所で見つけたのは日当たりが良い一軒家のカフェ。店主はかつての同僚・円だった。苺のスープなどメニューにあるのは、どれも初めて見るものばかり。旅先で見つけたものを再現し、出しているという。瑛子に降りかかる日常の小さな事件は世界のスイーツによって少しずつほぐれていく。読めば心も満たされる“おいしい”連作短篇集。
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「こういうカフェが近所にあればいいのに!」そう思いながら読み進めた、連作短編ミステリー。 カフェが舞台であるものの、出てくる食事とミステリーの関係は段々薄味になってくる印象が。 ラストで兄との確執に決着をつけることになるが、無理やりというか、急ぎ過ぎた感があるなぁと。 続編があっ...
「こういうカフェが近所にあればいいのに!」そう思いながら読み進めた、連作短編ミステリー。 カフェが舞台であるものの、出てくる食事とミステリーの関係は段々薄味になってくる印象が。 ラストで兄との確執に決着をつけることになるが、無理やりというか、急ぎ過ぎた感があるなぁと。 続編があってもおかしくない終わり方なので、期待したい。
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いいタイミングで読めたなぁ。 ちょっと重ためのお話を読むのが続いてたから、いい意味で息抜きできてほっとできたかんじ。 想像するも楽しくなる異国の料理たちと身近な小さな事件。 近藤さんはこういうお話がすごくお上手な方ですよね。 わたしもカフェルーズでお茶したいなぁ。 読書も捗...
いいタイミングで読めたなぁ。 ちょっと重ためのお話を読むのが続いてたから、いい意味で息抜きできてほっとできたかんじ。 想像するも楽しくなる異国の料理たちと身近な小さな事件。 近藤さんはこういうお話がすごくお上手な方ですよね。 わたしもカフェルーズでお茶したいなぁ。 読書も捗りそう!
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