2049年「お金」消滅 の商品レビュー
分からないことも多かった。 コロナ前の本なのに。情けない。 でも、面白かった。 少しずつイメージできている感じがある。 「スマホを手放すことがほとんどなくなった時代にそれをあえて持たない状態で、しかもスマホを持っていれば解決するような問題を解けるかどうかで、人の能力を評価するこ...
分からないことも多かった。 コロナ前の本なのに。情けない。 でも、面白かった。 少しずつイメージできている感じがある。 「スマホを手放すことがほとんどなくなった時代にそれをあえて持たない状態で、しかもスマホを持っていれば解決するような問題を解けるかどうかで、人の能力を評価することにどれほどの意味があるのでしょうか」 ゾクっとしました。
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将来、お金という物が無くなる社会になると予測した本(後書きに「本書は預言書ではありません」とあったけど)。 ただたんに貨幣や紙幣といった物理的なお金というものが無くなるというだけでなく、お金という概念そのものがなくなると言いたいらしい。 さすがにお金という概念そのものがなくなると...
将来、お金という物が無くなる社会になると予測した本(後書きに「本書は預言書ではありません」とあったけど)。 ただたんに貨幣や紙幣といった物理的なお金というものが無くなるというだけでなく、お金という概念そのものがなくなると言いたいらしい。 さすがにお金という概念そのものがなくなるというのは現実感がなさすぎていまいちイメージがつきにくかった。今、年金保険毎月払ってるけど、お金という概念がなくなったら年金はどうなるんだと。払っても払わなくても同じということか? まあでも、その足掛かりとしてキャッシュレスがすすむというのは分からなくない。いまだに現金しか使えない場所って多いけど(特に、診療所)、キャッシュレス化はすすんでいく分にはいいと思う(ただし、選択肢として現金を使えるようにしたほうがいいとも思う)。 全世界のエネルギーを再生可能エネルギーで賄うことは可能という話はちょっと興味深かった。日本の場合、環境もんだやら原発問題やらあるので、こういう研究や取り組みはもっと進めていってほしいところ。 後、「自由貨幣」という概念を初めて知ったけど、なかなか面白そうだなと思った。ようは、紙幣の価値が実質的に減少していくというものらしい。そうすると、みんな早く手に入れた紙幣を使おうとするので、景気がよくなるらしい。時間があったら調べてみようと思った。
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お金は信用の代替物。信用が証明されれば、お金である必要は無く、より進んだITによって物物交換の自動化が完了すれば、仕事の対価は直接自分が求めるもので返される世界がくる。 メルカリの青柳さんが目指す世界はきっとこういう世界で、小泉環境大臣がファストファッションに苦言を呈してたこと...
お金は信用の代替物。信用が証明されれば、お金である必要は無く、より進んだITによって物物交換の自動化が完了すれば、仕事の対価は直接自分が求めるもので返される世界がくる。 メルカリの青柳さんが目指す世界はきっとこういう世界で、小泉環境大臣がファストファッションに苦言を呈してたことにも繋がるけど、お互いの欲しいものを融通することができれば、捨てる量が圧倒的に減るので、当然環境にもメリットある。 これからどんどん仕事が自動化されていく中で、ほんとにベーシックインカム的なことが起こり、人間は楽しいことに没頭して良い稼ぎ方、生活の仕方ができるんじゃないかと思えてきた。
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キャッシュレス決済が普及して現金を持たなくなる、といった次元の話では無く、お金そのものが消滅するという話です。読み進めていくうちに、以前に元ZOZOの前澤氏が「この世の中からお金を無くしたい」と言っていたのを思い出しました。前澤氏の話を聞いたときは半ば半信半疑でしたが、本書を読ん...
キャッシュレス決済が普及して現金を持たなくなる、といった次元の話では無く、お金そのものが消滅するという話です。読み進めていくうちに、以前に元ZOZOの前澤氏が「この世の中からお金を無くしたい」と言っていたのを思い出しました。前澤氏の話を聞いたときは半ば半信半疑でしたが、本書を読んでお金に縛られない世界は個人的には実現可能だと思いました。人としてのあり方、人生の目的についても考えさせられる一冊でした。
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全てとは言わないまでも、2049年を待つまでもなく、本書で挙げられていることは実現されると思う。現実の進行はもっと早い。近い将来を考察するうえでは参考になる良書。
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- 技術革新によるエネルギー無料化の流れ。 - 高度な分業化から自給自足・地産地消へという流れ。 - 足りていない人と余っている人をつなぐサービスの進化。 これらによって「お金」の存在が人々の意識から少しずつ消えていく。その先にどのような社会が待っているのか。 誰が何をしてい...
- 技術革新によるエネルギー無料化の流れ。 - 高度な分業化から自給自足・地産地消へという流れ。 - 足りていない人と余っている人をつなぐサービスの進化。 これらによって「お金」の存在が人々の意識から少しずつ消えていく。その先にどのような社会が待っているのか。 誰が何をしているのか監視しあう社会に進むのか、「見返りを求めずに与えること」を基本にした愛に溢れた社会を目指すのか。 キャッシュレス化や評価経済の台頭といった表面的な話ではなく、数十年単位でこれからを見通す指針となる本。 2049年の世界、想像するだけでワクワクします。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
単純なキャッシュレスや、デジタル通貨という話ではない。 「お金そのものが消える」という話。 これは、2014年発行の「エクサスケールの衝撃」(齊藤元章:著)や2016年発行の「人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊」(著:井上智洋)で予言されていたことだ。 基本的には当時から主旨は変わっていない。 変っていないということは、確実にそちらの未来に近づいているということとも理解できる。 本当に未来はお金が消滅するのだろうか? 今現在の問題点は、エネルギーを生み出すのに、どうしてもお金が必要ということ。 この本での理屈は、エネルギーコストが限りなくゼロになると、お金の必要性がなくなってしまう、ということだ。 ここまで生活に浸透したお金が、おいそれと消えるとは、感覚的にどうしても思えない。 しかし、未来が今の社会とは相当に異なる状態になるだろうことは想像できる。 まずキャッシュレス化は進む。 これは言い換えれば「デジタル化」だ。 「01」というビットになった瞬間に、元がお金なのか何なのかは、最早関係がないと言える。 すると「日本円」であることの意味が完全に薄れるだろう。 これらによって「お金の統制は国家の税収のため」という基本概念が崩れていく。 国家が成り立たなくなり、デジタル上の仮想国家で、地球人全員が一つの通貨と一つの国家で成り立つのだろうか? 地球国民の生活を豊かにするためのインフラは誰が計画して作るのだろう。 「誰が?」は不明としても、「どうやって?」はエネルギーコストがゼロになれば大きな問題にはならない。 そもそもエネルギーがコストゼロで生み出せれば、理屈上は食料が無料となるのだ。 もちろん加工費も流通費も、すべてはエネルギーがゼロになれば、かからなくなってしまうだろう。 食べることに困らないのだから、賃金を得るための労働という意味はなくなってしまう。 人はヒマになり、学術や芸術を探求するようになるだろう。 人によっては、他人のためにボランティアなどを行う人も出るだろう。 そもそも、富の格差という考えは薄れる訳だから、社会的な格差を埋めるための人助けになるだろう。 そういう意味で、好んで人のためにインフラ構築も行う人もいるだろう。 しかしそこに「責任」を伴わせることはどうするのか? 「水道」など、生命に直結するくらい重要なインフラを、「人の善意」だけに頼って運営するのはどう考えても無理がある。 そんな事を色々と考えてしまう。 まだまだ想像できないことが多いが、今記載した未来生活の出来事のいくつかは、既に検討の俎上に上がっていることは確かだ。 少なくとも2016年に発行された話から、大きな流れはズレていない。未来は「お金の無い世界」に確実に向かっている。 (2019/12/15)
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キャッシュレスで物理的なお金が不可視化され、フリーの拡大でお金を使わずできることが増えてきた。30年後の2049年、再生可能エネルギー利用で電力無料化、機械が自動的に作れるものが増えてお金の経済的価値が失われ、労働や、その対価としてのお金もなくなる。仕事の専門分化もなくなる。人間...
キャッシュレスで物理的なお金が不可視化され、フリーの拡大でお金を使わずできることが増えてきた。30年後の2049年、再生可能エネルギー利用で電力無料化、機械が自動的に作れるものが増えてお金の経済的価値が失われ、労働や、その対価としてのお金もなくなる。仕事の専門分化もなくなる。人間がするのは探求すること、社会は相互の贈与で回る。 フロー部分のお金はなくなりつつあるのはわかりましたが、ストック部分はどうなるのでしょうか。テトラッド分析でさらっと検証されていましたが、知らない方法なのでよく理解できませんでした。
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p123 〜明るい言い方をすれば、私たちは将来的にあらゆる労働から解放され、「仕事」も消滅するのかもしれません。〜「働く」とは、おそらく、より自己実現といった意味合いに近くなり、〜。 p146 〜未来のある時点で私たち全員は消費者であることを止めなければならない〜すなわち〜私たち...
p123 〜明るい言い方をすれば、私たちは将来的にあらゆる労働から解放され、「仕事」も消滅するのかもしれません。〜「働く」とは、おそらく、より自己実現といった意味合いに近くなり、〜。 p146 〜未来のある時点で私たち全員は消費者であることを止めなければならない〜すなわち〜私たちはビジターであることを止めて、社会づくりに主体的に関わるメイカーになっていく、ということを意味します。〜持続可能ば社会を作っていく上でも大きな意味を持ちます。 p149 〜小・中・高ははっきり申し上げて不要であるか、あるいは「自ら問を立てて学ぶ」、キンダーガーデンや大学と近しいあり方へ統合されることを期待します。 p158 ゲゼルは、ジャガイモや鉄が朽ちるように「お金」も朽ちていくのでなければ、〜交換は阻害されると考えました。〜時間とともに貨幣の額面的な価値を減少させていく〜実質的に減少させる方法として、紙幣に周期的に有料のスタンプを貼らなければならないように p181 〜これから、デジタル技術を用いた新しい狩猟採集生活がはじまる〜。〜デジタル化・自動化の先で、私たちの社会はいやおう無しに専門未分化に向かっていきますし、シェアや贈与が強調されていく〜。そこには包括的な社会参加と、それに関する知恵の活用も含まれます。
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本当にお金の概念がなくなるか、AIが仕事を無くすかは本質ではなくて、 そんな感じになっていきそうな世界で人はどんな心構えで生きてくべきか って話の本だと思う。その点で良かった。
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