タテ社会と現代日本 の商品レビュー
本書の本筋ではないが、結婚した男女と生家との関係の分類が興味深い。 日本が男系でも女系でもないことを明確に示している。 筆者によれば、祖先崇拝も感情的つながりを重視する日本ならではの慣習らしい。
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社会集団構成の要因を「場」と「資格」の2つと捉え、それぞれの内部メカニズムを分析することで、こと日本におけるタテ社会の人間関係を描写した1冊。 特に印象的だったのは前述の2つの概念整理に加え、会社内における序列意識の一節(原文は下記)。日本社会は場を重んじる社会集団であり、大きくその特徴として①序列意識(年長者など)②集団内のエモーショナルな結びつきの2つが挙げられる。 これらを背景とした際、重視すべきは自分個人の能力ではなく、集団内における自己の立ち位置や結びつきであり、故に下記のようにどこまでいっても「オレだって」という不公平感が拭えないのだと理解できる。他国と明確な比較を行なったことはないが、この企業内における意識は実感とも通ずる部分があり、故に能力主義のインストールが困難であるのだと認識するに至った。 「筆者のみるところ、日本人の「オレだって」という意識はまったく世界に類例をみないほど強く、自己に対する客観性をミニマムにしている」(p.73)
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学生時代の国語で読むくらいだったが、監査系雑誌で紹介されてたので、読んでみた。 古典となった、タテ社会の人間関係読むよりも手っ取り早いのだろうけど… それにしてもいまも同じ、たいして変わらんと思う事象が並んでることに驚きもある。
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プロローグ 日本の先輩・後輩関係 失われた20年とタテ社会 先輩・後輩の関係ー集団構成と人間関係 第1章 タテの関係とは? 資格と場 核心としての小集団 上司を飛ばすのはご法度 小集団の封鎖性 エモーショナルな結びつき 理論より感情を優先する社会 ウチとソト 転職の損失 序列意識...
プロローグ 日本の先輩・後輩関係 失われた20年とタテ社会 先輩・後輩の関係ー集団構成と人間関係 第1章 タテの関係とは? 資格と場 核心としての小集団 上司を飛ばすのはご法度 小集団の封鎖性 エモーショナルな結びつき 理論より感情を優先する社会 ウチとソト 転職の損失 序列意識 伝統芸能とオーケストラ 第2章 タテ社会と「いま」 タテのシステムと雨具たり 普遍的なルールへの流れ ステータス信仰 長時間労働の温床 社会習慣と法制度 まだらな働き方 専門職の扱い 村八分と仲間外れ 第3章 「タテ」の発見 交わらないイギリスの回想 インドのカースト意識 西洋の近代化とは異なる姿 第4章 これからのタテ社会 社交の場がない 核家族化と孤独死 インドのシニア・モスト・ウーマン エピローグ 場は一つとは限らない 附録 日本的社会構造の発見
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会社における人間関係の複雑さ、意思決定の遅さ、イノベーションの少なさなど、日本の会社の問題点はいくつか挙げられる。 その原因の一つが、タテ社会における「感情の結びつきの強さ」にあると感じる。 タテ社会の良さももちろんあるが、少子化が進み、一層国際化が進む日本において、タテ社会の...
会社における人間関係の複雑さ、意思決定の遅さ、イノベーションの少なさなど、日本の会社の問題点はいくつか挙げられる。 その原因の一つが、タテ社会における「感情の結びつきの強さ」にあると感じる。 タテ社会の良さももちろんあるが、少子化が進み、一層国際化が進む日本において、タテ社会のままでは国際社会から取り残される気がする。 本書の付録にもあるが、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の感情を持たないようにする事を心掛けたい。
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昔何度も読んだな、中根先生の著書。 新刊が出てたんで読んでみたが、新参向けの、先生の簡単なまとめと、最初の論文をまとめた、記念稿みたいなもんだった。 あんまり新鮮味はなかったが、おっしゃってることは、改めて感服。
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日本に強く根付いている、先輩と後輩、上司と部下の関係、集団で行動する傾向について書かれていました。 集団の封鎖性からその集団でしか生活できないと考えてしまい、結果自殺へ繋がることも問題視されていると述べられていました。 また、日本では同じ「場」を共有することを重要視し、年功序列...
日本に強く根付いている、先輩と後輩、上司と部下の関係、集団で行動する傾向について書かれていました。 集団の封鎖性からその集団でしか生活できないと考えてしまい、結果自殺へ繋がることも問題視されていると述べられていました。 また、日本では同じ「場」を共有することを重要視し、年功序列のようなその「場」に居た長さで集団内の階級が位置づけられていました。 今では年功序列などの廃止を進める企業もありますが、タテのシステムつまり先輩と後輩などの関係はなくならないと語られています。
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前半部の分かりやすさ、それを読んだ後に、後半部に引用された骨太の理論がすんなり入ってくる。日本の人間関係をインドのそれと比較する。
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●タテ構造のメリット: ・英印の階級やカースト資格ではなく、場と所属の古さが肝要なので、生まれながらの資格を超えられる。 ・リーダーは絶対君主ではなく調整役のため、ある程度の裁量と自由が得られる ・
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まちライブラリーの女性スタッフに勧められたまちライブラリーにあった本です。 まえがき プロローグ 日本の先輩・後輩関係 第1章 タテの関係とは? 第2章 タテ社会の「いま」 第3章 「タテ」の発見 第4章 これからのタテ社会 エピローグ 場は一つとは限らない 付録 日本的社会構造...
まちライブラリーの女性スタッフに勧められたまちライブラリーにあった本です。 まえがき プロローグ 日本の先輩・後輩関係 第1章 タテの関係とは? 第2章 タテ社会の「いま」 第3章 「タテ」の発見 第4章 これからのタテ社会 エピローグ 場は一つとは限らない 付録 日本的社会構造の発見――単一社会の理論 1964年中央公論 1序論 2資格と場による集団構成 場を強調する日本社会 3集団成員による全面的参加 集団の結束と孤立を招く一体感の強調 地域的で接触的な人間関係 4「タテ」組織による人間関係 「タテ」の関係 序列の発達 対立でなく並立の関係 5集団内部の構造 基本構造 契約精神の欠如 リーダー(親分)の資格 6「タテ」組織の功罪 人間平等主義 坊主憎けりゃ袈裟まで憎い という内容でした。 1964年に発表された理論で、現代日本社会に生起する日本社会独特な諸問題を分析説明できるって、すばらしいことだと思いました。 先生が西洋社会科学のものさしでなく、若い頃世界各各地で経験したことから編み出した独自の理論、面白かったです。
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