悪徳の輪舞曲 の商品レビュー
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相変わらず面白い。 教官の次は実母か…仕方ないとはいえ胸中掻き乱されて大変だな… 郁美の人物像がなかなか掴めず、隠し事してることもあって謎の怪しさが常に感じられてそのせいで(おかげで?)最後まで「やったの?やってないの?」がわからなかった^^; 冒頭のシーンそっちの方だったのか… 終盤の小曾根の台詞は心底同感… 「精神を病んでようがガキだろうが犯した罪に変わりはないはずなのに、加害者を守り被害者やその家族は守らない法律なんておかしい」という主張。 法律って一見平等なように思えるけど実際そうじゃないよね…日本の法律なんて改めて考えるとおかしいところたくさんあるんだからさっさと法改正して欲しい…被害者とその家族の人権は守らないのに何で加害者の人権ばかり尊重するんだろう… そしてまさかのまた倫子登場。 前作も最後に手紙で登場したし何気に御子柴にとって無意識に重要な位置付けになってきてたりするのかな……?なんて。 次回も楽しみ!
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相変わらず面白い。なぜこんなに色々な謎解き、テーマが思い浮かぶのか不思議でならない。 何を読むか悩んだ時はひとまず中山七里作品にすればハズレなし。
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巻末あと少しでこれからネタバレできるのか、心配になりましたが杞憂の面白さでした。オカンの人となりが右に左に振れて最後までミステリアスな人でした。
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シリーズ作品で右肩上がりで面白くなる作品はそう多くない。その中で御子柴シリーズは稀有な例で、徐々に御子柴の過去に迫りつつ、その過去に対峙するきっかけが身の回りで起こる事件なのだから、中山七里さんのストーリー構成には恐れ入る。今回は自身の母親の弁護という難題に御子柴は立ち向かうこと...
シリーズ作品で右肩上がりで面白くなる作品はそう多くない。その中で御子柴シリーズは稀有な例で、徐々に御子柴の過去に迫りつつ、その過去に対峙するきっかけが身の回りで起こる事件なのだから、中山七里さんのストーリー構成には恐れ入る。今回は自身の母親の弁護という難題に御子柴は立ち向かうことになる。とうの昔に失くした家族との関わり。しかし、家族という血の繋がりを避けられないがために生まれる憎悪と慈しみが、心に迫る。悪徳弁護士と言われながらも、意外と味方も多い御子柴のこれからの活躍も楽しみだ。
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!!。 何か興奮できるような、びっくりするような、とにかく心情揺さぶられるような本をお探しの方には是非是非この御子柴シリーズオススメ。一気読み間違いなしなので全巻そろえておいてから読み始めて良かった! ここまでシリーズ4冊をかけて、御子柴の弁護士としての無双と人間としての微妙な...
!!。 何か興奮できるような、びっくりするような、とにかく心情揺さぶられるような本をお探しの方には是非是非この御子柴シリーズオススメ。一気読み間違いなしなので全巻そろえておいてから読み始めて良かった! ここまでシリーズ4冊をかけて、御子柴の弁護士としての無双と人間としての微妙な心情の変化が描かれている。個人的には御子柴の変化のリアルさと、変化を増長するような倫子と洋子の存在が物語の面白さだと感じる。次、読みます。
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御子柴の母親である郁美が再婚相手を自殺に装って殺したと起訴され、その弁護を妹・梓に依頼される。カーボンコピーの署名入りの遺書や重量物を容易に持ち上げるための金車(滑車)など状況証拠は揃っていた。挙句、29年前の御子柴の父親の自殺事件も同様の手口であったことが弁護を難しくしていた。 また眉唾物ではあるが、X染色体上にあるMAO-a遺伝子は母親から男児に遺伝するという仮説があり、悪徳が(輪舞曲)遺伝するのではという話も。 結果的には再婚相手が前の妻を殺されていて、加害者を罪に問えず、またその家族からもお金をとれなかった逆恨みで別の事件の加害者家族である郁恵をハメ、自殺を他殺に見せかけたという事件であった。 御子柴は過去の父親の事件を逃げたという風に認識していたが、郁恵は3000万円を残して、より御子柴の返済額を減らすために命と引き換えに償ったと御子柴に話した。今後御子柴の人格形成に影響を与えると思うので注目したい。
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御子柴が再婚相手を殺害した疑いで逮捕された実母を弁護する。 いつもの御子柴らしくなく家族への感情にペースを乱されるところは彼の変化を象徴していますが、何より後半の結審から親子の会話までの流れは序章が思わせぶりだったとはいえ完全に予想を上回るものでした。 終始読んでいて苦しい内容で...
御子柴が再婚相手を殺害した疑いで逮捕された実母を弁護する。 いつもの御子柴らしくなく家族への感情にペースを乱されるところは彼の変化を象徴していますが、何より後半の結審から親子の会話までの流れは序章が思わせぶりだったとはいえ完全に予想を上回るものでした。 終始読んでいて苦しい内容でしたが、読後の感想は圧巻と言わざるを得ません。
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少年犯罪の過去がある弁護士・御子柴の母が、 夫殺害の容疑で逮捕された。弁護を引き受けるが、 名を変え、過去を捨てた御子柴は、肉親とどう 向き合うのか。そして母も殺人者なのか… 。
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今回は身内の弁護ということで、いつもの調子ではなく心が乱れっぱなしだった御子柴。 御子柴が思っているより、父も母も見捨ててはいなかった。 御子柴の心が闇堕ちしそうになると倫子が救ってくれる。 そういう存在が御子柴のこれからには必要だと思う。
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