珈琲店タレーランの事件簿(6) の商品レビュー
久しぶりに読んだが、この独特の雰囲気が、この作品の特徴かなと思える話だった。今回は、少し結末が、物足りない気がしたが、今まではぐらかされてきた二人の関係が今回の話によってやっと進んだかなと思う。この後二人がどうなっていくか期待したい。
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珈琲店タレーランのオーナーであり、切間美星(きりまみほし)の大叔父である、藻川又次(もかわまたじ)が狭心症で突然倒れてしまった。 手術を前に、藻川氏は、確認しておきたいことがある、と美星に頼み事をする。 先に亡くなった妻・千恵が、激怒して一週間も家出したことがあった。 自分は怖く...
珈琲店タレーランのオーナーであり、切間美星(きりまみほし)の大叔父である、藻川又次(もかわまたじ)が狭心症で突然倒れてしまった。 手術を前に、藻川氏は、確認しておきたいことがある、と美星に頼み事をする。 先に亡くなった妻・千恵が、激怒して一週間も家出したことがあった。 自分は怖くてその理由が聞けなかった。 それが心残りである、と。 常連客であり語り手のアオヤマも協力することになる。 そこに、藻川氏の孫で女子高生の小原(おはら)が飛び込み参加して… シリーズ6作目。 前回からだいぶ間が空いたように思う。 以前から、美星さんのキャラクターがよくわからないと思っていたが、この本では、アオヤマも美星も随分と大人で安定したキャラクターに成長したと感じられた。 前作までを読んでいなくても、楽しめると思う。 藻川氏から受けた依頼からの謎解きは、失われた一週間の謎、そして失われた一枚の絵の謎へと発展する。 旅のミステリ要素もあり、同行する女子高生の、なぜか美星に反発するような発言も気になる。 古い愛にはとてもロマンを感じる。 それとともに、亡き人が墓の中に持っていった秘密を暴いても良いのかと悩む美星の気持ちも分かる。 美星もアオヤマも、今は亡き人たちの、確かに存在した様々な愛の形を知り、普段はおちゃらけている藻川氏の、うちに秘めた愛も知ることができたのだ。 そして、もう一つ。 知らないところでも一つ。 もう、コーヒーカップからあふれてしまう! 幸せな読後でした。 ご祝儀★5つ!
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タレーランシリーズ第6弾。 今回は亡くなった千恵さんに関するお話。 きっかけは又次の病気を機に、今まで理由が分からなかった千恵の激怒の真相に迫るかたちで。 過去の恋人影井の存在。そして最後の願い。登場人物ほぼ全てに愛があふれた話でした。 コーヒーカップにあふれるほどのいっぱいの愛。儚くも温かい話でしたね。 アオヤマくんと美星さんもとうとう…。次作も楽しみですね
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おじいさんの奥さんが亡くなる前の7日間行方不明になった謎を追う話し。 結末としてはちょっと物足りなさを感じたが、伏線として叔父の娘の謎はインパクトがあって面白かった。 謎解き、絵が好きな方におすすめ?
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3年振りに読んだシリーズ第6作。これも前作と同じく珈琲店タレーランにはほとんど関係ない話の長編で、こんどこそシリーズが終わりそうな感じ。結局、タレーランを舞台の謎解きは最初の3作だけだったなあ・・・ 今回は観光案内としては天橋立。浜松の天竜浜名湖鉄道も出てくる
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あれこういう設定だったっけ? というのはさておき、3巻目(4巻目だったかな?)以降は、スピンオフのイメージで読んでいます。 さて、珈琲でも淹れようかな。
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本当は★3.5 少しずつタレーランの秘密が明らかになって行きますね 多分、このシリーズは『青山』の正体が知れた時点で終わっていたはずですが、人気が出てきてしまったので、無理にとはまでは言いませんが、頑張って引っ張ってきたんだと思います。『青山』と美星の関係もそうですしね。 ...
本当は★3.5 少しずつタレーランの秘密が明らかになって行きますね 多分、このシリーズは『青山』の正体が知れた時点で終わっていたはずですが、人気が出てきてしまったので、無理にとはまでは言いませんが、頑張って引っ張ってきたんだと思います。『青山』と美星の関係もそうですしね。 今回は、藻川のおじいさんに焦点が当たっています。それと共に、タレーランの始まりの秘密も垣間見ることができた感じです。 『青山』と美星の関係にも大きな変化がありそうです。次が待ち遠しいです。
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タレーランの主人藻川氏が入院。見舞いに行った美星に、7年前コーヒーカップを割った藻川氏に激怒して一週間家出した妻の千恵さんが何処で何をしてたか調べてほしいと依頼。美星は画家影井の「四十年後」と題された三部作の絵の存在を巡り浜松から天橋立に奔走。いろんな伏線があり真相に辿り着くが、...
タレーランの主人藻川氏が入院。見舞いに行った美星に、7年前コーヒーカップを割った藻川氏に激怒して一週間家出した妻の千恵さんが何処で何をしてたか調べてほしいと依頼。美星は画家影井の「四十年後」と題された三部作の絵の存在を巡り浜松から天橋立に奔走。いろんな伏線があり真相に辿り着くが、小原こと塔子の関わりや焙煎所の根津氏の証言が重要な要素となる。影井氏の塔子への思いがプロローグから成る程と納得し切なくもあった。千恵の影井氏に思いを馳せながら藻川を裏切ってなかった。三枚目の絵を拾った男女は誰なのか気になる。
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さらっと読める推理小説。 シリアス感強くないのが、個人的には好きなところである。 今回は、少し展開がまったりすぎた気がしないでもない。
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1作目から読んでいますが、だいぶ内容が変わってきたなぁと感じました。作中では3年も経っていることに驚きましたし、ようやく進んだ感じもします。
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