珈琲店タレーランの事件簿(6) の商品レビュー
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なかなかご都合主義の推理小説になってしまった。藻川おっちゃんの孫とその友達が似ていたり、たまたまその友達とおばさんの昔の恋人が知り合ったり。 アオヤマさんが知らないうちに自由人になっていたり。 美星と青山さんの仲が巻ごとに行ったり来たりだし。
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心待ちにしていた新作。前作までを読んでから時間が経っていたので、今までの事件について忘れてしまっていたりしたが、コーヒーの香りを想像しながら読み終えた。 おじちゃんの奥さんにまつわる話。最後まで切なかった。幸せなこともたくさんあるのに、切ない。おじいちゃんは幸せな気持ちで人生を終えられたのかとか、奥さんは後悔と幸せな気持ちとのあいだで揺れていて苦しくなかったのかとか、考えさせられる。そのときどきでベストを尽くしながら生きる人たちで、美星さんも、青山さんも、高校生の少女も、考えて考えて生きている感じが、私の心に響いた。
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ラスト、所々のフラグをしっかりと回収できスッキリと読了。 読みやすく、良い意味で後に残る。 2人の関係は進展あるのか? 自作が楽しみ。
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珈琲喫茶タレーランの成り立ちを紐解く、亡き奥様と画家で元恋人との切なく胸に染みる純愛のお話でした。ジーンときました。40年越しの純愛。その裏にあるそれぞれの思いが伝わる描写に感動しました。また、今後の美星さんとアオヤマさんの恋の行方は気になるところです。早く次が読みたい。。。 ...
珈琲喫茶タレーランの成り立ちを紐解く、亡き奥様と画家で元恋人との切なく胸に染みる純愛のお話でした。ジーンときました。40年越しの純愛。その裏にあるそれぞれの思いが伝わる描写に感動しました。また、今後の美星さんとアオヤマさんの恋の行方は気になるところです。早く次が読みたい。。。 最後のエピローグは、”いとをかし“でした。
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待ちに待った新刊。控えめに言って神作品だと思う。語り口は丁寧で分かりやすく、謎がしっかりと提示されてしっかりと解決される。謎解きの過程の描写も、ミステリー要素を抜いたとしても紀行小説や恋愛小説として読めてしまうほど出来が良い。最後には完全に読者の裏をかきながら、テーマと謎を回収し...
待ちに待った新刊。控えめに言って神作品だと思う。語り口は丁寧で分かりやすく、謎がしっかりと提示されてしっかりと解決される。謎解きの過程の描写も、ミステリー要素を抜いたとしても紀行小説や恋愛小説として読めてしまうほど出来が良い。最後には完全に読者の裏をかきながら、テーマと謎を回収してスッキリと終わってくれて、優しい気持ちが残る。お手本のような作品。
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京都の珈琲店タレーランでの謎解きの物語も既に第6弾。今回は今は亡きタレーランのオーナー夫人にまつわる謎を追って、浜松や天橋立にも訪れます。 それにしても、何十年も前に好きだった人をずっと愛し続けることなんて本当にあるのでしょうか。その人より好きになれる人が現れなかったから誰とも結...
京都の珈琲店タレーランでの謎解きの物語も既に第6弾。今回は今は亡きタレーランのオーナー夫人にまつわる謎を追って、浜松や天橋立にも訪れます。 それにしても、何十年も前に好きだった人をずっと愛し続けることなんて本当にあるのでしょうか。その人より好きになれる人が現れなかったから誰とも結婚はしなかったということは、やはりそうなのかな、などと考えさせられました。何十年も一度も会うことがなくても、1人の人を想い続けることができるものなのか、できることなら知りたいです。
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京都自体は、何度も観光で訪れたことがあるんだけど、なんとなく敬遠していた名所。それが本作の舞台、日本三景の名勝、天橋立である。行きたいのは山々なんだけど、如何せん遠いのだ。 いやー、待ちに待った待望の最新刊。何気なく書店を見てて、この本が鎮座されているのを発見した時はテンション...
京都自体は、何度も観光で訪れたことがあるんだけど、なんとなく敬遠していた名所。それが本作の舞台、日本三景の名勝、天橋立である。行きたいのは山々なんだけど、如何せん遠いのだ。 いやー、待ちに待った待望の最新刊。何気なく書店を見てて、この本が鎮座されているのを発見した時はテンション上がったね。 シリーズでは6作目となる本作は、前作から3年ぶりとなる。しかも長編。これは期待せざるを得ない。 今回は、これまでにも何度も登場して、アオヤマや美星さんを救ってきた美星さんの大叔父である又次さんに焦点が当たる。喫茶タレーランの調理担当の又次さんは、齢70を過ぎているものの、いまだに赤いレクサスを乗りこなし、若い女性に色目がないパワフルお爺さんである。 そんな又次さんにもかつては愛した奥さんがいた。しかし、数年前に病気で亡くしてしまい、独り身となってしまう。 又次さんにとって、奥さんは最愛の人だった。けれど、生前にひとつだけ不可解な出来事があった。 ある日、又次さんがコーヒーカップを割ってしまったことがキッカケで奥さんが怒って家を飛び出してしまう。それから一週間経っても帰って来ない奥さんを心配した又次さんは、一週間かけて、割れたコーヒーカップをなんとか修復する。一週間経って奥さんが帰って来た時、又次さんは修繕したコーヒーカップと一緒に謝罪する。すると、突然奥さんは泣き崩れてしまった。 あの出来事は何だったのか、けっきょく真相を直接聞けずじまいで、奥さんは先立たれてしまう。又次さんは、美星さんにこの件について、奥さんが何を思ってこのような行動に走ったのか調査してくれと依頼する。 軽やかな文章から展開される物語は読んでいて本当に楽しかった。作者の文体による功績が一番大きいんだろうけど、コージミステリーがここまで面白いんなんて、私はこの作品を読んで初めて知った。物語の終焉部分だけど、色々な意見はあるかもしれない。たしかにおおよその予想はしていた。舞台の天橋立で繰り広げられる人間模様は、ともすればドロドロの昼ドラの焼き直しのようなシナリオだと揶揄される。それをここまでポップに書き上げる技量はこの作者だからであろう。 この作者にはまだまだこのシリーズを書き続けて欲しい。切にそう思う作品だった。
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ついにおじいちゃん危ないのか、、、! とハラハラしてしまった 小原ちゃんがニセモノなのは 途中で気付けたけど、アオヤマさん、 やはり鈍いねえ、、、笑 そして最後の最後に!ついに! 待ってました愛の告白!! 今度はアオヤマさん、酔ってないよ!素面だよ!笑
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いつもなら一瞬でも待ちきれなくて 買ったらすぐに表紙を開いていたタレーラン。 なぜか今作は購入してから3ヶ月近くも 私に読まれるのを待つほかの本たちと一緒に 積まれたままだった。 大切なものとの再会。 そこに横たわる空白の時間。 そこに奇跡がなんらかの働きをしたのだとすれば...
いつもなら一瞬でも待ちきれなくて 買ったらすぐに表紙を開いていたタレーラン。 なぜか今作は購入してから3ヶ月近くも 私に読まれるのを待つほかの本たちと一緒に 積まれたままだった。 大切なものとの再会。 そこに横たわる空白の時間。 そこに奇跡がなんらかの働きをしたのだとすれば この物語はとてもよく挽かれた豆で とても芳ばしく淹れられた珈琲のように味わい深い。 この3ヶ月…私はいつも新作を楽しみにしていた タレーランなのに一度も手に取ろうとせず ほかの本から読み進めることを選んできた。 この作品を読むには 一気に読み終えるための 長く豊かな孤独の時間が私には必要で そのような時間を割くことが ここしばらくの私にはできなかったのだ。 ようやく読み終えて 今読んだことに大いに満足している。 ここから変わるタレーラン。 それもまた 豊かな時間の中で楽しもう。 もちろん一杯の珈琲を飲みながら。
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+++ 狭心症を発症し、突然倒れてしまった珈琲店“タレーラン”のオーナー・藻川又次。すっかり弱気になった彼は、バリスタである又姪の切間美星にとある依頼をする。四年前に亡くなった愛する妻・千恵が、生前一週間も家出するほど激怒した理由を突き止めてほしいと。美星は常連客のアオヤマととも...
+++ 狭心症を発症し、突然倒れてしまった珈琲店“タレーラン”のオーナー・藻川又次。すっかり弱気になった彼は、バリスタである又姪の切間美星にとある依頼をする。四年前に亡くなった愛する妻・千恵が、生前一週間も家出するほど激怒した理由を突き止めてほしいと。美星は常連客のアオヤマとともに、大叔父の願いを聞き届けるべく調査を開始したが…。千恵の行動を追い、舞台は天橋立に! +++ いつも割と狭い範囲が舞台となり、タレーラン自体も裏路地の奥にひっそりとたたずむ店なのだが、今作は、まるでトラベルミステリのように、天橋立と浜松とを行ったり来たりすることになる。藻川氏」は狭心症で手術を待つ見だし、途中美星さん自身も何者かに襲われて軽いとはいえ怪我をする。その前には、ひとりこっそり姿を消し、ほんの一時行方知れずになりもする。ただならぬ展開ではある。しかも、久しぶりに会う藻川さんの孫の小原ちゃんと行動を共にすることにもなり、あれこれ番狂わせが起こる。美星さんの頑固で強い一面も垣間見られ、ラストには、思い切った展開もあって、次がまた楽しみである。相変わらずおいしいコーヒーが飲みたくなるシリーズである。
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